「古臭いハードボイルド喜劇のようだと思ったが、小雪が実に魅力的だった」探偵はBARにいる Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
古臭いハードボイルド喜劇のようだと思ったが、小雪が実に魅力的だった
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総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
緩いお笑い系番組に出ているときの大泉洋は大好きなのだが、多少は喜劇路線が入っているとはいえハードボイルド探偵物語に出ていると締まらないなと最初は思ってみていた。いかにも映画の中で探偵が乗りそうな古い車が登場してエンジンが始動せずに煙を出すとか演出もわざとらしくて大袈裟だったりで、まるで80年代の作品のような古臭さを感じた。物語も最初はよくあるありふれたもののように見えた。突然携帯を取りに戻って重要な場面で西田敏行が一人きりになるとか、あちこちに設定された前振りが、小雪がいかに裏があって怪しいかを示していて展開も単純そうだった。
それが後半になって小雪の話がたくさん出てくると、銃の確保や取扱い方の練習はどうしたといった現実性はともかくとして、急に展開がどんどん変わっていく物語が面白くなってきた。彼女の強い意志と行動が一体何に裏打ちされているのかというのもしっかりと伝わってきて、彼女の芯の強さと思いの強さがわかり、人物像にものめり込めた。「ラスト・サムライ」に出ていた時よりも今回のほうが良かったです。
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