「いろんなことを思った」戦火の馬 summyさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんなことを思った
こんなに心を動かされた映画は久しぶりだ。
カンバーバッチ目当てで鑑賞。そのためあまり映画の内容には期待していなかった。だが映画が終わりスタッフロールに入ったとき、わたしは体が震えるほど泣いた。ラストだけではない。映画中盤から所々にあった明らかに泣かせにきているシーンでもやはり泣いていた。
ジョーイたち馬は、たくさんの人に出会う。その人たちとのドラマについて語っていくときりが無いのでここではやめておくが、そのドラマひとつひとつに心を打たれる。だから"いろんなことを思った"のだ。
馬は何も語らない。だからこそ今ジョーイが何を考えているのか想像がふくらむ。確かなことは、ジョーイはイケメンだということ。馬だけど。でもすることがいちいちかっこいいのだ。そして、愛らしい。こんなに馬が素晴らしいと思ったのは初めて。戦場を駆け抜けるシーンなんて本当にたまらない。これだけの魅力があれば、そりゃあいろんな人がジョーイをそばに置いておきたくなるはずだ。
カンバーバッチが序盤でもう出てこないとわかったとき、もうつまらないなと思ったがそんなことはあるわけなかった。最後は幸福感で満たされる。胸がいっぱいになるということは、こういうことなのだと思った。
自信を持ってオススメできる映画。
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