ブラック・スワンのレビュー・感想・評価
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ナタリーに恐怖を感じました。
見終わった後にわかったことは、
完ぺき主義の人って怖いんだな。と。
でもそれぐらいの勢いではないと偉人にはなれないんだろうな。と。
勉強させていただきました。
映画は、最後まで引き込まれ続けます。
ナタリーポートマンに対して、
さすが。としか言いようがありません。
見て損はありえません。
ではまた。
色々な意味で壮絶映画!
兎に角、一言壮絶な映画でした。
本映画のジャンルはサイコスリラーですが、これまで観た同ジャンルのどの映画よりも衝撃的でした。
何よりも、映画に引き込まれます。
主演のナタリーポートマンの息遣いや感情が、映像からヒシヒシと伝わってきます。
見終わった後に、血流が多くなり、アドレナリンが分泌されているのが分かりました。
それ程、精神と感情を揺さぶる映像でした。
これまで色々な映画を観て来ましたが、価値観が変わる程の衝撃でした。
ナタリーポートマンがオスカー受賞するのも納得です。
本映画は是非、映画館で観て欲しいです。
オススメです。
ただ、想像以上に凄まじいので、心して観に行ってください。
美と官能とトラウマと闇
どこからどう感想を伝えたら良いのでしょう。
主演のナタリー・ポートマン、清純さ漂う美の表現に始まり
大人のようなまだ幼さも残すような官能的なシーン。
そして母親との葛藤。
それらが織り混ざって、終盤の心の闇との、現実とも幻覚とも
つかない闘いへ。
この全ての表現が、主演のナタリー・ポートマン素晴らしかったです。
特に終盤の黒鳥の眼。
魔性、狂気入り混じる迫力ある眼。
これを観た時に、スクリーンに引き付けられ、時間が過ぎるのを
忘れるように魅入りました。
観る前に思っていた想像とのギャップは、良い方に見事裏切られました。
私の中の、今年一番の映画になりそうです。
美しき悪夢
バレエを題材にした映画と言うと、華麗な映画を思い浮かぶが、それを覆すようなダークで愛憎渦巻くスリリングなスリラーだった。
とにかく凄い衝撃作。
まるで「愛のむきだし」を見た時のような。
ナタリー・ポートマンの演技については、もはやあれこれ語る必要は無い。
言葉で語るのが表現出来ない程、圧巻。
母親の必要以上の愛情、監督のプレッシャー、ライバルからの嫉妬…それらを目の当たりにした無垢だった白鳥が、自らの心の闇によって解き放たれ、黒鳥へと変貌していく。
その終盤への盛り上げ方、叩みかける演出は凄まじく、名曲の素晴らしさと共に興奮さえしてしまった。
「告白」同様、並のホラー以上にホラー。
一番怖ろしいのは、人間の心の闇なのだ。「ミスト」もそうだった。
そこに華麗なバレエがコラボされ、怖ろしくも美しい映画が誕生した。
ナタリー・ポートマンを観る映画
2011年の第83回アカデミー賞でナタリー・ポートマンが主演女優賞を授賞。合わせてナタリー・ポートマンは、この作品で出会ったフランス人振付師との婚約・妊娠を発表しています。
繊細で、傷付き易い若きプリマ=ニナをナタリー・ポートマンが、非常に上手く演じています。って言うか、物語冒頭から、ニナが非常に神経過敏であると言う事が、伏線どころか、はっきりと示していて(ちょっと、過剰かな?という気もしますが)、その後の物語の理解を助けています。そんな神経過敏の子供に育ててしまった原因が母にあるんですが、母の、言ってはならないセリフ(「あなたのために、夢を諦めた」)もあり、「そりゃぁ、神経過敏に育つよね」とも思いました。
ニナを抜擢する監督が、ヴァンサンカン・カッセル。『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』では、ダニー・オーシャン達にコケにされる役どころを演じていますが、この作品では、堂々たるバレエの監督を演じています。スリムだし、確かに、バレエの監督と言う雰囲気。ついでに、女好きと言う設定は、彼がフランス人だからでしょうか?
ジャンルとしては、サスペンススリラーらしいですが、どうなんでしょう? あらすじうぃ詳しくは記しませんが、物語終盤に、ニナが現実と夢の区別が付かなくなっていく辺りは、確かにスリラーかも。最後の最後が、あのままと言うのは、文字通りサスペンスではありますが・・・。って言うか、実は、痛かったり、グロかったりするシーンは苦手なんですが、意外に、痛かったり、グロかったりする作品です(苦笑)
実は、観に行くかどうか、迷いました。ですが、今日はTOHOシネマズだと1000円で映画が観れるので行くことにしました。それにしても、この作品は、ナタリー・ポートマンに尽きますね。アカデミー賞で主演女優賞を授賞しただけのことはあります。終盤に見せる充血した目は、中々怖いものがあります。結論としては、行って良かったです。
圧巻の苦悩と狂気
星1つか5つか両極の評価しかできない激しい作品
白鳥の湖の黒鳥役を演じるのにここまでする必要があるの?もっとクラシックバレエの作品らしくきれいにまとめることもできたのではないの?と最初は思った。しかし、観終わった後に反芻すると、この作品は単なるオカルトと、芸術作品の間を隔てる塀の上を歩き、かろうじてオカルト側に落ちなかった、究極の芸術作品のような気がして、5つ星の評価になった。
それにしても疲れた。完全に主人公の内面に入りきって、観てしまった。あそこまで表現しないと、観客はここまで没入できないのかもしれない。
白鳥の湖のバレエ公演は一度も観たことのないひとはつらいかもしれない。黒鳥の激しさ、それに負けない瀕死の白鳥。
この映画によって「白鳥の湖」ってすごい作品だったのだなと改めて思った。
これは文句なしの主演女優賞です
ナタリー演じるニナ
踊りは完璧なのに感情を表現できずに悩みつつも、感情をあらわにする事を怯えている
それはあの執拗なまでに過保護な母親の影響だろう
子供を自分の思い通りにしようとする母親。。。その影響で自分の感情を押さえ込むようになったニナ
主役に選ばれたものの自分の力量以上の役へのプレッシャー、魅力的なライバルに対する劣等感、そして重すぎる母の愛。。。全てかニナの心を潰していく
現実と非現実のどちらなのかだんだんだんだん解らなくなっていく
ニナの中の何かが外に出たくてうずうずしているのだ
そしてついにニナの中の黒鳥が顔を出す
押さえてきた全てが爆発して素晴らしい演技へと繋がる
だがそのままでは終わらなかった。。。このラストには唖然としてしばらくその場を動けなくなった
この世界感に引き込まれすぎてエンドロールがこんなにも短いものなのかとはじめて思った
気づけば終始ニナの世界に引き込まれていて、文句なしの主演女優賞だと思った
久々にぜひもう一度観たいと思える作品だった
今でもまだあのメロディーが頭を離れない
監督とナタリーの技量に圧倒された
誰もが一度は聴いたことのある音楽「白鳥の湖」。
その悲しげなメロディーにのせて、ストーリーは進む。
心理サスペンス&ちょっとスリラーという内容。
こういう作品、好きです。
前半、少し「あれっ?!」という既視感を覚えたり、途中で、「あっ!きっと、こうなのね」と気づいたものの、後半からは、息つくヒマもないくらい、怒涛の勢いでラストへと。
純真で儚く、母の期待を一身に背負い、それに応えるべく頑張るニナ。
白鳥と黒鳥を演じ分けろ!!
白と黒。
善と悪。
光と闇。
真と嘘。
家と稽古場。
母と監督。
ニナとリリー。
人間の持つ背中合わせの二面性。
ラストの黒鳥への変身ぶりは、お見事!!
監督とナタリーの技量の賜物でしょう。
アカデミー賞も納得。
思い返せば、「レオン」の少女から、すっかりおとなの女性へと変身され、時は流れていたのですね。
ナタリーは、マチルダから脱皮できる作品に出会えたのでは・・・。
バレエ劇中のオデットの運命とニナとナタリーが重なって、圧倒された。
ウィノナ・ライダー。前回見たのは、浮気する人妻役。
今回は、引退するバレーリーナ。
旬を過ぎたような役だけど、こうしてスクリーンに登場してくれるのは、嬉しい。
見終わった時、バレエの王子のように、黒鳥に胸を鷲掴みにされたようだった。
「映画館のための」、映画
「レスラー」などの作品で知られるダーレン・アロノフスキー監督が、ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセルを迎えて描く、サスペンス映画。
この作品を、単純に名門バレエ団に起こる愛憎劇と考えてはいけない。もちろん、大きな軸としてバレエという身体芸術を巡る嫉妬と悪意がある。だがそれだけに収まらない本作の魅力こそが、ナタリー・ポートマンを絶賛の演技へと導いたのだということを忘れてはいけない。それは、何か。
「人間の閉じきった感覚を全力でこじ開ける、衝動」だ。
作り手はバレエという究極の身体芸術に対して、時間と手間を惜しまずに向き合ったのだろう。その世界から生み出される己の肉体一つで作り上げる色気と可憐、弾け飛ぶ汗と指先一つの迫力という多様な美的要素を認識し、一本の作品にぶちまけることで、人間の肉体が表現し得る最大限の喜びと可能性を、提示してみせる。そこには想像を絶する美しさと恐怖が満ち溢れ、観客の予測を飛び越える奔放な魅力がある。
加えて、視覚、聴覚はもちろん、母の指を舐めて味わうケーキの味覚、主人公の身体をいやらしく這う指の触覚、そして無機質な楽屋の嗅覚と、観客の五感全てを刺激して物語に引っ張り込もうとする暴力的なまでの力強さが全編に溢れ出し、物語を超えて観客の心身共に感じる開放感へと繋げている。
映画館という暗闇がもつ、想像力増進と異次元への開放という可能性を存分に理解し、利用し尽くそうとする作り手の心意気が嬉しい作品だ。どうか、DVDやBDで味わおうとは思わないで欲しい。この映画は、まさに「映画館のためにある」映画なのだから。
研ぎ澄まされた演技でした。
白鳥の湖のテーマが頭から離れない
凄いモノを観てしまった
ダーレン・アロノフスキーは紛れもなく天才だと思います。
まあ、あまり好きな監督ではないんですが。
『π』も『レクイエム・フォー・ドリーム』も凄いとは思いましたが、イマイチ、こう、ピンとは来なかった。
ああ、でも『ファウンテン』とか『レスラー』は良かったかな。
まあ、別に取り立てて好きな監督ではないです。
これからも、あまり好きにはならないかもしれません。
で、『ブラック・スワン』。
これは、何だろう。何だろうか。何でしょう。
この映画、監督とか物語とか脚本とか、結構どうでもいいです。
自分の中では。
うーんと、何て云うんですかね。
映画って、号泣したり爆笑したり激怒したり感動したり恐怖したり考えたり切なくなったり…ていう、映画鑑賞の最中、又は直後に感想持つと思うんですけれど。
大体そういう感情の動きってどれも同じで、何ていうか、こう「圧倒」されるという経験はそんなに無い。
「圧倒」されました。
物語に?
映像に?
ギミックに?
ナタリー・ポートマンにです。
彼女に尽きます。
本当、凄い女優さんになったんですね。
これ以上の感想は出ないな。
完璧。完璧。完璧。
今日の一句『白と黒 振り子の美学 銀を染め』
ダーレン・アロノフスキーは、前作、ミッキー・ローク主演『レスラー』同様、娯楽性とかけ離れた骨太ドラマに仕上げている。
主役に抜擢された喜びよりも、足を引っ張り合う競争にもがく負の要素にスポットに当て、華やかな舞台を裏側から露骨に描き出すスタイルは一貫しており、孤独感に蝕まれる主人公のダークサイドは、より闇を深めたと云えよう。
『大奥』や『ガラスの仮面』etc.が得意とする一連の陰湿極まりない女の闘いを彷彿とさせ、正直、苦手な世界観だった。
介護福祉士として働いている自分にとって、介護業界も女流社会である。
裏表の落差が激しい職場で女性の恐さを幾度となく目の当たりにした経験がフラッシュバックしたのも、今作の窒息度を濃くする一因となった。
特に、演技指導を建前に下心全開でダンサー達に接する舞台監督(ヴァンサン・カッセル)なんざ、《エグッ!エゴイストだらけの泥試合大会》の最たる人物で、言動の全てが憎たらしく、ナタリーの抱える頭痛が、観客一人一人に否応なく憑依してくる。
主人公が報われない息苦しい環境で最後まで追い詰める痛々しさ100%なのに、嫌悪感に徐々に面白さを見いだせたのは、圧倒的ナタリー・ポートマンの躍動感溢れる表現力に尽きると思う。
物語自体は、捻りを抑え、バレエ界の渦を豪速球で投げつけてくるため、巻き込まれる健気なナタリーの一挙手一投足に目が離せなくなる。
緊張と緩和、自由と拘束、禁欲と爆発、醜と美、理性と狂気、構築と崩壊、拒絶と誘惑、罵声と喝采、妬みと誇りetc.etc.…
対極に向かい、叫ぶ各々の性が、白と黒のスワンに凝縮されている。
彼女が舞台に没頭していく毎に、女優ナタリー・ポートマンそのものが蓄えてきた“陰と陽”の振れ幅を思い知り、客は問答無用で虜と化す。
狂気との衝突の果て、魑魅魍魎のショービジネスの駒である己を悟った彼女は、クライマックスで遂に舞台で運命を全うする。
エクスタシーの頂点に達した表情を目の当たりにした時、なぜかチャップリンの『ライムライト』のラストシーンが脳細胞を駆け巡った。
後味も切り口も両極端な作品にも関わらず、記憶蘇ってしまったのは、良くも悪くも舞台で命を捧げた人間の執念が銀幕に刻まれていたからなのかもしれない。
オスカーに輝いたのは当然やと思う。
では最後に短歌を一首。
『踊り娘を 掻き毟る夢 白と黒 傷に目覚めし 牙たちの渦』
by全竜
5点でもたりません ハラショー!
満足する映画に、久々に出会えたという感じです。
スワン クイーンに抜擢されたナタリー・ポートマンの、
舞台までのお話です。
心地よい恐怖と張り詰めた空気がたたみかけてきて、
すごすぎて、絶句。
バレエに特に興味がなくても、(男性の方でも)
是非、是非、劇場で見てほしい作品です☆
クライマックスは拍手で終わりますが、
こちらもスタンディング・オベーションをしたくなります♪
これが私の生きる道。
ナタリーの演技が、鳥肌もの。
NYに住んでいて、バレエ経験もあり、NYバレエ団の公演が好きで観に行くこともあるので、この作品はとっても楽しみにしていました。
映画が始まった時、「あれ?」と思いました。
Nina役のナタリーのバレエの演技が、普通。。。というかちょい下手。
進んで行くうちに、「あ、そういうことね。」とは分かるけれど、観ていて何だかドキドキ。
だって、本当にこのバレエの技術のままだったら、どうしよう・・・と。
いくら映画とはいえ、ちゃんとバレエの上手な人選んでるよね??とか。
ちょっと気になって、映画観ながらナタリーをgoogleしてみると、ちゃんと4歳から13歳までバレエの経験があるらしい。
そう聞いたら、なんだか安心して&期待して観られる☆
この映画の注目すべきは、人間の心理の恐さ。
なんだか、どこまでが現実でどこが幻想なのか。
毎回、「これこそ本当にやっちゃったのかも。」と、感情移入しまくって、ハラハラドキドキ。
そしてクライマックスに近づき、Black Swanの踊りを舞台で披露する、Nina。
これが、凄い・・・!鳥肌が立つくらいに、素晴らしい演技。
初めの方の下手くそなバレエは、布石にしか過ぎなかった。
(それにしても、ちょっと下手に踊りすぎてたけど・・・ww)
だけども、バレエとしての技術の未完成さをカバーするかのように、カメラワークが動き回りすぎるので、ちょっと酔いそうにもなったけれど。
それにしても、ナタリーの「バレエ」というよりも「何か乗り移ったバレリーナの役」をやっている姿は、瞬きするのも惜しいくらいの圧巻。
お勧めです!
“完璧”とはいかないアロノ不スキーバレエ団
ダーレン アロノフスキー監督といえば、「レクイエム フォー ドリーム」や「レスラー」といった作品がまず思いつきますが、本作「ブラックスワン」は「レクイエム~」や「レスラー」を超える素晴らしい作品になったのではないでしょうか?アロノフスキーワールド全快と言った感じですが、残念なことに「ザ タウン」のベン アフレック監督同様にエンディングで決定的なミスを犯してしまったように思います。それだけが非常に残念です。
ニューヨークのバレエ団に所属する主人公のニナ彼女は団長の目に止まり「白鳥の湖」のプリマに選ばれるのですが、決まったとたんに様々なことが起こり始めます。エロ団長の必要以上の要求、虎視眈々と彼女のポジションを狙うリリーの存在。母親との争い、彼女自身の完璧への拘り等彼女を苦しめる要素がたくさんあります。
注目はこの作品の演技でアカデミー賞主演女優賞を受賞したナタリー ポートマンの演技と練習風景、豪華衣装の数々そして、何と言っても圧巻なのはクライマックスの「白鳥の湖」です。
ナタリー ポートマンは「レオン」から観ていますが、本当にすごい女優さんに成長したと思います。こういったハードな役に挑戦し見事演じきったように思います。一人の女優としてだけでなく一人の女性として見直してしまいました。ダンスの練習風景なんかも動きがシャープでキリッとしていてとにかく素晴らしかったです。そして、クライマックスでは優美と言う言葉がよく似合う動きと衣装の着こなしがとにかくよかったです。もうナタリー ポートマンの頑張りがあってこそこの作品はある程度良作になったのではないでしょうか?もちろんヴィンセント カッセルやバーバラ ハーシーさらには、ミラ クニスと言った豪華脇役陣もそれぞれの役を完璧にこなしていたと思います。
さて、この作品の決定的なミスは何なのかという点ですが、それはアロノフスキー自身が招いた失敗だと思います。何かと言うとクライマックスの「白鳥の湖」の最中メイク室でニナがリリーにあることが起きるのですが、その後その出来事が何もなかったかのようにリリーが普通に立ち上がってニナに話しかけているではありませんか?これはなぜなのかまったくわかりませんでした。アロノフスキー監督の真意がどこにあるのかよくわかりません。
しかし、これは傑作に近い良作です。多くの人に観てほしいそんな作品です。
芸を極める
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