「ぼくのエリ」モールス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ぼくのエリ
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1983年、ニューメキシコ州。50代男性が酸を浴び、ガスで気道をやられ、重体のまま病院に搬送される。彼に娘が?と状況を把握できず、男性は飛び降り自殺してしまった。“I'm sorry ABBY”と書き記して・・・テレビからはレーガン大統領の演説が虚しく響く・・・
その2週間前。母親と2人で暮らす、気弱でいじめられっ子のオーウェンの隣家に不気味な一家が引っ越してきた。その娘であるアビーとオーウェンは同じ12歳という共通点もあり、ルービックキューブによって仲良くなる。
アビーと一緒に住んでいるおじさん(父親ではなかった)が車に忍び込んで血を抜くという作業に失敗し、車は転落。そして冒頭のシーンへと繋がってゆく。ここまでくればストーリーはオリジナルと同じだと徐々に思い出してきた。
映像では残虐な描写が多く、その辺りがノスタルジックなオリジナルとは違うところか。焼けただれたおじさんの描写はまるで『エルム街の悪夢』だ。また、アビーが「入れてくれる?」との問にオーウェンが答えないでいると、顔中から血を流してしまうというシーンもあった。やはりハリウッドとなると一味違う。
少年の初恋。決して結ばれることのない恋の切なさもいいけど、イジメっ子たちがとても憎たらしくて、プールでは必ず助けに来てくれるんだとゾクゾクしながら観てしまった。
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