劇場公開日 2012年2月11日

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「藤原竜也より藤竜也」はやぶさ 遥かなる帰還 aceさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0藤原竜也より藤竜也

2012年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

技術屋の意地・プライド・成功・挫折などなど。人に頭を下げることがないような技術屋が予算をもらうために役人に頭を下げる。事業仕分で「一番でなければいけないんですか」と予算をカットされる。当事者としては何と理不尽なと思うだろう。つぶれかけた町工場の社長も男のロマンを追い求める技術屋だ。藤中と森内はイオンエンジンの最後の手段をめぐって対立する。山口が全責任を負うということで藤中案が採用される。怒った森内は席を立つ。しかし、残った藤中が行う仕事量を知っている森内は席にもどる。プロジェクトはチームだ。サッカーや野球というスポーツのチームプレーと同様だ。個人の成功・達成感よりチームの勝利が優先する。プロジェクトにおける個々は自分が担当した局面局面で一喜一憂する。でも、「はやぶさ」プロジェクトは小惑星イトカワのサンプルを回収しなければ失敗なのだ。はやぶさ関連の作品はいくつかあるが、この作品を選んでよかった。自分を何十年もやってきたので好みは分かる。相対評価でなく絶対評価で合格だ。多くの技術屋が登場した中で藤竜也演じる陽気さを装う技術屋がもっとも気に入った。

ace