劇場公開日 2011年9月23日

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スリーデイズのレビュー・感想・評価

全72件中、1~20件目を表示

2.0課長っ~、今回の原題なんですが・・・・

2012年5月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

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しんざん

4.0【85.8】スリーデイズ 映画レビュー

2025年9月13日
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鑑賞方法:VOD

映画『スリーデイズ』(2010)総合批評
ポール・ハギス監督による2010年のサスペンス・スリラー『スリーデイズ』。愛する妻が殺人罪で投獄され、その無実を信じ続けるごく普通の大学教授が、絶望的な状況下で妻を脱獄させ、国外へ逃亡させるという大胆な計画を実行に移していく物語。オリジナルである2008年のフランス映画『すべて彼女のために』の骨子を活かしつつ、ハリウッドならではの重厚なスケールと、より明確な真実の提示が、全く異なる魅力を持つ作品に仕上げている。
作品の完成度
本作の完成度は非常に高い。特に評価すべきは、前半の静謐な人間ドラマと後半の怒涛のサスペンスアクションが見事に融合している点。前半は、妻の無実を信じて法廷闘争に奔走するジョンの姿を丹念に描き、絶望の淵に立たされた彼の葛藤と決意を丁寧に描写。この心理的な積み重ねがあるからこそ、後半の脱獄計画が単なるアクションではなく、愛する家族を守るための必死な戦いとして観客に訴えかける。
物語の終盤、フラッシュバックによってララの無実がはっきりと明かされるという構成は、観客を感情の頂点へと導く巧みな演出。しかし、その後に続くラストシーンが、この作品を単なるサスペンスで終わらせない。真実の証拠であるボタンが、刑事に見つけられることなく雨に流されていくという展開は、無実が証明されるべき社会の不条理を鋭く描き出す。家族は逃げ切って平穏な生活を手に入れるものの、真実が公に明かされることはないという、虚しさと皮肉が混在する余韻が、本作の完成度を一層高めている。
監督・演出・編集
監督ポール・ハギスの演出手腕が光る。前作『クラッシュ』でも見せた、複数の登場人物の視点を巧みに織り交ぜる手法が本作でも健在。ジョンの視点だけでなく、彼を追う刑事や、獄中のララの心情も細やかに描写することで、物語に奥行きを与えている。特に、ラストシーンにおける刑事の視点での描写は、観客に真実を突きつけながらも、救いと不条理を同時に感じさせる。後半の緊迫した逃走劇では、カット割りの速い編集と効果的なカメラワークで、観客の心拍数を上げる演出に成功。観客を飽きさせない緩急のつけ方も見事。
キャスティング・役者の演技
主演、助演の演技が作品を支える重要な要素。
• ラッセル・クロウ:ジョン・ブレナン役
平凡な大学教授から、愛する家族のために手段を選ばない男へと変貌していくジョンを熱演。当初の戸惑いや恐怖、焦燥感をリアルに表現し、感情の揺れ動きを丁寧に演じている。特に、脱獄計画に必要なアイテムを手に入れるために犯罪に手を染め、精神的に追い詰められていく姿は、観客に強い共感と緊迫感をもたらす。彼の体格の変化も役作りの一環であり、平凡な市民が極限状態に追い込まれていく様を説得力のある演技で体現。彼の繊細かつ力強い演技が、本作の重厚なテーマを深く掘り下げている。
• エリザベス・バンクス:ララ・ブレナン役
無実の罪で投獄され、絶望に打ちひしがれる妻ララを演じる。夫の深い愛に支えられながらも、過酷な刑務所生活で精神的に追い詰められていく姿を迫真の演技で表現。出番は多くないものの、その存在感は絶大で、彼女の悲痛な叫びや、夫の決意を知った後の心の変化を繊細に演じ、観客に強い印象を残す。特に、投獄後の憔悴しきった表情は、ジョンの脱獄計画の動機を強力に補強。
• ブライアン・デネヒー:ジョージ・ブレナン役
ジョンの父親ジョージを演じる。息子を深く愛し、その行動を心配しながらも理解を示そうとする複雑な心情を見事に演じている。彼の存在は、ジョンが孤独な戦いの中で唯一の拠り所となるものであり、物語に深みを与えている。短い出演シーンながらも、その温かさと威厳を兼ね備えた演技は、観客に深い感動を与える。
• リーアム・ニーソン:デイモン・ペニントン役
脱獄の専門家として、ジョンに助言を与える元脱獄犯デイモンを演じる。わずかな出演時間ながらも、その圧倒的な存在感と説得力のある演技は、観客の記憶に残る。彼のアドバイスが、ジョンの計画のリアリティを高める重要な要素となっている。彼の出演は、物語の鍵を握る重要な役割を果たし、作品全体のサスペンス性を高めている。
脚本・ストーリー
脚本はポール・ハギス自らが手掛け、フランス映画の緻密なプロットを忠実に踏襲しつつ、アメリカ映画らしい娯楽性を加味。主人公がごく普通の人物でありながら、綿密な計画を練り、予想外のトラブルに直面しながらも、妻への愛を原動力に乗り越えていくストーリー展開が秀逸。終盤のフラッシュバックにより、観客に真実を明確に提示しつつ、ラストシーンでその真実が公にされないという皮肉な結末を用意する構成は、観客に深い余韻を残す。
映像・美術・衣装
ペンシルベニア州ピッツバーグの街並みを効果的に活用した映像が印象的。暗く、重厚なトーンで統一された美術は、物語の緊迫した雰囲気を増幅させている。特に、刑務所のシーンや夜の街での逃走シーンは、そのリアリティと美しさが見事に融合。衣装は、登場人物の日常性とキャラクターの心情を反映するようなリアリティのあるものが選ばれており、ジョンが次第に身なりを構わなくなる様子も、彼の精神的な疲弊を表現している。
音楽
音楽は、ティム・バートン作品で知られるダニー・エルフマンが担当。彼の音楽は、過度な感情表現を避け、ミニマルでサスペンスフルな雰囲気を創出。特に、後半の逃走劇では、緊迫感を煽るようなパーカッションとストリングスが効果的に使用されている。主題歌は特に設定されていない。
アカデミー賞または主要な映画祭での受賞・ノミネート
本作は、アカデミー賞をはじめとする主要な映画祭での受賞・ノミネート歴は確認されていない。しかし、そのクオリティの高さから、多くの映画評論家や観客から高く評価された隠れた名作である。
作品 The Next Three Days
監督 ポール・ハギス
120×0.715 85.8
編集
主演 ラッセル・クロウB8×3
助演 エリザベス・バンクス B8
脚本・ストーリー オリジナル脚本
フレッド・カバイエ
ギョーム・ルマン
脚本
ポール・ハギス A9×7
撮影・映像 ステファーヌ・フォンテーヌ B8
美術・衣装 ローレンス・ベネット B8
音楽 ダニー・エルフマン A9

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honey

3.0終盤の逃走はなかなかスリリングだ。 逃げ切ってほしいと思ったし、結...

2025年3月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

終盤の逃走はなかなかスリリングだ。
逃げ切ってほしいと思ったし、結末もあれでいいとは思う。
しかし、無実の妻を救うために自分が犯罪を犯しまくってどうする。
あの行動には全く共感できなかった。

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省二

4.0【”絶対に諦めない大学教授の男。”突然、殺人犯として捕らえられた妻の無実を只管に信じる大学教授が企てた、妻を脱獄させる計画を実行する様をスリリングに描いた作品。】

2025年2月17日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

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NOBU

4.0戦うお父さん

2024年8月19日
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める

4.0冤罪過ぎじゃない?

2024年2月18日
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知的

難しい

確たる証拠も無く、現場の遺留品や指紋、目撃者のみで罪が確定してしまう恐ろしい冤罪映画である。流石の演技であるラッセルクロウは兎も角、ちょい役が多い俳優を揃えた内容の割に緊迫の約2時間をスリルとサスペンスが疾走する。素人とは思えない銃さばきを披露し、ラッキーの連続と教育者として培った頭脳を活かし引渡し協定の無いベネズエラへの逃避行を成功させるジョン。家族への愛だけでここまで完璧なシナリオを完成させる内容に感嘆するが、しれっと2人殺して本物の犯罪者に成り下がった教師を手放しで喜べない内容でもある。狂気と見るか讃えるべきか迷う結末で、観る人を選ぶ作品である事は間違いない

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dj xyz

3.5全力投球

2023年12月14日
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鑑賞方法:TV地上波

怖い

ラッセル・クロウ主演のサスペンス

妻の上司が殺害され
冤罪で投獄された妻を
全力で助け出そうと
頑張る主人公ジョン(ラッセル・クロウ)

ひとり息子を育てながら
妻の無実を証明する為に手を尽くすが
不利な証拠で、殺人罪が確定した妻は
自殺未遂を起こしてしまう。

ジョンは、最後の手段である 脱獄を考え
脱獄のプロの意見を参考に
犯罪に手を染めながらも
妻を救い出すという
妻への、深い愛が
痛い程伝わってくる作品。

プリズンブレイクというと
脱獄は房内からだが
外側からの脱獄劇は驚きでした。

脱獄のプロとしてのご意見役に
リーアム・ニーソンが登場するのも
びっくりでした。

終盤の逃走劇はハラハラドキドキの連続
検問突破の知恵は見事です。

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LaLa

3.0奥さんとの逃避行のシーンはスリリングだが、もう少し短く纏めて欲しかった。

2023年12月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Yohi

3.5君の人生を取り戻す

2023年8月3日
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鑑賞方法:映画館

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難しい

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カズユキ

3.5面白かったけど…

2023年4月6日
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鑑賞方法:VOD

興奮

知的

リーアム兄さん目当てで観たけれど
ちょっとしか出ていなかった…
残念。
存在感たっぷりでした。

内容も良かったとは思いますが
やっぱり後味が悪いと言うか
スッキリしないと言うか。

人を殺しているからねぇ…

あと、真犯人は誰なんでしょう?

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seiyo

2.5ラッセルクロウ頭良すぎ!!

2023年2月3日
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冤罪?? の妻を脱獄させ逃亡を企てようとする男と家族の物語。

まぁー・・・すべてドンピシャリ、「運」も味方し警察が翻弄されっぱなし。しかし、”あそこ”からが大変・・・友情出演?のリーアムニ―ソンも警告めいたこと言ってましたがな。苦笑

妻が冤罪かどうかはラスト間際に刑事の脳内イメージで判明はするが、あの物証オチでは米国司法で無罪を勝ち取るのは極めて難しそうだ。

何れにしろ”あそこ”では前途多難なのは明白すぎるし、決してハッピーエンドとも言い難く、一視聴者としても重いものを背負わされた気分。

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resuwhisshu311

3.0ラッセルの行動原理おかしくないか?

2022年8月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本ではまずありえないクライムサスペンスですね。
妻が冤罪で投獄されるなら、全力で冤罪を晴らす方向に進むべきなのに、なぜかラッセルは妻の脱獄→国外逃亡を目指すようになっていく。
その行動力たるや、殺人も厭わずというから凄まじい。相手がたとえ地元のギャングでも、彼らにも子供や家族がいるだろうに。
映画の構造的に、ラストまで妻が無実かどうかはボカシてあり、そのために観客は強いフラストレーションを感じます。ラッセルは、たとえすべてを敵に回しても、妻を守り抜くということでしょうね。

最終的には「ああ、こういうこと?」という決着を見ますが、映画の中でのハッピーエンドはありません。
冒頭で、妻がこっそりクスリを打っている描写も、実は糖尿病のインスリンで、何ら日常から逸脱していないのに、あたかも妻は薬物中毒で、衝動的に殺人を犯しても不思議ではないという伏線のように働きます。
ラッセルが計画を練っていき、綿密にリハーサルを繰り返す様には巧妙に伏線が張ってあり、決行してからの逃亡劇は最後まで息が抜けないような展開に仕上げてあります。そこは見事です。

どうやら、この映画は妻の無実を信じて疑わない男の、手段を問わない行動力と、それが破滅に向かうのか成功するのかの瀬戸際を行ったり来たりする様をハラハラドキドキしながら見守る映画にしたかったようです。
だったら、観客がもっとラッセルに感情移入できるようにストーリーを展開するべきで、そのためには、ラッセルに強い動機が不可欠です。
妻が無実であると確信していること。
子供がいじめられ日常生活が全く破綻してしまっていること。
警察が無能で初動捜査に問題があったこと。
などをきちんと描いて欲しかった。

いずれにしても、この作品では複数の殺人が語られますが、どれも犯人が捕まらないという、クライムサスペンスとしては何とも後味の悪い仕上がりとなっています。

私は、いただけませんでした。

2014.6.4

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うそつきカモメ

3.5実際にありそうな冤罪

2022年4月27日
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興奮

現実でも起こりそうな冤罪事件で現実味があって楽しめた。
逃走劇が最初から最後までハラハラドキドキでした。
ジョンの計画も素人ながら上手く練られてたのもポイント高い。

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うる

2.0真相究明できないなら。

2022年1月30日
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怖い

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ケイト

3.5ダメな人の逃走劇にはスリルがある

2021年9月14日
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鑑賞方法:VOD

奥さんが突然殺人罪で逮捕される。主人公の旦那は無実を信じ続けるが、裁判の結果が覆らない事を知ると、奥さんの脱獄を計画し始める。
こういうストーリーだと、だいたい実は旦那が元FBIだったとか、すごいソルジャーの過去があったとかいうのが定番だけど、全く無し。普通の大学の講師で、計画も杜撰。
ただ、それだけに逃走劇にはハラハラドキドキ。大丈夫なの、この人…って始終心配になる。

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キブン

3.5犯人を探さないという切り口

2021年6月13日
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怖い

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ジュリエッタ

4.0異色の逃走映画

2021年5月25日
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よく練られた中盤からの逃走シーンがとても面白かったです!

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光陽

4.0緊迫した逃走劇

2021年5月15日
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こころ

4.0冤罪ストーリーの傑作でした。 途中からは作戦の成功を祈っていました...

2021年2月28日
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冤罪ストーリーの傑作でした。
途中からは作戦の成功を祈っていました。
エリザベス・バンクスの美しさは必見です。

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tuna
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