大鹿村騒動記のレビュー・感想・評価
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『リニアモーターカーが走ると若者が戻る』 そんな台詞があったと思う...
『リニアモーターカーが走ると若者が戻る』
そんな台詞があったと思う。
その後の台詞に
『この地は、雨のたんびに被害が出る』
さて、どうしたら若者が戻ってくるのか?
一回り前の映画になるが、リニアモーターカーはまだ開通していない。一体、いつになったらリニアモーターカーは開通するのか?
日本では余り報じられていないが、上海の郊外には既にリニアモーターカーは実際に走っている。まぁ、日本のリニアモーターカーが走る前に乗ってみようと思っている。
自然の破壊を懸念しているのは分かる。しかし『スーパー林道』でこの地は50年前から問題視されているが、ちっとも取り立てられない。
また、地下水の問題を問題視しているが、それだけではないと思っている。中央構造線なのだ。2011年のこの映画が上映された時、そんな都市伝説が流れた。つまり、『中央構造線がある限り、リニアは走らない』って、まぁ、2045年完成予定だから、日本のリニア開通の頃は、僕はこの世にはいない。だから、中国のリニアに乗って来よう!
歌舞伎って素人でも出来るの?
それが分かって良かったかなぁ!
ほっこりする。
どこがとはいえないのですが古き良き映画という感じ。ほっこりする映画です。こういう映画もっと世に出てもいいと思いますねえ。忌野清志郎の主題歌もいい感じです。
くすくす笑えるポイントも多いです。
軽妙演技に救われて。
あらビックリ、いつから東映は1000円興行を始めたのかしら^^;
先日「デンデラ」を特別料金で観たばかりだと思ったらこれも1000円。
いつでも1000円で観られる環境は50歳までムリだ~(しかもペアだし)
なんて、日々苦悩する中年代の私には嬉しいお値段^^;
とはいえ、安かろう悪かろう(ゴメンね、デンデラ)のレッテルだけは
貼られたくないところかと思いますが。。
実際に長野県大鹿村で300年行われている伝統村歌舞伎が舞台。
現場と舞台を借りて、大掛かりな芝居が組まれているが、
内容はまぁ~軽いというか軽妙というか^^;お笑い小劇場の雰囲気。
これだけの面子を揃えて(かなり豪華よ~)この値段でいいのか?と
思うのだが、なるほど、それなりの力の抜け具合でほどほどの演技。
役者達が皆、楽しんで演技をしているというのが此方にも透けて見え、
それがいい方へ作用したのであれば楽しめるし、そうでない場合は…
なんかイマイチね。となりそうな作品でもある。
とりあえず、阪本順治はコメディには向いていない監督かもしれない。
笑える箇所は数々あるが、それは俳優の演技力に救われた所が多い。
岸部一徳やでんでんの芸達者な尻出し演技など、それに他ならない^^;
村歌舞伎が主役の映画なので、その部分には心血が注がれており、
かなりの長尺で後半を彩っている。歌舞伎を知らない若い人に向けて、
分かり易いよう?裏で(下で、か)瑛太の解説まで付いてくるので安心。
原田芳雄をはじめ、皆が迫真の演技で頑張っており、結構楽しめる。
劇場内を埋め尽くした(またしても満席だった^^;)お爺ちゃんお婆ちゃん
が大喜びして観ていたのも、ほとんどがこのシーンだった。
村歌舞伎独特の、またある意味力の抜けた、そのほどほどさ加減が
気楽におひねりを投げながら歓声を飛ばす観客の姿に上手く打ち解け、
あ~実際にこの村では、こんな風に楽しまれているんだ、が見てとれる。
地方の伝統行事を紹介する意味では、無駄ではない映画といえる。
笑って、楽しんで、いつかこの大鹿村に行ってみたいねぇ~で締め括る、
そんな作品が1000円で楽しめる。という軽いアングルで観るといいかも。
しかし肝心のドラマは、、何だったんだろう^^;
認知症の扱い、リニア問題、性同一性障害?まで盛り込まれたこの話、
蛇足なギャグと合わせて無駄が多いのが気になった。
せっかくなのでこの大鹿村の大自然を、さらにもっと(ここだけでも、ね)
真面目に描いていればもう少し、騒動とのコントラストが効いたかなと思う。
(原田芳雄さんの回復をお祈りします。鉄道マニア話ももっと聞きたいし)
舞台に上がるのは逃げているのではない。戦っているのだ。
痴呆の進む妻に振り回され、家庭も仕事もつまづきっ放しの日々に憤慨し、歌舞伎の舞台が唯一、日常から解放できる世界だと生き甲斐を見いだそうとする。
そんな不器用な男を渾身の演技で表現する原田芳雄の牽引力に終始、魅力され、笑顔と涙が溢れるひと時であった。
苦悩する主人公を尻目に飄々と過ごす岸部一徳&大楠道代の当事者コンビのノンキな滑稽ぶりが、悲惨な状況を和らげ、笑いを誘うから何とも皮肉である。
だからこそ、村人達は歌舞伎の成功を目指し、一丸となっていく。
様々なトラブルに七転八倒する主人公達を役場職員の松たか子や役者仲間のでんでん、石橋蓮司etc.が優しく見守り、交流の輪が築いていく。
荒々しい口調でも根強い絆が伝わってくるやり取りにコミュニケーションが希薄な今、なおさら人情の味ってぇヤツが恋しくなる。
歌舞伎の舞台上でしか真っ当に意思疎通ができない夫婦は、残酷なのに妙に微笑ましく、不思議な2人の距離感が、メインの大鹿歌舞伎へと繋がっていく。
ゼンさん、お疲れさんでした。
そして、ありがとう。
原田芳雄さんの復活と感謝の願いを込め、最後に短歌を一首。
『鹿泣いて 帰る嵐の 舞台でも 千両役者は 幕を降ろさず』
by全竜
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