スマグラー おまえの未来を運べのレビュー・感想・評価
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キャラ立ち
主人公とおぼしき砧、便利屋山岡、秘密の運送屋丈とジジイ、田沼組組長、その若妻ちはる、組の幹部西尾、拷問好きでゲジゲジ眉の河島、殺し屋の背骨と内臓、それに警官AとBまで、アクの強いキャラをうまく配分していた。また、それぞれに見せ場があり、監督の優しさがうかがえる。主人公とおぼしきとしたのは人によってだれが主人公でも構わないからだ。それほど各キャラが魅力的に表現されていた。
河島の拷問はナンボもらっても耐えられるものではない。砧の状態がきれいすぎる。顔は涙、ハナミズ、ヨダレでぐちょぐちょ、失禁、脱糞までしなければリアリティーがない。まあそれだと引いちゃう人が多いと思うけど。拷問を逃れることができたのは、本気のウソを真実にして覚醒できたのか。死んだ背骨の霊が助けに来てくれたのか。その後の展開からすると覚醒ではないようだ。
エンドクレジットには監督、脚本、編集、石井克人とあった。監督は編集が一番楽しかったんじゃないかと思われる映像だ。このテンポは自分で編集しないと出せないのだろう。
高嶋政宏はぶっ飛んでる
原作の漫画は知らない。
なので原作とのギャップはわからない。
モテキ同様、アニメーション的な描写を使っていて、
この手の映画は今後日本が誇れるコンテンツになると思う。
ストーリ自体はアングラで重たい題材っぽいが
出てくるキャラクターも皆アクが強く、
単純に楽しい。
特に高嶋政宏はぶっ飛んでる。
探偵はBARにいるでは弟がぶっ飛んでいたが、
今回はお兄ちゃん当たり役。
この兄弟はぶっ飛んでるヒール役が似合う。
満島ひかりは最近色々出てるな。
漫画を読んでみたくなった。
うぅぅ。。
背骨役の安藤さんが好きで観に行きました、カッコ良かったです。スカッとする内容なのかと思いましたが、妻夫木さんの拷問のシーンが長くだんだん気分が悪くなってきてしまいました、でも最後まで観れば何を伝えたいのかが分かるかと思いエンドロールまで観ましたが残念ながら分かりませんでした。残酷なシーンが頭から離れず、初めて観なければ良かったと思ってしまう映画でした。
アクが強いが面白い。
自堕落だった青年が痛みを経て
「生きる」に気付くドラマが弱いものの,
脇を締める超絶個性キャラクターのおかげで,
見た目の満足度は高い。
研ぎすまされた肉体で躍動する背骨と,
狂犬そのものの河島。
この2人が強烈!!
そこに,
渋いカッコよさを見せる永瀬正敏と,
満島ひかりのキレ味が加わって画面が締まる。
アクが強いキャラ主導で突っ走るハードボイルドを満喫。
人を小バカにしたドライなギャグとバイオレンスは新たなる回帰
キャラの上下関係問わず相手を小バカにするユル〜〜いギャグと、平気で血肉を粉砕するドライな暴力描写がハジケる疾走感は、石井組デビュー作『鮫肌男と桃尻女』の世界に回帰した面白さを感じた。
我集院達也や島田洋八etc.独創的なキャスティングが健在なのもファンとして嬉しい。
血しぶき乱舞する残酷なタッチと繋がりをあまり意識しない非現実的な笑いの昇華は、開き直りとも開眼とも呼べるキレ味を生む。
受け入れたい客だけが勝手にわかってくれりゃいいという前提でイッちまう娯楽性は、『殺し屋イチ』で好き勝手にやっていた頃の三池崇史や『キル・ビル』を完成させたタランティーノetc.の全盛期のバイオレンスクリエーターへのオマージュと云えよう。
ワケありの過去を持つ運送屋リーダーの永瀬正敏、拷問好きのイかれたヤクザ(高島政宏)、並外れた殺人能力を見せつける殺し屋・安藤政信etc.好戦的なキャラが血なまぐさくひしめく。
その中で、ウダツの上がらない弱気な妻夫木に石井ワールドの意図が最も集約されていたと思う。
トラブルが悪化するに連れて、彼の秘めていた狂気を呼び覚ます。
覚醒までの痛々しさに、魅力を見いだせるか否かで今作の評価が大きく二分化されるであろう。
拷問シーンetc.バイオレンス描写がやたら長く、辟易したのはバイオレンス映画の悲しい性分だが、人はなぜ他人を簡単に傷つけるのか?
という人生哲学を純粋にブツケてくる力強さは貴重だ。
故に褒めるのがとても厄介だが、観賞直後にパンフレットを購入してしまった。
『さや侍』以来、久し振りやないかな。
つまり、私にとって、そういう映画なのである。
では最後に短歌を一首
『毒廻る 腐ったシノギ 降らす雨 抜け荷バラして 沁みる背骨さ』
by全竜
暴力的なシーン多いです
初めてのレビューです。何か参考になればと思います。
見終わったときの爽快感と、ほっこりした気持ちになれたことで、私のオススメの映画の一つになりました。
でも先に言っておきますが、暴力や血が出てくるシーンが多い映画です。苦手な方にはオススメできません(>_<)
私も拷問のシーンは、ずっと耳をふさいで目をつぶっていました。
ちょいちょい、コミカルな所もあって、会場でもクスクス笑いが起きたシーンもありました。
安藤政信さん、高嶋さん、満島ひかりさんの演技力には、本当に圧倒されました。
安藤さんの格闘シーンは、人が殺されているというのにそうは感じさせない、むしろ芸術的に思えました。
見どころは、やっぱり主人公の妻夫木さんが作品の中で成長していくところです。
見終わったあとの爽快感はたまらなく気持ちよかったです。
映画の中では登場人物(特に脇役)のキャラクターが漠然としかわからなかったので、原作もぜひ読んでみたいと思いました。
何度でも見たい映画です。(拷問以外はね(笑))
出演者の演技とアクションシーンは見所。
出演者の演技がとにかくすごい。
安藤政信さんは、本当に香港人のような風貌で役になりきれてていいしかっこいい。
兄弟揃って怪演を披露した高嶋政宏さん。『探偵はBARにいる』で高嶋政伸さんが怪演をしましたが、それを越えるほど強烈で気持ち悪くて不気味。
最初は笑うかひいたりしますが、拷問シーンでの高嶋政宏さんは恐怖しかないと思います。それほど恐列なキャラでした。
満島ひかりさんは、ドスの効いた声で喋っていて惚れるくらいかっこいい。
永瀬正敏さんは、男気のある演技をしててかっこいい。安藤政信さん演じる背骨との対決で言った一言は痺れましたね〜。
妻夫木聡さんも良かったですが、安藤政信さんに喰われてしまった印象。ですが、どんどんと生まれ変わっていく姿はハマり役でしたし拷問シーンでの演技は痛さが伝わるほどうまかったです。
脇役の人もちゃんと見せ場があったりと親切。
アクションシーンの方ですが、邦画にしては斬新。
ハイスピードカメラでのスローモーションの映像は見易くておもしろい。あとCGを使ってのアクションはまさにホラーで『エクソシスト』の悪魔ばりの動きでちょっとゾッとさせられます。
展開は章しだてになっており、二時間があっという間で釘付けになります。
一応、マンガが原作なので好き嫌いが少し別れると思いますが、迷ってるならぜひ劇場で見た方がいいと思います。
だけど、少しグロいし痛いシーンもあるので苦手な方はあまりオススメできません。
しかし、邦画にこういうアクション映画が増えたのは嬉しい。ワイルド7もですが、今後の邦画アクションは要注目です。
松雪泰子さんのゴスロリ姿は誰もが萌えるはずなのでそこも見所(笑)
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