「危ういハッピーエンド」ポンヌフの恋人 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
危ういハッピーエンド
バッドエンドに突き進む危うい雰囲気のまま物語があるようで、鋭利な刃物でキリキリと痛さが漂う怖さがありながら、純粋無垢なアレックスの破天荒極まりなく危なっかしい行動に可愛らしさと異常にも取れる人間性。
クラシックな印象からイギー・ポップやデヴィッド・ボウイの楽曲、花火が打ち上がり水上スキーから奇妙な映像描写とスクリーンで観たくなる迫力が感動に、ポンヌフ橋をセットで作ってしまう大胆さ。
微笑ましいような終わり方がありながらも、この先の二人に待ち受ける危機感しか想像出来ない、そんなレオス・カラックスの残酷性が美しく思われる感覚!?
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