星を追う子どものレビュー・感想・評価
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ジブリを追う子ども
信州の山間、小さな村に住む渡瀬アスナ。学校ではクラス一番の成績の優等生で、働き者の少女だ。山で光る何かを見たアスナは鉄橋の上で熊よりも大きい怪物に遭遇。そこをシュンに助けられた。防空壕跡を自分だけの場所として色んなモノを持ち込み、岩の上でラジオを聴くのが趣味。そして一日を過ごした次の日、会う約束をしたのに彼は来なかった・・・死体が上がったという母の言葉も信じられないアスナ・・・
モリサキが古事記の解説をしている。「恋人を蘇らせるために地下へ赴くという伝説は世界中で散見される。黄泉の国、冥府、ハデス、シャンバラ、アガルタ・・・」と聞いて驚くアスナ。放課後、モリサキのアパートを直接訪れ、地底世界について尋ねるのだった。
のどかな山村の雰囲気から一変、シュンの弟シンに導かれるまま地底世界へと向かうアスナとモリサキ。そこからは神秘的でもあり、ストーリーもグダグダ・・・特異な存在は地底の門番たる動物。そして、飼ってた猫ミミや途中で助けた地底人と人間の混血少女リナの存在、そしてイゾクという気味悪い生き物。さらにはモリサキという男は地底人研究家であるが、死んだ妻を伝説に習い生き返らせたいという目的を持っているのだ。とにかく、気味が悪い。しかも、テーマ性もメッセージ性もなく・・・モリサキにしろ、シンにしろ、地底人たちにしろ、何かしらの目的意識を持っているのだが、アスナに関しては何か物足りない面もある。そして滅びゆく種族に対して何も訴えてくるものがないという欠点も。
映像やキャラクター画なんてのは、今までの新海作品と違い、ジブリアニメに影響を受けすぎてるような気もする。決定的に違うのは宮崎駿のような思想が感じられないところだ。
退化した脚本とジブリの影響
総合65点 ( ストーリー:55点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:85点|音楽:75点 )
作品は新海監督らしい寂しさや孤独や哀しさといった感情に満たされていて心に染み入る。しかし物語と設定がはっきりしない。だから感情が伝わってきつつも、何かすっきりせずに引っかかりながら観ている。新海監督の脚本は『雲のむこう、約束の場所』から『秒速5センチメートル』にかけて、酷かった物語と設定は進化を見せて良くなっていっていたが、それがここでまた退化して元に戻ってしまっていて残念。
それとジブリ作品、特に『ラピュタ』で観たような場面と構図が時々あって気になった。
ジブリ感…というかラピュタ感
ジブリリスペクトだが消化不良感パない
光を放つペンダント(ラピュタ)、少女の初恋、水の動き方、のそのそ動く巨人、影を追っかける複数の敵、自らの望みのために裏切る教師(ムスカ)、怒ると髪が上がる。
相対的に、ジブリの異世界表現のレベルの高さを確認。
ジブリの後継者を目指した意欲作
ファンタジーが好きなので
クリーチャーが跋扈するカルピスこども劇場みたいな異色作
山奥の小学校に通う明日菜は母と二人暮らし。放課後は独りで山に登り、手製の鉱石ラジオを聴くのが日課。ある日いつものようにラジオをつけると不思議な歌声が。そんな折、村ではクマらしき動物が目撃されたという噂が広がり、明日菜は山に向かう途中でその動物に遭遇するが、それはクマではなく見たこともない怪物。その怪物に襲われそうになった時、間一髪のところで明日菜は見知らぬ少年に助けられる。翌日明日菜はまたその少年シュンと出会う。また会おうと約束して別れた明日菜だったがシュンは現れず、落胆した明日菜が帰宅すると身元不明の少年の遺体が見つかったと母に知らされる・・・からのジュブナイルファンタジー。
冒頭に投入される『アルプスの少女ハイジ』ネタにまずビックリ。『アルプス〜』と『フランダースの犬』の欧州風味を滲ませ、フォルクローレが鳴っていないのが気持ち悪いくらいの『母をたずねて三千里』風の中南米情緒満載というカルピスこども劇場風味。そこにジブリの諸作品群に出てきそうなクリーチャー達が跋扈する異色作ですが、切なさを滲ませたエンディングが舌足らずな物語を補完していて美しいです。
好きな人が楽しめばいいかな、って感じ。 皆さんのレビューと同じく、...
観る人により意見が割れる作品?
新海作品史上最高作品に認定
愛する人の最期に出逢えない哀しみはどれほどだろう。
恋する人の死を目の当たりにする辛さはどれほどだろう。
記憶にない人に温かさを感じる切なさはどれほどだろう。
先生があれほど純粋に奥さんを想えるのは痛いほど素晴らしい。
純粋さ故の過ちも、解らないでもない。
解らないのはきっと、自分がパートナーと死別していないからなのかとさえ思えた。
製作側が世論に迎合して「失敗作だった」とか言うのは全く間違っている。
断言する。
君の名は。よりも数倍心に刺さる(人には確実に、刺さる)
エンディングテーマも最高です。
涙無しには聞けません。
でもやっぱり、ジブリのパクりは事実。
「天空の風の動くもののけ シュナ」と名付けることももちろん可能。
完全にジブリ映画のミックス
新海誠監督作品は結構見てる方だと思ったが、この作品を見ていなかったので今更ながら見てみました。
で、最初に思ったのは、何かどこかで見たことのある場面、ナウシカ?いや、飛行石っぼいものが出てくるからああ、あれだ。いや、違う…
ってことで、話が進むのですが、何かストーリーに入ることができず…
もし、ジブリ映画を見ていなくても、この作品が面白いかどうか問われれば、面白いとは言えないと言うところだろうか。どこが駄目だったかと言われても、全体的に駄目としか言えない。
鉄橋で化物が出てくるところまでは良かったのですが…
ジブリ映画を真似て、商業的に成功するための要素を色々取り入れたが全部にまとまりがない作品になってしまったと言うところだろう。
少女の成長を描いた冒険物語
この作品は少女が自分の信じた道を進む為に奮闘する話。
少女の冒険を通じて二度と戻ることのできない”今”を精一杯生きることの大切さを感じました。
新海監督作品では珍しく主人公の前に悪役が立ち塞がります。その悪役もただ悪いだけじゃなくて、ずっと抱えていた想いなどが描かれてたのがいいですね。
君の名は。でも主人公はとある場所を目指して走っていましたが、この作品でも約束の場所まで少女はあらゆる困難を乗り越えながら進んでゆきます。
新海監督は約束の場所に無我夢中で進む主人公を描くのが好きらしいです。
あと、この作品でも主人公と恋未満の関係になる男性も出てきました。
116分の長さは短めの作品が多かった新海監督の作品の中では最長。これも君の名は。への大切な布石になっていると思います。
ジブリっぽいジブリっぽいと言って深く考えずに叩く人がいますが、自分はこの作品好きですよ。
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