劇場公開日 2011年8月5日

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「個人的にはオリジナルより上かな」モールス あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0個人的にはオリジナルより上かな

2011年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

萌える

2010年アメリカ映画。116分。2011年34本目の作品。名だたる巨匠たちが本作を絶賛、女の子を演じるのがクロエ・モレッツ、さらに怖いらしい。こういったのがあって観に行きました。本作は「ぼくのエリ 200歳の少女」のハリウッドリメイク。こっちを先に観ました。

内容は;

1,主人公の男の子はいじめられっ子で友達がいない。
2,そんなある日、マンションの隣に老人と女の子がひっこしてくる。
3,男の子は女の子に恋するが・・・。

怖くはなかったです。ただし魅入ってしまった。しかもかなり。オリジナルにくらべて本作はけっこうサスペンス調に仕上げている印象。それが魅入った原因の1つなのだと思う。あとは統一感のある色調とダークさ。そこに切なさがうまく融合された。だから魅入ったのだと思う。

少女の正体があっさりネタバレされた時点で、本作の狙いは他にあることが分かる。それはたぶん「切なさ」。これがけっこうハートにしみて途中から男の子と女の子への感情移入がハンパない。

男の子の視点というのもうまく描かれていた。物語に肝心な登場人物以外はほとんど遠目からの姿だけで顔が見えない。男の子の内面がよく反映されている。無駄な情報は一切加えずその内面世界を追求したからこそ、ラストまで説得力が持続したんじゃなかろうか。

クロエ・モレッツは底知れない女優さんです。14歳だけに今後がちょっと不安になるけど。

本作の前に観た「トランスフォーマー」でくらった最低な気分が見事にふっしょくされました。

あんゆ~る