「憎みたくなんかなかった」八日目の蝉 清水さんの映画レビュー(感想・評価)
憎みたくなんかなかった
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原作を読んでいたこともあって、自分のイメージと違うところがあったらがっかりするかも…なんて思っていましたが、大丈夫でした。
不倫相手の赤ん坊を誘拐し、四年間逃げ続けた女と、二十歳になった誘拐された赤ん坊の物語。
良くできた話だなーと思いながらも、そのリアルさに衝撃を受けました。
人間の哀しさ、罪深さ…うまく言えないけど、自分の幸せのために誰かの幸せを奪うのは、避けられないのでしょうか。
映画の途中に何度もうるうるときて、最後には耐えきれず号泣。劇場内みんな号泣。
ここからは映画としての感想です。
まず、役者がみんな名演技だった。
主演の永作さんをはじめ、小豆島の近所の子に至るまで演技っぽさがなくて、物語に引き込まれました。
私が特に光っていたと感じたのは、実の母親役の森口瑤子さん。
ああ、こういうヒステリーな母親いるだろうなあ…と感じました。
それから、誘拐された恵理菜、薫役を演じた女の子もね、かわゆすぎてメロメロです。
でも劇団ひとりはミスキャストだと思ったけどね!演技うまいけど、岸田さん役はダメでしょう~。
逆に、小池栄子さんはびっくりするほど役にあってた。
同じようにテレビでたくさん見てるはずなのに。
監督の成島出さんはすごい、と思った。この人の他の監督作は「クライマーズ・ハイ」くらいしか観たことなかったけれど、ヒューマンドラマを撮るのが上手いんだ、と改めて感じました。
女性は多くの人が涙を流すことになるであろう映画です。
ぜひ、おすすめしたい!
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