「八方ふさがりのせつなさ。」八日目の蝉 小太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
八方ふさがりのせつなさ。
永作博美の笑顔が、時にせつなく、時にやさしく、時に怖い。
擁護したくなりがちだが、立場を変えれば許せない話だ。理性では分かるが、心情としては一方的に悪と言い切れない部分もあり、悩ましい。
仏教では、愛も執着のひとつであるから、捨てるべきとされているそう。学校の授業で聞いた時は、疑問に思っていたが、この作品を観ると腑に落ちた。
夫婦愛、家族愛、親子愛、自己愛、様々な愛が不幸を呼び込む。
誰の心情も理解できるから、悲しい。
人間、強く生きなければならないのだろうか。
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