サンクタムのレビュー・感想・評価
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浪漫の代償
映画は製作・脚本のアンドリュー・ワイトが1988年に、西オーストラリアのナラボー平原の洞窟探検で実際にサイクロンによる増水と入口の崩落で閉じ込められた経験を基にしているがチーム15人は2日後に脱出に成功している。クレジットに実話と有るがシチュエーションを借りただけで実際には極限状態のサイコ・ホラーに脚色してしまった。
父子の確執と絆を軸にしているが好奇心、冒険心の代償としては惨すぎるし少年以外全員死亡の恐ろしいプロットを3Dで克明に描こうと言う動機に製作者たちの魔性をみたような気がする。
加えて、女優陣の潜水スタントを行ったアグネスミロウカさんは映画のリリースの3週間後に別の洞窟探検中に溺死しました。またアンドリュー・ワイト自身もリリースの丁度、1年後の2012年2月4日にヘリコプター事故で死亡したという逸話を知ると背筋が寒くなりました。
好奇心や冒険心が人類発展の礎にあることは分かりますが自然を甘く見て浪漫とかレジャーと混同などもっての外、ベテランでも状況判断を誤る事故は数多報道されています、善く解釈すれば本作もそんな警鐘を含んでいるのでしょうが、殺し過ぎでしょう。
3D作品
洞窟にいる臨場感を求めての3D化とは思うが、当時私のTV程度ではこの作品を楽しむにはスペックが足りなかった。
単なる洞窟ではなく水没した所などを通過するため、酸素ボンベ無しでは行けないなど制約が厳しく、照明バッテリーも切れかける中で脱出の為の犠牲を伴う前進が辛い。
実話ベースであるが、盛り上げるようには作ってある。
洞窟内での「「z」」
そもそも命も危うい冒険とはなんなのか?
この時代に老いも若きもそれを追い求めて止まない…という事は決して無いし、誰に誇る名誉も無いし、ホイホイと賞金を出すスポンサーも居るもんじゃない。
あの洞窟の奥に到達する意義を感じられる人は共感できる作品ですが、「こんなとこ行きたくない」と言う方にはお勧めしません。
水と暗闇と閉所
視聴:1回目
推薦:映画マニアのみ
感想:条件が悪い組み合わせのパニック必至映画でした。しかも実話らしいです。髪の毛が絡まったシーンが一番最悪でした。きれいな景色がたくさんありましたが途端に恐怖が襲ってきます。映画の脚本のように一人助かった話はみんなもっと冷静なら助かったかも。
観ていて息苦しい
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:75点 )
映像は良い。導入部は『アバター』を思わせる。その壮大さを背景にした若者たちのはしゃぎぶりは大袈裟で演出過剰か。
そして本編が始まる。全体としては『ポセイドン・アドベンチャー』に似ている。だが水と狭いも洞窟の二重苦に、観ているほうも閉塞感で息苦しい。しかも脱出に人々が一丸となって協力するわけでもない。その意味では視聴に忍耐を強いられる作品でしんどい。質感は高いのだが、どうも観ていてすっきりしない。
父親はいい奴ではないが指導力と決断力はあって存在感があった。人のために危険を犯すいい奴がさっさと落伍していくのは痛ましい。
真の父と出会えた洞窟
パプアニューギニアの洞窟から脱出を試みるお話。
反抗期みたいな息子に対し、Carlは「お父さんは偉大な冒険家なんだよ!」と散々持ち上げておきながら、いざという時、最も経験値のあるその冒険家の助言に従わない所に矛盾を感じました。極限状態ということなんでしょうが。
それに、探検の過酷さを充分承知なはずなのに、戦車の所で一旦地上に出る努力をしないのもおかしいと思いました。普通なら準備万端にしてから再挑戦するでしょう。あそこから指揮権を息子に与えるという、父親と息子の関係を描くためだけのシーンですね。
洞窟潜水って大変危険で難易度が高く、実際見たことのある専門のダイバーさん達は、担いだり運んだりするボンベ数や機材の量が一般的なダイビングより多いことから、体格の良い男性ばかりだったので、幾ら登山家という設定でも潜水未経験の華奢な女性がジャージ?姿であそこまで潜れたことに違和感を感じました。映画の話としては登場人物が死に過ぎですが、全員助かったという実話の方が奇跡的だと思うので、いっそ実話通りに描いたら良かったのにと思いました。
どこまで本物の洞窟だったかは分からなかったのですが、実際に潜水した所は、撮影スタッフは相当な苦労をされたと思います。
仲間を窒息
死させる映像てんこ盛り。窒息死マニアには垂涎物でしょうが、私はノーマルなので、引きに引きました。
最初のは共倒れになりそうだったからってことなんで、百歩譲って理解できます。と言うより、空気わけあうだけでも凄い、と脇役がすかさず解説してくるので、こちら側は、う…うをん。とうなずかざるを得ません。ただ、主人公が劇中唯一の良心である大親友を窒息死させた展開が、あまりにもぶっ飛んでて、さすがにこれはどんな解説も耳に入って来ない。
今楽にしてやる、みたいなこと言うもんだから、てっきり苦しまない特別な方法で逝かせるのかと思いきや、まさかのあれ!ですよ。
溺死って考えうる死に方の中でも最も過酷な内の一つです。首吊りとかとは一線を画する壮絶な苦しさが待っているらしい。どうせ死ぬなら俺の腕に抱かれて死んでいけ、みたいな。あまりの展開についていけずしばらく記憶が飛んでしまったが、気がついたら、次は主人公が息子に沈められてる場面。愛してた、
だの、誇りに思うだの、やり取りは朧気に有ったようななかったような。だけどこっちは最早どうでもエエわ状態。ってか息子脱出させる覚悟有るならロコ(だっけ?)を空気だまりか何かに放置してやれよ。
でもなんかとんでもなくできの悪いホラー見たのと同じ爽快感残ったから星は多目にしときます。
今から探検を始める方に観てほしい。
まず、みなさんもおっしゃってるように、
神秘的な洞窟や水中のキレイな映像に圧巻。
ストーリーは、単純。
閉じ込められたので、他の出口を探すために、泳いだり、潜ったり、登ったり、、、。
最近、流行りの洞窟ものだが、
『ディセント』のような地底人のバケモノは出てこないので、安心安心。
しかーし、
そこには、極限の人間ドラマが、たくさん。
イロイロな死に方をされます。
大切な人が死んで、すべてを誰かのせいにしちゃいます。
もう、パニックパニック。
地底人なんか出てこなくても、
閉鎖的な空間は、やはり面白くなるね。
自然をナメたらいけないよね。
自分は、登山をしているので、ちょっとだけ知識はあるが、
ろくな知識や装備も無しで、
行くなってことだよ。
洞窟のこと、なんにも知らない状態で
自分が、あんな洞窟に入って、出られなくなったら、
きっと、パニくるなー。
ワガママや、おかしな行動をしてしまうかもね。
いい教訓の映画だよ。
洞窟や登山、ロッククライミングを
今から始める人に観てもらいたいですね。
こんな感じで死ぬかもしれませんって(笑)
映像が美しい
何の予備知識もないまま家族3人で観てきました。
実話らしくストーリーは至ってシンプル。
映画をよく見ている人なら、先が読めてしまうかも知れません。脱出ものにありがちなストーリーですから(^_^;
この映画はストーリーより映像の美しさを楽しむ映画と言えるでしょう。
とはいえ、@2200 ×3 払って観るほどではなかったかな....連休中なのに席は2割くらいしか埋まってませんでした。
一回観れば十二分な映画…
彼氏が見たいと言い、レイトショーで見にいきました。
CMの予告で見たくなったそう。
もともと彼氏はearthとか、ネイチャー系の映画が好きで、
どうやらサンクタムもその部類に入る映画だと思ったのだそう。
わたしがCMを見る限りそんなことは思いませんでしたが、彼の目には
そういうネイチャー系のキレイな映画に見えていたみたい。
それを覆す、早々に女性が窒息死するシーンが発生。
もう死ぬの⁉とこれからの行き末に不安を抱きました…
と、観ていたら人が死ぬ死ぬ…
3人ぐらいは生きるんじゃないかなぁと思ったけど、
結局生き残ったのは一人だけ…_| ̄|○
そんなに殺す必要なくない⁇と思うほど、人の死に方は残念。
見れるもんじゃないな、って感じです。
ただ、割とストーリーはしっかりしてました。
ありきたりと言ったらそれまでですが、ちぐはぐなところもなく
ストーリーに違和感を感じることもなく、腹落ちしやすかったです。
親子の絆はキレイに描けていたんではないかな…
とはいえ、グロッキーなのでもう観たくないっす…
洞窟ホラー。
3Dでしか公開してないから(キャメロンのカメラだしね)3Dで観たけれど、
う~ん…あまり(というかまったく)効果を生んでないかもと思った作品。
初めの方、水面から水中へ下るあたり、おぉ~と思ったけどそこだけ^^;
あとはもう、やたらと閉塞感ばかりが漂い、内容的にはホラー化していく。
洞窟からの脱出劇!にするなら、もっと面白くできたんじゃないだろうか。
人間同士の絡みは薄いわ、すぐに死ぬわ、殺すわ、頭おかしくなるわ、で
いったい何が言いたかったんだ?という疑問符が最後まで拭えない作品。
父子の和解?あぁーあそこだけでしたね、良かったのは^^;
そりゃ、未知の聖域に入っていった人間たちが悪いんでしょう。。
巨大サイクロンが襲ってくる気象情報だって、調べりゃ分かったでしょう。。
しかしあまりに杜撰な準備、あまりに雑な冒険者たちには唖然としますね。
せめてフランク(リーダー格の。情け容赦ないと非難され続けますが。)の
ように経験豊富な探検家がいて、まだ良かったようなもの。しかし彼が
引っ張って助け出そうと懸命に指示を向ける他のメンバーたちが、あまりに
我儘で自己中で危機感がなさすぎる。フランクの指示に従う従順なメンバー
は次々と亡くなってしまうし(殺すシーンが多すぎ。その後の死体を映しすぎ。)
まったくアドベンチャー化していかないので、観ているこちらがゲンナリ。。
まぁこういう脱出劇には欠かせないおかしな言動をとる奴が1人はいるけど、
今作ではおかしくない奴の方が少ないくらいで^^;一体誰に視点を預ければ
いいのか、困ってしまって、劇場から脱出する方法すら考えてしまう始末だ。
うーん…明らかに脚本がイマイチ…。
というわけで、もう3Dのことなんかすっかり忘れて^^;
いつまでこの脱出劇が続くんだ?あと何人死んじゃうわけ?とそればかりx
まさかこの期におよんで、あの展開(汗)になるとは思いも依らなかったし、
救われた人数が少なすぎて、救われない思いで劇場をあとにせねばならない。
なんてこった。切なすぎるぞ。。
フランクを演じたR・ロクスバーグは、なかなか貫録があって良かった。
でも息子ちゃんR・ウェイクフィールドは、いまひとつ地味だったかな~。
珍しく悪役、てか珍役?I・グリフィズの怪演はけっこう不気味で凄かった。
これ実話ベースらしいけど、こんな話ではないらしい(皆生還してるんだし)
その実話の方を忠実に再現した方が、却って面白かったんじゃないかと^^;
(映像だけで客を呼んじゃあダメですよ、の凡例。映画界とてサンクタム。)
つまらない~
期待してみた、されど裏切られ、しんどい映画~チリの落盤事故の映画ってこんな感じかなぁ~わくわくしたり、ドキドキしたりもしない。画面が大きく音も良ければ、もう少し感覚は変わったかもしれない。導入はロケーションもよく、楽しいドキドキ感で、すぐに穴の中~自然という化け物との対峙だけ人間て無力~期待してはダメ~洞くつ探検でも逃げ道探すだけなんて残念~グーニーズのように海賊船でも出てくれば面白いのにねぇ~人間ドラマとか親子の確執とかつまらないなぁ~何か足りない感は僕だけだろうか~
地底への冒険を体験できる
「タイタニック」で泣かせてくれて、「アバター」で、新時代の映画テクニックを鮮やかにみせて度肝をぬかせてくれたジェームス キャメロンの新作「サンクタム」3Dを観た。原題「SANCTUM」で、密室とか、聖地とか 神聖な場所という意味。
同時に 大型映画館アイマックスでは、「タイタニック3D 海底のゴースト」、原題「TITANIC 3D GOHSTS OF THE ABYSS」という題名の 彼のフィルムの上映が始まった。2001年に「タイタニック」を作ったときに 役者のビル パックストンとともに、撮影隊が 沈んでいるタイタニック号探索のために潜水したときのドキュメンタリーフィルムだ。映画にはならなかった45分間の 記録映画。1912年にイギリスからアメリカに向かって航海中に 氷山に当たって、沈んだ船には、宝物も亡くなった人の骨もそのまま手付かずに残っていると思われる。100年間近く沈んでいたタイタニック号の眠っている姿は、さぞ神秘的だろう。アイマックスの大画面で3Dで観たら、迫力満点にちがいない。
映画「サンクタム」の方は 一応スリラーという分野に分類されている。
製作:ジェームス キャメロン
監督:アリスター グリアソン
キャスト
隊長フランク:リチャード ロスベルグ
息子ジョシュ:ライズ ウェイクフィールド
助手カール :ローン グラフト
カールの恋人:アリス パーキンソン
ストーリーは
南太平洋のエサアラ洞窟(ESA-ALA CAVE)は 世界最大規模の洞窟と思われるが その全容は まだ探検しつくされては居ない。この 地上から数百キロ下降したところに入り口がある洞窟内の すべて地形を明らかにして、太平洋に通じているはずの 経路を明らかにすることで 初めて洞窟の全容がわかる。
野心と探究心に燃える 隊長フランクに率いられた探検隊は、何ヶ月も洞窟にこもっている。洞窟が通じているはずの 海までの道を見つけ出すことが当面の目的だ。しかし、洞窟の中は複雑を極めている。ひとつの道を発見すれば突き当たり、洞窟から洞窟まで潜水してたどり着いてもまた 行き止まりという状況を繰り返していた。
隊長フランクのもとに 助手カールが冒険好きの婚約者を連れて やってくる。案内役は フランクの17歳の息子ジョシュだ。息子は家庭を顧みないで 洞窟にこもってばかりいる父親に反感をもちながらも、父の力になりたいと思っている。
一行は ヘリコプターで ジャングルを切り開いた山のてっぺんに降り立って、洞窟の入り口からパラシュートで洞窟内に降り立つ。ベースキャンプのある中ほどまで数キロ 岩を越えロッククライミングの要領でひたすら 地底に下る。
そこに大型のサイクロンが襲う。多量の鉄砲水が流れ込み 地上に戻る為の経路が破壊されて地上に戻る道が失われてしまった。中に残ったのは 隊長フランクと息子と 助手カールのカップルだけだ。一行は洞窟の奥へ奥へと入っていく。海に至るまでの逃げ道を探し出さなければならない。そして一行は、、、。というお話。
すばらしい探検物語。地中深く 見たこともない洞窟の神秘に震える。しかしそこに女が加わると どうしてストーリーが こんなにバカっぽくなるのだろう。女は馬鹿だ、といわれているようで 腹立たしい。冒険好きだけどダイビングが得意ではない、死人からダイバースーツを剥ぎ取って着る事を拒否したため低体温症で動けなくなる それでいて「あたしには これできないわ。いやーん。」などと 生きるか死ぬかの瀬戸際に 言っている。「もう、、、やめろ!!!まったくイライラする。」
おまけに、ストーリーは 単純で、「なんだ!」というような内容。
しかしジェームス キャメロンにとって 話の筋なんて どうでも良かったのだろう。洞窟の中の美しさ。水の中の神秘。彼は これに魅惑されている。 本当に洞窟の中が美しい。地下深いので ライトがないと見えないが、青い真水を潜水する。この先がどうなっているのか わからない。酸素ボンベの残量と脱出との戦いだ。狭い通路を潜り抜ける時 酸素ボンベなどの装備を損傷することは直接 事故死に直結する。いつも強力な 指導力で人を率いてきた父への尊敬と反発、愛と憎しみ、信頼と背反。17歳のひ弱な青年が 死を目前にして、一人前の男になっていく様子が良い。
3Dの大画面のなかで、観客もみな水浸しになって水底に沈みながら 出口は、出口は、、、と わずかな希望を手繰り寄せながら 苦しい呼吸を繰り返していく、そんな体験のできる映画だ。平日の朝10時、ひとりで 他に誰も居ない映画館で観た。前から3番目 中央の座席、画面の水を真正面からあびて ぬれねずみになったり 水中を浮遊したり、洞窟探検を堪能した。
タイタニック以来、海底に魅せられてしまった ジェームス キャメロンの海への思いが 充分伝わった。ヒマラヤも 南極も北極も秘境やジャングルも冒険者達によって 走破 探検されつくしてしまった。洞窟もしかり。それでも未踏の地 まだ人に知られていない サンクタムを求めて冒険者は留まることを知らない。
ストーリーを大切にする人には この映画はつまらない。でも海の好きな人 海底探索や洞窟探検が好きな人には楽しめる。3Dで 迫力があるので、3D眼鏡と 水着とタオルを持って、どうぞ。
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