さや侍のレビュー・感想・評価

第一作目、二作目と試作的だと言っていたが、まさにそれを証明したほぼ完ぺきな作品！！たくさんの笑いと愛と哀が詰まってます！！

まっちゃんの映画だから笑って終わりだろうって思っていました。
その予想を覆されてびっくり。
素人さんを使うことで生まれる面白さがあったと思います。

最初の方は個人的にあまり好きな感じではないと思ったけど、見ていくうちに私も野見勘十朗を応援していて、最後は泣いてしまいました！
徐々に心を掴まれる作品です。
見て損はないと思います！！

観終わった後に、「あぁ、良いものを観たなぁ…。」と素直に思える映画でした。ストーリーや世界観もさることながら、登場人物のひとりひとりがいい味を出していてとても面白かったです。
主役の野見さんが素人の方だと知って驚きました…！前半の情けない姿から、後半の凛とした侍の顔。人間臭さがたまらなくかっこよかったです。
「三十日の業」では、若君を笑わせるためにくだらないことに全力で向かっていく姿が面白くもあり、周りの人たちの温かさや家族愛に心が温かくなりました。ラストの元・野狐禅の竹原さんの歌うシーンには思わずグッときました…。

事前に予告ＣＭを見たことはあったのですが、笑いどころもシンプルで面白くて、ほろりとくるお話に前知識なく観ても男女年齢問わず十分楽しめる映画なのではと思います。

試写会見ました。

良い意味で裏切られました。
1作目2作目と違って、分かりやすい笑いと涙を取り込んだ映画だったと思います。

若干残念なのが最初の30分のフリが長く、淡々と進んでいく感じが物足りななかったのと、何故さやのみを持ち刀を降らない侍になったかをうまく表現出来れば親子の関係性がもっと描け、最後はかなり泣けたと思いました。

なので評価は３．５点！！！

松本さんのやさしさが出た作品だと思います。

今までの松本さんの作品と違う点は考えなくても笑えるシーンが多数あること。しかもコメディ映画を期待した観客を裏切るラストの展開。豪華キャストを贅沢に使うことでベタな笑いがより面白くなっていたと思います。最初の方でストーリー展開を予想できる内容に関わらず、飽きることなく次々と野見さんが笑わせてくれます。松本さんが監督ということにとらわれず楽しめ、そして年代問わずに心に残る作品です。

今回、初めて松本人志監督作品を観ました。
とっても、愛と笑いに溢れた映画だと思います。
私は【働くおっさん人形】の時から野見さんが大好きだったのですが、映画の中でも野見さんの良さがでていて楽しめました。
娘役のたえの演技も素晴らしかったです。父を思う気持ちがすごく伝わってきました。
野見勘十郎を周りで支える人たちも人情味があって、一緒に応援したくなりました。
30日の業がどれもクスッとくるような内容で、特に『火の輪くぐり』がツボでした。
映画館で【さや侍】を観るまえに【働くおっさんシリーズ】を観るともっと楽しめると思います。

まっちゃんの作品だからと思って、当たり前に笑わせてくれるだろうとだけ思って観るとケガします（笑）

本人が出ても良かったんでは？という感想も残るが
あえて時代劇で、俳優さんでは無い方を起用というのも納得。
同じ主題にしても、現代劇だったらこんなにストレートに伝わらないだろう。
無駄がないなあー。

本人目当てで見たい方も多いだろうということと
無条件に笑い！と望む声も多そうなのでそういう意味で４点にしておきます。

そして、人が温かい、、、、
何かを残してくれる奥深い感じを「笑い」だけではなく
繊細さを感じさせてくれる作品だった。

松ちゃん監督の前2作は正直言って冗長なコントという印象でした。
前2作を見て合わなかったという人も少なくないかと思います。

でも「さや侍」は松ちゃんが出ていないこと、単純ながらもストーリー性があること、結末など、今までとはがらっと違う作品になっています。

もちろん笑うための映画として作っているのでしょうから、リアリティなどを求める人には向きませんが、その分突っ込みどころ満載です。
2度目からでも「なんでやねん！」と言って楽しめる作品かと思います。

子供への愛を残し、武士としての最後を選んだ生きざまは、潔く、かっこよかった。
そして、そのダメな父親を支える娘もまた、武士道を理解しているようで、立派だと感じた。

でも、あの娘の立場だったら、父の命を奪うこととなってしまった若君と笑いあうなんてできないな・・・。

ネタばれしないようにコメントします。
世代も国も選ばず、すべての人におすすめできる内容でした。
なんだか、やさしい気持ちというか、素敵な役の人がいっぱいでてきました。
人ってあったかいな。そう感じました。
映像もいいし、音楽もすごくよかった。
サントラがほしくなりました！！！