「これは自分の姿」ポンヌフの恋人 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
これは自分の姿
若い頃の、嫁と付き合っていた頃の話をしたら同僚に「気持ち悪い」と吐き捨てるように言われた。
いいね~と言ってくれるかと思ったんだがね(笑)
誰だって、恋愛にのめり込んでいる姿というものは、外野から見れば醜悪そのもののようだ。
恋はもーもくというではないか。
恋人たちには橋と舟と河口しか見えていない。住まいも親の存在もお金もそこにはいらないし、明日という日も彼らにはどうでも良かった。
でも「好きになる」って、そういうことだよね。懐かしい感覚を思い出した映画でした。
後年、ポンヌフ行って来ました。
二人の姿はそこにあろうはずもなく、悲しく水は流れ、そして僕にとっても独りに戻ったことを振り返る、そんなポンヌフでした。
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