トスカーナの贋作

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トスカーナの贋作

解説

「友だちのうちはどこ?」「桜桃の味」などで知られる名匠アッバス・キアロスタミ監督が、初めて母国イランを離れて撮影したラブストーリー。イタリアの南トスカーナ地方の小さな村を訪れたイギリス人作家が、ギャラリーを経営するフランス人女性に出会う。2人はあるカフェの女主人に夫婦と勘違いされたことをきっかけに、まるで長年連れ添った夫婦であるかのように振る舞いはじめる。主演のジュリエット・ビノシュは、本作でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞した。

2010年製作/106分/フランス・イタリア合作
原題または英題:Copie Conforme
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2011年2月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第63回 カンヌ国際映画祭(2010年)

受賞

コンペティション部門
女優賞 ジュリエット・ビノシュ

出品

コンペティション部門
出品作品 アッバス・キアロスタミ
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(C)Laurent Thurin

映画レビュー

3.0切なくて苦い、大人のラブストーリー

2020年11月23日
PCから投稿

久しぶりに見たキアロスタミ作。
人の顔を大写しにする画面の切り方が多いせいか、なんだかドキドキする。
鏡とか窓に相手を映り込ませる方法も印象的。

アメリカ映画には興奮が、ヨーロッパ映画には物語もしくは人生がある……と改めて思った。

途中、話が大転回するシーンで、「え? どういうこと?」と大混乱し、思わず最初から見直した。
そうしてみると、なんだか腑に落ちなかった表情や会話が一気に納得できる。

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UNEmi

4.0大人の夫婦ごっこ

2018年9月23日
PCから投稿

イタリアの陽光を背景に 男は”夫”になり 女は”妻”になっていく。しっとりとした大人の夫婦ごっこが展開され、どこまでが ”ごっこ” なのかこっちが翻弄されてしまいました。

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miharyi

4.0疑似夫婦の贋作を見抜けるか?

2012年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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Chemy

4.5本物とコピーとの差とは?

2012年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

ジュリエット・ビノシュとウィリアム・シュメルのほぼ二人芝居のようなストーリー。
夫婦を演じる二人。でも、本当に演じているのか? もしかしたら本物の夫婦ではなかったのか? イタリアのトスカーナ地方の片田舎を舞台に、訪れた作家とギャラリーの女主人が町を散策しながら交わす会話が全てである。
始めは他愛の無い会話から、少しずつ男と女の本音が語られていく。
まるで本物の夫婦のように・・・。
新婚旅行で泊まったホテルの同じ部屋に入り、窓の外の景色の変わらなさを話しながらも作家は時間を気にする。
だが、その時も過ぎていく。
二人はいったいどっちなのか?本物なのか、コピーなのか。

ジュリエット・ビノシュはプロ。
ウィリアム・シュメルは素人。
その二人の組み合わせ。

本物とコピー、それらを区別するものは何か?
意味深なラストで終わる。

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みっどないと・シネマ