「野見さんあっぱれ!」さや侍 働くおっさんさんの映画レビュー(感想・評価)
野見さんあっぱれ!
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いやーよかったです!
映画の内容はごく単純だし、撮り方等もさほど良いとは言えません。
ただ素人の野見さんが、ラストに俳優顔負けの演技を見せてくれたことに感動しました。
坊さんを(手紙を渡すためでもありますが)避けずに、肩をぶつけて歩き、
娘と手を繋いで歩く様は、逃げ回っていたさや侍ではなく、立派な武士であり立派な父親になっていました。
そして娘の「何か言ってよー!」に向けた最後の微笑みは、素人のおっさんに侍の魂がのりうつったかのような、今思い出しても素晴らしい表情だったと思います。
映像作品としての完成度は高くないと思いますが、父親としての在り方、男としての意地を感じさせるとても良い作品でした。
今思えば役者さんではなく、何でもがむしゃらに頑張る(ふすま破りは本当に痛々しくてちょっと辛かった。血出てたしw)素人の野見さんだからこそ、完成した作品なのかもしれません。
後から思い出しても胸が熱くなる映画は本当に久しぶりに観た気がします。
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