「新しいものばかりに飛びついて歴史を顧みない君たちに未来などあるか!」コクリコ坂から 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
新しいものばかりに飛びついて歴史を顧みない君たちに未来などあるか!
2011年公開作品
監督は『ゲド戦記』『劇場版 アーヤと魔女』の宮崎吾朗
脚本は『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『紅の豚』『借りぐらしのアリエッティ』の宮崎駿
脚本は他に『海がきこえる』『ゲド戦記』『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』『劇場版 アーヤと魔女』の丹羽圭子
粗筋
時代は1963年の横浜
老朽化で取り壊し予定の男子文化部棟『カルチェラタン』
取り壊しに反対する文化部一同
そういった流れで親しくなり惹かれ合う海と俊だったが実の兄妹ではないかという疑いが発覚し気まずい雰囲気に
文化部の男子の雰囲気が良い
特に哲学部
育った時代が全く違うせいか今の高校生とだいぶノリが違う
自分の高校時代ともやはり違う
大学生だと自分が好きな記憶違いをしていたくらい
昭和テイスト
最近なにかといえば「昭和かよ」と見下す輩がヤフーニュースなど目に付くがとんでもない思い上がりである
そのうち「平成かよ」「令和かよ」と未来の若者に見下される日が来るだろう
そのくせ朝ドラは大東亜戦争を絡めるのが好きである(これは昭和世代の要望かも)
自分は「大正かよ」「明治かよ」などと見下したりしたことは一度もない
どういう育てられ方をしたらそういう人間が形成されるのか興味はある
平成生まれなのに令和世代とか宣う某タレントはいくらバカを隠してもそれだけで痛々しい
結論を言うと俊と海は戸籍上兄妹になっているが血の繋がりは全く無い
海の実父雄一郎が亡くなった親友の立花の息子でまだ赤ん坊だった俊に育ててくれる身寄りがなかったので彼が実子として引き取った
しかし雄一郎の妻の良子のお腹の中には既に海がいて2人も育てる余裕はなかった
そこで赤ん坊を亡くしたばかりの船乗り仲間の風間に養子としてしゅんを預けた形
だから兄妹の禁じられた恋愛などというシチュエーションはない
よって「気持ち悪い」という感想は完全な誹謗中傷である
Googleに対して物申したいのはほぼ常に頓珍漢なAIによる概要と深刻なサジェスト汚染である
映画.comのレビューは安易に削除されるが一般人のブログはなかなか削除されることはなく汚染の原因となっており極めて不愉快である
原因を作った本人はむしろそれを誇りに思っているのかもしれない
なんとしてでも改善してほしいがGoogle経営陣には心が無いようで残念である
Wikipediaでは海の学友の信子の父親が大工だと記されているが実際のところそれは間違いである
正しくは左官であり大工ではない
左官と大工は明確に違いがあり大工は古来左官に対し右官と呼ばれていたがいつのまにか言われなくなりその代わり棟梁と呼ばれるようになり左官だけ言葉が残った
声の配役
港南学園高等学校2年でアメリカ暮らしの母の代わりにコクリコ荘での家事もこなし父が生きていたことからの習慣で信号旗を上げる習慣がある松崎海に長澤まさみ
海の幼少期に渡邉葵
港南学園高等学校3年で週刊の学校新聞『カルチェラタン』のチーフの風間俊に岡田准一
港南学園高等学校3年で風間の親友で生徒会長の水沼史郎に風間俊介
海の母方の祖母でコクリコ荘の管理人に松崎花に竹下景子
海の妹で港南学園高等学校1年の松崎空に白石晴香
海と空の弟で育ち盛りのためか大食いの松崎陸に小林翼
海と空と陸の実母で大学助教授でアメリカ留学中だったが帰国する松崎良子に風吹ジュン
コクリコ荘に下宿している医師で港南学園高等学校OGの北斗美樹に石田ゆり子
コクリコ荘に下宿している油絵画家を目指す尾大の3年生の広小路幸子に柊瑠美
海と空と陸の実父で戦中は海軍だったが戦後は船乗りで朝鮮戦争の兵員輸送に従事していたが機雷による爆発で船が沈没し亡くなる澤村雄一郎に岡田准一
俊の養父で雄一郎とは船乗り仲間でタグボート業を営む風間明雄に大森南朋
俊の実父で俊が生まれたばかりで妻を亡くし自身も海難事故で亡くなる立花洋に風間俊介
良子と明雄の知人で雄一郎と洋とは海軍だった頃からの親友の小野寺善雄に内藤剛志
港南学園高等学校を経営する法人の理事長で徳丸書店の社長の徳丸に香川照之
徳丸ビル受付係に藤巻直哉
徳丸理事長の秘書に伊藤綾子
海の学友でアンパンが好きな悠子に手嶌葵
海の学友で父が左官の信子に冠野智美
全校討論会壇上の発言者に桝太一