劇場公開日 2011年5月11日

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「心臓に悪い映画」ブラック・スワン オレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5心臓に悪い映画

2016年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

ニューヨークの一流バレエ劇団に所属するニナが「白鳥の湖」の主演に抜擢され、日々の練習に明け暮れる日々を綴った作品。なぜそれがサイコスリラーといわれているのか?

今作はナタリーポートマンの黒鳥への葛藤が凄まじい。白鳥のニナはほぼ完璧。だが王子を誘惑する妖艶な黒鳥は真面目なニナにとって真逆の存在。演じ方がわからず、振付師のトマにはもっと自分を解き放てと性的な体験を指示され、同じくプリマ候補に選ばれたリリーの黒鳥を妖艶に演じる踊りを見せつけられ、嫉妬と焦りを感じ、だんだんとニナは不安定になっていく。

描写がなかなかに過激で、ナタリーポートマンほどの有名な女優がここまで体を張るとは思わなかった。文化の違いというのもあるだろうけど日本の女優ではここまではできないだろう。
問題のシーンで相手役を務めたリリーことミラクニスがエキゾチックな美人で画が映えること映えること笑。ただそのあとの展開にゾワゾワっとした。人間って怖い。

マチルダやパドメのころは気づかなかったけどナタリーポートマン。声の可愛さが異常笑。めっちゃか細いそれがまた繊細なニナと合う。
だからラストの公演で黒鳥演じてるときのニナの声に驚いた。全然違うのだ。もう表情も違うこの演技分けがすごかった。

全体的に光度を落とした暗い映像に女性同士の争い+妄想幻覚+クラシックの音響かあいまってすごく緊迫感のある作品に仕上がっている。だからすごく心臓に悪い笑。あと良い意味で画が気持ち悪い、黒鳥になるときのニナの肌がザワつく映像がすごいザワザワする笑。
まさに鳥肌映画(んまい)

オレ