DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう? : インタビュー

2011年1月26日更新
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「AKB48」大島優子、目指すは“女版・香川照之”

人気アイドルグループ「AKB48」の、初となるドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」が、1月22日に全国で公開された。多忙を極めた同グループの2010年の全活動に密着。昨年6月の第2回選抜総選挙で初のセンターを獲得し、八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍を続けた大島優子に話を聞いた。(取材・文:編集部、写真:堀弥生)

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大島は、2006年に行われた「第二期AKB48追加メンバーオーディション」に合格し、メンバー入りした。それまで子役として活躍していたが、心機一転。栃木から東京へレッスンに通う生活は、並みの根性では務まらない。それから5年経ったが、「青春時代の延長って感じですね。すごく楽しい高校生活をおくっていて、芸能活動も継続してはいたのですが、あまりお仕事をいただけていなかった時期だったので、『AKB48』のオーディションに参加したのは、自分が芸能界でやっていけるかどうか、最後のかけのつもりでした」と振り返る。

映画では寒竹ゆり監督が聞き手となり、密着したインタビューカットで、9歳から続けるスノーボードの腕前を披露している。アイドルから「自分に帰る」をテーマに、これまで明かすことのなかった胸のうちや、女優としての将来の夢を告白。また、総合プロデュースを手がける秋元康から言われたひと言が、優等生キャラの崩壊へとつながったという。

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「自分の中ではすごく楽になりました。今までは『これを言ったら引かれちゃうんじゃないか』とか、『これを言ったら私のキャラじゃない』って考えがちだったんですが、気持ちを素直に伝えて受け入れられるって気持ちいいなと感じ始めました。自分を守りすぎると、何も事が起こりませんよね。ファンの方々に対して、自分が発信することでいろいろ気づかせてもらえました」

そして、将来を見据えるうえで、大島を強くひきつけて止まないのが銀幕の世界。子役時代の98年に「大怪獣東京に現る」で映画デビューし、09年には「テケテケ」で主演を務め初めての“座長”を経験している。

子どものころから映画が大好きだったといい、「香川照之さんにあこがれていて、尊敬しているんです! しかも面白いじゃないですか。ああいう俳優さんになりたくて、『あしたのジョー』の丹下段平役も見るのが楽しみ。何にでも染まれる香川さんのように、味のある人に私もなりたいですね。一緒に共演するのが夢なんです」と目を輝かせた。

女優道を追求するため、大島は自身を謙虚に見つめることも忘れていない。「“女版・香川照之”さんになりたいんです! そのためには、もっといろんなことを勉強しなくちゃいけないし、自分を客観的に見ないといけないなと思います」。

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さらに、映画のなかでストーリーの自然の流れとしてならば、ヌードもいとわないと覚悟に満ちた表情で話す。「ヌードありきではなく、まず作品がしっかりあって、その中で『そういうシーンがある』っていうことであれば。ストーリーを構築していくうえでの、アートのひとつとしてであってほしいですね」

今作では、大島のほか前田敦子、篠田麻里子、板野友美、高橋みなみら15人が密着撮影に臨んだ。その誰もが、寒竹監督に全幅の信頼を寄せる。「メンバーからは『映画に? いい被写体になれるのかなあ』って不安の声が多かったと思いますが、みんなが口をそろえて『寒竹さん、すごくいい!』って言っています。ドキュメンタリーって、心を閉ざすと絶対に話さないじゃないですか。それが、『いつもはこんなことを言わないだろう!』っていう子でもビックリ発言をしているので、それは寒竹さんの存在があるからなのかなって思います。いずれ、寒竹さんの撮る映画に出たいですね!」と真しな眼差(まなざ)しで語る。

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インタビュー2 ~「AKB48」大島優子、目指すは“女版・香川照之”(2/2)
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