「近所のゲオではいつも貸し出し中」さや侍 にゃーむこさんの映画レビュー(感想・評価)
近所のゲオではいつも貸し出し中
いまだにレンタルの回転率がいいので気になっていた。
しかも旧作なのに3本も稼動している。
先日、たまたま1本空いていたのでようやく借りて観た。
働くおっさん~で脚光を浴びた素人を主役に抜擢し
公開前情報での設定で引き込む、いわゆる「掴みはオッケー」
松本氏に対する先入観は気にせず観たつもりだが、
はっきりいってツマラナイ。1以下を付けられないのが残念なほど。
金を掛けた学芸会。冗長。時間返せ。最後の10分だけでいいだろ。
と、沸いて出るのは恨み節ばかり。
それでも前述通り、ネームバリューと掴みで
それなりの数字が出てしまうのは皮肉な現実であろうか。
働く~はいわばソリッドシチュエーションスリラーだと思う。
わけもなく、ちょっと変なおっさん達を一ッ所に閉じ込めて
特定のベクトルを与える事で発生する化学反応を観察する。
そのコンセプトが面白かった。
無駄が無く、大掛かりな舞台装置とは真逆である。
今作で終始強面の演技を続けた伊武雅刀が、同じく家老役を務めた
「桜田門外の変」の台詞を借用・改変しよう。
「馬鹿めが…!映画を、どうするつもりなのだ…!!」
既存の映画ではないものを作りたいという意欲には期待するが、
作外で語るよりも作品で見せて頂ければと思うだけである。
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