「切ない純愛」モールス ヴァルさんの映画レビュー(感想・評価)
切ない純愛
どうやらオリジナル版を鑑賞した方にはあまり受けが良くなかったようですが、私は原作やオリジナル版は全く知らずでの鑑賞だったので、想像以上に楽しめました。
立場は違えど同じ「孤独」と言う共通点を持つ少年と少女のピュアな初恋、そして純愛。
いいじゃないですか、これ!
どうも原作では少女の正体はアレだったとのことで、そうなってくると話は全然違ってしまいますが、この映画は設定を変えて純愛に拘ったからこそ見応えがあったんだと思いました。
別に原作と違おうと面白ければそれでOKな私としては、心にグッと来る映画をしっかり作ったことを素直に評価したいですね。
更にハリウッドリメイクならではの特筆すべき点としては、何と言っても子役の演技力、存在感に他ならないでしょう。
いじめられっ子でちょっと中性的な雰囲気漂うオーウェン役にはコディ・スミット=マクフィー。
ヴァンパイアとして日々苦悩の毎日を送る悲しげな瞳が印象的なアビー役にはヒット・ガールなクロエ・グレース・モレッツ。
これは完璧なキャスティング!2人の迫真の演技に終始見入ってしまいしたよ。
これだけいじめられ希望が見えない生活を送っていたら、オーウェンが最後に選んだ選択には至極納得。
欲を言えば、家庭環境の劣悪さをもう少し描いてくれていたなら、尚納得の結末だったのですがね。
それにしても、クロエの小悪魔っぷりはなかなかのものでしたね・・・あと、お父さんの正体にちょっとビックリでした・・・。
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