「タイトルの付け方にセンスが無い」モールス green condomさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルの付け方にセンスが無い
他の方のレビューを見ていると、結構絶賛している方が多いですね。でも正直僕はそんなでも無かったかなぁ。まぁ元々オリジナルの「ぼくのエリ」もそれ程面白いと感じてなかったから仕方ありませんが。
じゃあ何で劇場行くねん!って感じですよねw。理由はひとつ。吸血鬼役のクロエが出ていたからです。彼女の出演作である「キックアス」を見て以来の大ファンになってしまった為、これは行かなあかんやろって感じで行って来ました。
まぁしかしそのまんまのリメイクでしたね。もうちょっと新味を入れるかと思ってましたが、オリジナルの配役が変わっただけで殆ど変化無し。まぁちょっと吸血鬼化した時の動きがエクソシストっぽくなって、表情もよりホラー的にはなってましたが、それ位かな。
ですが基本、ホラーでは無く子供同士の恋愛物みたいな感じです。怖くないです。孤独な吸血鬼の女の子と(実は200歳だけど)いじめられっ子の男の子の出会いが切なさを醸し出しています。
ただねぇ、細かい所で突っ込み所が多いと思うんですよね。何でずっと12歳の容姿なん?偽お父さんが子供の頃の写真も同じ容姿やったやん?ひょっとして子供の方が切なさを伝えやすいという狙い?とか、何で偽お父さんが狩りするん?身体能力の高い自分自身でやった方がよっぽど効率ええやん?とか、子供の頃からの友達である筈の偽お父さんの存在軽すぎ、とかとか、、、。それと吸血鬼の決まり毎を知らない人には良く分からない部分も有るんじゃないかと。家に入るシーンとか。
まぁ屁理屈なんですが、色々と気になってしまって、いまいち没入出来なかったです。
後、残念だったのが、吸血鬼役が「ぼくのエリ」の時の子の方が合ってたという事。クロエも凄くいい演技してるんです。演技そのものは素晴らしいんですが、なんというか容姿に華が有り過ぎる気がします。もう少し影のある感じの子の方がこの作品に合ってると思いますね。反面、男の子役は素晴らしくこの作品に合っていました。よくまぁここまでぴったりな子を見つけて来たと思いますね。
総合的に見ると、やっぱり「ぼくのエリ」の方が評価は高いですね。見る順番としてはどっちから見てもいいと思います。というか、片方見たらもう片方は見る必要も無い感じですね。