劇場公開日 2011年9月23日

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「将来の日本の姿か・・」カンパニー・メン yoneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0将来の日本の姿か・・

2020年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「カンパニー・メン」=「会社人間」。

日本でも良く使う、家庭を顧みず仕事がアイデンティティになってる人のこと。個人主義が強いアメリカでは居ないイメージだったんだけど、やっぱり世界中どこにでもいるんだな(笑)

で、物語はリーマンショックの影響で主人公がリストラされるところから始まる。

細かいストーリーは劇場で観た方がいいが、考えさせられるのが、主人公がMBAを取得してる所謂エリートということ。

実際に今アメリカでは、博士号取ったりMBA取ったりしてる人でも仕事が無いらしい。その反面作中にも出てるように、大企業のCEOは数百億円なんて意味がわからない年収をもらっている。

日本ではここまでの上との所得格差は広がらないとは思うが、外需狙い企業であれば、同国人のリストラは人ごとじゃない。どう考えたって海外の人の方が年収安いんだから。。

しかし、この手の話を聞くと(物語を観ると)いつも思うんだが、いきなりリストラじゃなくて、年収半分でもいいから会社に残る、って選択肢を提示できないんだろうか?

生活レベルなんて下げようと思えばいくらでも下げられるのに。。実際主人公の家庭だって結果的にそうなったわけだし。。

映画自体は、主人公のベン・アフレックや義理のお兄さんのケビン・コスナー、最近ではすっかりBOSSのCMおじさんとして定着した(笑)トミー・リー・ジョーンズなど、シブい俳優が良い演技を見せてくれる。

今観るべき映画だ。

yone