劇場公開日 2011年4月29日

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「涙が喉まで伝ったよ」八日目の蝉 オイラさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0涙が喉まで伝ったよ

2011年4月20日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

大ベストセラーだという原作は読んでいない。

ただ、予告編で見た永作さんの表情に思わずポロリしちゃって、
また、映像全体に漂う美しい悲愴感に惹き付けられて、

『これは是非とも観たい』って思ったんだ。

不倫相手の子供を誘拐し、我が子として育てる希和子(永作博美)の逃避行。

希和子に育てられた4年間のあと、実の両親のもとに戻りはしたけれど、心に傷を負ったまま成長した恵理菜(井上真央)の、過去との対峙。

そんなストーリーもそうなんだけど、

やっぱり永作さんの放つ、なんとも言えない繊細に張り詰めた空気感が物凄い。

『薫』と名付けた娘(恵理菜)を愛せることに何よりの幸せを感じ、
また幼い薫も母親を愛して愛して、ふたり寄り添い合って生きている姿が、

そのあと引き裂かれる運命に繋がってるのが解ってるもんだから、
もう、深く深く切なくてね…。

人前であんなに泣いたの初めてだわよ、奥さ〜ん。

説明的なシーンも台詞もほとんど無いんだけど、
表情や『間』のひとつひとつが語りかけてくるモノが、いちいち胸に痛いんだ。

映像作品って凄いな〜なんて思ったよ。

観て良かった!

追)
小池栄子なかなか良いです。
森口遥子も結構凄いです。

オイラ