「チェロの響き」ヴァンパイア xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
チェロの響き
はじめにひとこと。
この映画レビューの印象のパート。
「美しい」というのがないですね。
「寝られる映画」や「萌える映画」なんかよりも
「美しい映画」という評価、印象は当然あるのと思うのですが・・・
というわけで、
皆さんこんにちは(いま9月23日9:50頃です)
「ヴァンパイア」は、チョロの重低音が響いている映画だと思った。
そんなに目立つ音ではないけれど、腹の底にじわじわきいてくる音。
派手ではないけれど、目を凝らしてみると、とてもクリアな響き。
不可解で、不気味で、不条理な世界を描いている。
第1に映像は、怖いけれど、美しい。
森の中を歩くふたりのシルエットが美しい。
車のなかから、見える情景がなにかしら滑稽である。
そんな中で、生きて行こうとする主人公たちがあわれである。
常識的な営みに不具合を感じてしまうひとたち。
誰もが感じたことがあるだろう、不条理感。
でも、それは僕たち自身の姿だ。
あやしいけれど、それも、人間も世界。
「ヴァンパイア」は、もうひとつの人間の世界を描いた映画だと思う。
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