「恩讐の彼方に」わが母の記 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
恩讐の彼方に
こどもの頃の記憶って強い。うちの母親も、ずーっと昔の恨みごとを言うし。ボケてくれば、そういうのもだんだん消えていくのだろうか。樹木希林は本当にうまいわー。
伊上のわだかまりもくすぶってる。本当は親にも事情があるし、こと細かに説明しないだけなんだけど、一度もつれると修復できない。もやのかかった母の記憶の中に、浮かび上がる詩。魂が浄化された一瞬だった。
自然の描写が、しっとりと美しい。日本の四季は、ほんとにきれいだ。
蛇足だけど、作家先生の周りは、やはり学のある人が集まるのか、話すことが高尚。娘たちも高い教育を受けて、大事に育てられたお嬢様って感じだし、奥さんも賢くて器の大きな、よくできたお方。あと、秘書さんの切れ者ぶりもすごかった。下働き役の真野恵里菜が、まさか手鼻をかむとは。かわいいだけの女優ではない、根性を見せてもらった。
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きりんさんのコメント
2021年10月5日
この映画にはまだレビューしていませんが「海よりもまだ深く」で本作品に触れています。
樹木希林。
凄いです。
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😉きりん