「期待を裏切る」さや侍 Honey Bunnyさんの映画レビュー(感想・評価)
期待を裏切る
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逃亡する主人公野見と娘たえ、二人の微妙な距離感は
良かったのですが、賞金稼ぎとのからみでは嫌な予感。
「二丁短銃のパキュン」を見た時に、また始まったか…と
思いましたが、その後の賞金稼ぎ達はただの解説役。
主人公を際立たせるなら、賞金稼ぎにあれほどキャラを持たせる
必要性を感じません。
第一の業で笑いとしてはオチてます。
そこからクライマックスにかけては、しゃべり過ぎる娘と
繰り返される小ネタにかなりダレます。
「三十日の業」という設定から想像される通りにしっかり
ダレます。
しかし、そのすべてが計算されていたように起こる
クライマックスシーンでのカタルシス!
一瞬で作品の評価を押し上げました。
とうとう映画監督松本人志が、いい意味で期待を裏切って
くれました。
残念なのは主人公野見の想いが、娘たえに伝わるシーン。
言葉で伝えてしまいますか…。
わかりやすいですよね、言葉にすれば。
作品のテーマをわざわざ説明してるみたいで、私は蛇足ではないかと
思います。
板尾さんと子役の子のやり取りを見ながら、板尾さんの娘さんの事を
思い出してしまいました。
板尾さんはいい味だしていたので、そこは先入観なく観たかった
ですね。
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