ブラック・スワンのレビュー・感想・評価
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オレ以外必見!!
会社でプロジェクトに所属しているあなた。ここにあなたがいます。血ヘドを吐いてまでがんばるあなた。ナタリーポートマンがあなたを演じます。
この映画を観て見事プロジェクトを成功させてください。
それ以外の人なオレは例の曲が流れるたびに心地よい眠りから目を覚ましました。そんな映画です。
バレエ好きな女性から、どんどんと痛々しくなっていく、サイコスリラー。
若く美しい女性ニナは、バレエを生き甲斐に一流バレエ団に所属し、母と2人暮らし。元バレエダンサーだったステージママの母親には、まるで少女の様に扱われ、大切にされ過ぎている。
次回公演の作品は「白鳥の湖」に決まり、プリマバレリーナは、新旧交代でベスではなく新人を起用すると言う演出家のトマ。
純真無垢な白鳥を完璧に踊るニナ、でも黒鳥の官能的な邪悪さを表現しきれない。
悩みから幻覚が見えるように。
それでも、新人プリマバレリーナに選ばれたニナ。
母親からの自立は必要だったと思うが、プレッシャーに押し潰されそうな娘を放っておけない母親は恐怖だし、幻覚や妄想や奇行など、どんどん加速していく。
恐ろしくて目が離せない。
ジワジワと迫って来る恐怖から逃げ切れずに、崖から落ちた気分。
恐ろしい恐怖体験でした。
踊り子の世界を狂気に変えた熱演
2025年の今から15年前の映画だが、 トマのニナに対するさまざまな言動は パワハラやセクハラの類が多く含まれているような気がする。 今の時代ならこの映画がどう評価されるのか興味がある。
動画配信で映画「ブラック・スワン」を見た。
2010年製作/108分/R15+/アメリカ
原題または英題:Black Swan
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2011年5月11日
ナタリー・ポートマン(ニナ)29才
ヴァンサン・カッセル(トマ)
ミラ・クニス(リリー)27才
バーバラ・ハーシー(エリカ・セイヤーズ)
ウィノナ・ライダー(ベス)39才
バンジャマン・ミルピエ(デヴィッド)
クセニア・ソロ(ベロニカ)
クリスティーナ・アナパウ(ガリナ)
セバスチャン・スタン(アンドリュー)
ダーレン・アロノフスキー監督
有名演出家のトマの目に留まり、
プリマに抜擢されたニナ。
その重圧と役に対する執着心が生んだストレスから、
彼女は幻覚に悩まされるようになる。
ニナは次第に現実と幻覚の区別がつかなくなっていく。
2010年の映画なので劇中の携帯電話はガラケーである。
オレもガラケーからスマホに代えたのは2011年だった記憶がある。
2025年の今から15年前の映画だが、
トマのニナに対するさまざまな言動は
パワハラやセクハラの類が多く含まれているような気がする。
今の時代ならこの映画がどう評価されるのか興味がある。
劇中で表現されていることのどこからどこまでが
ニナの幻想なのかわからない(わかりにくい)部分があり、
終盤30分は見ていてとてもハラハラした。
映画撮影後にナタリー・ポートマンは共演者の男性ダンサーと
結婚したらしい。
知らなかったので、意外だなと思った。
ナタリー・ポートマンは2017年にダーレン・アロノフスキーが製作する
「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」に出演する。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
突き抜けるには人間何処かで狂わなければならない
オマージュならクレジットに入れるべき
怖い、、
JAL×カタール航空の機内で見た。
ずっと見たいと思っていたが、なかなか機会がなく見ていなかったやつ。
怖いとは聞いていたが、主人公が壊れていく過程がリアルで怖かった。
結構最初からメンタルやられてた?
ナタリーポートマンが怪演しててよかったけど、役作りがとっても難しそう。
ミラ・クニス演じる、敵なのか味方なのかわからない女性(元主役)は本当はいい人だったのかな?主人公フィルターが入ると女性って怖っていう感じの役になるが、、
どこまでが主人公の妄想で、どこまでがリアルなのかが分からない。
バレリーナとか役作りが大事な演者は、総じてあんなにメンタルやられるもんなのかな、、大変なお仕事だ🥹
あぁ、こういう話なのかぁ
前情報無しで視聴。
序盤、バレエダンサーに性的強要するから、そっち系の社会的告発もの?と思ったら・・・なんか・・・・・えっ、えっ・・・・・エルム街の悪夢?
どこから何処までが現実で、どこからが幻なの?案外、最後は夢オチか?と思ったら・・・
しかし、ダンサーに艶は必要だろうけど、何でその相手が演出家なんだよ。誰かに恋をしろで良いのに、自分との情事を求めるのが・・・・
エロとグロが多すぎたかな
解き放たれる内なる黒い悪魔
チャイコフスキーの『白鳥の湖』の音楽はどれも耳に心地よいが、それ以外は視覚的にも聴覚的にも不安感を煽り、不快感を抱かせるものばかりだ。
特に生々しい傷のイメージが脳裏に焼き付く。
映画は新人のバレリーナが主役に抜擢されるも、やがて役のプレッシャーに飲み込まれ狂気に走っていく様を描いている。
バレエ団のプリマドンナ・ベスに憧れるニナは、こっそり彼女の私物を盗み出しては自分が主役を演じる日を夢見ている。
彼女の母親も元バレリーナなのだが、出産を機に一線を退いたらしい。
そしてそのことを今も心残りに思っているらしく、とにかくニナに対して過剰に干渉しコントロールをしようとする。
自己肯定感の低いニナは何とか母に認められようと、母の意向に沿うような生き方を選んでしまう。
バレエの技術だけなら一流なのだが、彼女に足りないのは舞台を支配できるだけの度胸と自信だ。
好色な演出家トマスは彼女を主役に抜擢するが、彼女に足りないものを教えるためのレッスンと称して彼女に肉体関係を求める。
そしてニナも自信満々なトマスに惹かれ、彼に認められたくて必死で努力を続ける。
彼女の味方になってくれる者は誰もいない。
母親は相変わらず過剰に彼女に干渉し続けるだけで、嫉妬にかられた他のバレリーナも彼女に冷たい視線を送るだけ。
親切を装って近づいてきたリリーもまた内心では彼女から役を奪い取ろうと企んでいる。
そして孤独のままニナは内側から蝕まれていく。
序盤から彼女が自身のドッペルゲンガーを見たり、あるはずのない傷が現れたりと、彼女の精神状態がまともではなくなりつつあることが示唆されていた。
中盤からは何が現実で幻覚なのか曖昧になってくる。
リリーを殺したことでニナは黒鳥として覚醒するが、それも彼女の見た幻覚だったことが分かる。
そして彼女が殺したものが何だったのか、ラストで衝撃の事実が明かされる。
それにしても華やかな表舞台に対して、あまりにもニナが直面する現実はドロドロしていて残酷だ。
それだけ主役を掴みたいという彼女らの執念は凄まじいのだろう。
しかし役に執着し過ぎると、役に飲み込まれてしまうこともあるのだろう。
かつては脚光を浴びていたはずのベスの落ちぶれ方も尋常ではない。
やはり拍手と喝采を求め、執着して行った先には破滅しかないのだろうか。
一人の人間が内側から崩れていく様をとても視覚的に興味深く描いた作品ではあるものの、個人的にはもう少しバレエにこだわった撮り方をして欲しかった。
かなり退屈な前半と、現実と幻想が混在する怒涛の後半。痩せすぎの主人公と魅了的なライバル
ダーレン・アロノフスキー 監督による2010年製作(108分/R15+)のアメリカ映画。
原題:Black Swan、配給:20世紀フォックス映画、劇場公開日:2011年5月11日
恥ずかしながら、有名な「白鳥の湖」のヒロインが、清純な王女オデットと悪魔娘で王子を誘惑するオディールの二役を演じることや、最後ヒロインが湖に身を投げて終わることを本映画で初めて知った。この古典的物語をベースにしたミステリー構築は、なる程Goodアイデア(原案はアンドレス・ハインツ)とは思えた。
ただ最後の方は現実と幻想が混じった怒涛の展開で惹きつけられたが、前半の方は、構成状の必要性は理解できるものの、かなり退屈でもあった。アカデミー賞をゲットしたらしいが、痩せ痩せのナタリー・ポートマンの姿に、あまり魅力を感じなかったこともあるかも。ラストの舞台を際立たせるための演出だったかもしれないが、彼女のライバル役ミラ・クリスの方に、魅力を感じてしまった。彼女の出演映画は初めてだが、他の出演作も是非見てみたい。
自分にはバレエそのものの鑑賞眼は全く無いのだが、そういう人間から見ても、ナタリー・ポートマンの代役バレリーナの扱いも含めて、芸術としてのバレエへの敬意が映画全体から感じられないことは、かなり残念に思った。
キャスト
監督ダーレン・アロノフスキー、製作マイク・メダボイ、 アーノルド・W・メッサー 、ブライアン・オリバー 、スコット・フランクリン、原案アンドレス・ハインツ、脚本マーク・ヘイマン 、アンドレス・ハインツ 、ジョン・マクローリン、撮影マシュー・リバティーク、美術テレーズ・デプレス、音楽クリント・マンセル。
出演
ナタリー・ポートマンニナ・セイヤーズ、バンサン・カッセルトーマス・ルロイ、ミラ・クニスリリー、バーバラ・ハーシーエリカ・セイヤーズ、ウィノナ・ライダーベス・マッキンタイアー。
ホラーは苦手でも大丈夫
最後まで見た場合に限ってホラー苦手な人でも大丈夫だと思う
最初怖すぎてホラーって知ってたら見なかったのにって
映画館の席でガクブルしてた
だけど最後の完璧って一言で今までの謎が全て解けて
この演技、舞台のために無意識で自己演出をやったんだって
最高のひとときを持ってくるためのプロ根性、自己洗脳だったんだって気付かされて
主人公にも演出にも憧れた
最後の一言だけで今までの恐怖体験を全て説明するって演出凄すぎ
アハ体験
まあ実際のプロは毎日の公演より
一度きりの完成度を重視しないので
1公演だけやり切って怪我して退場ってのがプロっぽくなくてモヤったが
主人公の精神性の弱さとか考えると妥当だし
映画としては完璧なので文句のつけどころがない
ホラー怖いから見ないけど恐怖が全部感動に変わる
後味怖くない作品。実写で一番好き。
何事も程々にするのが一番なのかな
『白鳥の湖』の舞台裏と主演女優の喜怒哀楽
プリマに対する恐怖
ナタリー・ポートマンの演技は良かったが…
「わたし、踊っちゃたんです♥」
宇能鴻一郎先生の「女体育教師」と主題が一緒の様に見えてしまう。
「わたし、踊っちゃたんです♥」って台詞があれば一番似合う。
しかし、
やたらと鏡が多くて、撮影は大変だろうなって思ったら、壁に貼られた絵の眉毛が上下した。
つまり、VFXを使用している。後に、鏡に映る自分が別人格を持つ時にVFXは本領を発揮する。効果的に使っていると感じた。
何処から狂気で何処から正気なのかだが、僕は『全てが狂気』と感じた。
なぜなら、題名がそれを物語っている。本来のブラック・スワンに求められるものは官能なんかではない。その証拠は『ロシアの古典的バレーの振り付け』とポスターにも書かれている。さて、19世紀後半、フランスのバレーは退廃した文化になっていた。しかし、本家であるロシアは伝統を守ったのである。つまり、フランスのバレーはドガの踊り子(エトワール)にもあるように、プリマドンナは名前ばかりで「春をウル女性」に成り下がっている。だから、古典を強調した公演だけに、フランスの振付師であっても、官能を求めたりしない。従って、この映画で語られる狂気は全て彼女の勝手な妄想と言う事にのなる。
心境の変化を考えれば、白鳥と黒鳥を対比されて『純血の白』と『官能の黒』と捉えるのも解釈は間違っていないが、同じ美である。黒を退廃的に醜と捉えるべきではないのは言うまでも無い。だから、演出家が旧態依然の男目線で宇能鴻一郎先生や松本清張先生の如く解釈していれば、全くの駄作になる。がしかし、作品を飾る「美と狂気」と言う後付で解釈されたコピーが邪魔をしている。
どちらも「美』であり、妄想なのだ。そう解釈すれば良いのだ。
午前中に見た「マエストロ」でもそう語っている。
ブラック・スワンの難しい所は連続するターンであり、芸術的な表現力もさることながら、技術力がいることで、バレーダンサーに目標とされる演目である。
さて、このバレーに果敢にトライをした日本人女性がいる。彼女は既婚者でお子さんもいらっしゃる。確かにタイトな競争はないとは言えないが、自分の身を削ってまでも演ずるものでもない。そして、
最大の矛盾は鑑賞者を無視している事だと思う。
この映画の画竜点睛を欠く部分としておく。その他は傑作だと思い
原題 Black Swan
製作年 2010年
製作国 アメリカ
劇場公開日 2011年5月11日
上映時間 108分
映倫区分 R15+
追記 TATT◯◯を入れたバレーダンサーは「セルゲイポルーニン」がいるが、日本に限らず大変に認知度は低いと思う。
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