英国王のスピーチのレビュー・感想・評価
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王道かな
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主人公は英国王の息子で、吃音に悩み人前でスピーチが出来なかった。
色々な病院に行くが全然治らず、ある先生のもとへ。
その先生はそれが筋肉の動作等の肉体的要因によるものではなく、
精神的なものである事を言い当てた。実際にそうだった。
そして二人三脚で治療を進めて行き、少しずつ改善して行く。
やがて国王が死に、兄が戴冠を拒否したため主人公が後を継ぐ。
そして国民の前での初のスピーチを先生に段取ってもらう。
先生がいる事で心にゆとりを持てたおかげでスピーチは成功。
しかし実は先生は無免許医だった。
戦争で病んだ人々を治すうちに本当の医者以上の物を身につけたのだった。
そういう過去を知った主人公は寛大にも彼を受け入れた。
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最初からずっと国王一族のプライドの高さばかりが目立つ。
主人公もその一人ながら粘り強く、国王たる人物だったと思う。
医者との信頼関係もそういう中で生まれたのだった。
あいかわらずヨーロッパの歴史物は退屈なのであるが、
まあ見所はあったのではないでしょうか。
主人公の嫁はかとうかずこにしか見えなかったけど(場)
放送禁止的な言葉を連発しながら吃音という欠点克服に努力する王の姿に親近感と共感を覚えさせて見事
トム・フーパー監督(レ・ミゼラブル(2012)等)による2010年製作のイギリス・オーストラリア合作映画。原題:The King's Speech、配給:ギャガ
エリザベス女王の崩御により、英王室への関心が高まり彼女のお父さんジョージ6世の映画を視聴。全体的に、とても丁寧に作られた良い映画との印象。
脚本のデビッド・サイドラー自身が吃音で苦しんだらしいこともあってか、国王ジョージ6世の吃音とそれを克服させたオーストラリア出身の言語療法士ライオネル・ローグの反発〜友情を形成していく物語の組み立てがとても綿密。また、残念ながらアカデミー賞は取れなかった様だが、妻を演じたヘレナ・ボナム・カーターの協力ぶりも感動させられた
吃音克服したジョージ6世のラストのスピーチのトーンがなかなか感動的に感じた。ただ、英語発音のニュアンスがきちんと分からず、そのゆっくりとしたスピーチがどれだけ心を打つものかが十分に自分には分からないのがとっても残念。
スピーチがどうだった?と問う父親に、「最初は危なかったけど、持ち直したわ」と冷静に答える長女マーガレッットの姿が、何とも利発で可愛らしかった。
兄のエドワード8世も吃音を囃して意地悪だが、その妻となるシンプトン夫人の描写のされ方が英国人的というか、かなり悪意は有りそう。とは言え、イヴ・ベスト演ずるシンプトン夫人は本人写真に良く類似し容姿に魅力が乏しく、現国王と同様、英国王家は美人が嫌いな家系なのかなとも思ってしまった。
「最初は危なかったけど、持ち直したわ」
どこかの国とは異なり、決して神格化せず、放送禁止的な言葉もを連発しながら欠点克服に努力する王の姿を描いて、王室に親近感を覚えさせてしまう英国映画界の姿勢に、羨ましさも感じた。
製作イアン・カニング 、エミール・シャーマン、 ギャレス・アンウィン、製作総指揮ジェフリー・ラッシュ、ティム・スミス、ポール・ブレット 、マーク・フォリーニョ 、ハーベイ・ワインスタイン 、ボブ・ワインスタイン、脚本デビッド・サイドラー、撮影ダニー・コーエン、美術イブ・スチュワート、衣装ジェニー・ビーバン、編集タリク・アンウォー、音楽
アレクサンドル・デスプラ。
出演コリン・ファース(ジョージ6世)、ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ、ミュンヘン等)、ヘレナ・ボナム・カーター(エリザベス、アリス・イン・ワンダーランド等)、ガイ・ピアース(エドワード8世)、デレク・ジャコビ(大司教コスモ・ラング)、マイケル・ガンボン(ジョージ5世)、ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)、ジェニファー・イーリー(ローグ夫人)、イヴ・ベスト(ウォリス・シンプソン )。
おとなしい作品だが存在感あり
映画の題材としては地味に感じていたが、気が付いたらみんなと一緒に国王を応援していた。
ラストのスピーチシーンは、アクション映画さながらにハラハラドキドキ、手に汗握るって感じだった。
国王の気品の高さと人間らしさが、うまく描かれていたと思う。
さすがはアカデミー賞4部門受賞作品だ。
音楽は国境を越える?
最後の戦争のスピーチは感動的なものだった。ベートーベンが流れていたのが、印象的だった。ベートーベンは言わずと知れたドイツの作曲家。あえて選んだのだろうか。
友情の物語。良作。
チャプリン「独裁者」と対になる映画か
絵も素敵だが、これぞという画には乏しく
音楽も良質だが、クラシック音楽をそのまま使うには必然に欠ける気が。
史実につかず離れずで、ノンフィクションものとしても、フィクションものとしても、
振り切らないバランス感覚。
タイトル回収、ラストの演説に至る過程と、それ故の演説の凄みを感じるべき映画。
1シリング
英国王室の内情、国王となるが故の重責、葛藤が興味深い。
吃音に悩むジョージ6世をコリン・ファース、言語聴覚士ライオネル・ローグをジェフリー・ラッシュ、深い愛情で夫を支える妻をヘレナ・ボナム = カーターが演じる。人間味溢れた演技に魅了された。
吃音治療を通して徐々に親交を深めていく様、彼らを支える家族の姿に心が温まる。エリザベス2世の幼少期の利発な姿も愛らしい。
ー貧しくとも満足なら豊か( シェイクスピア )
ー私の城では私のルールで
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
イギリス王室の知られざる歴史
エリザベス女王の父、ジョージ6世の実話を元にした作品。国民の顔である王としての尊厳を保つための吃音治療で出会った言語聴覚士とのお話。
貴族と庶民の友情、本当にあるのか?と思いつつも鑑賞。ちゃんとノンフィクションだとしたら、上下関係をできるだけ廃した信頼関係の構築が治療に一番良かったのかな。
ここで出てくる王室の関係図が世界史では習わなかった部分なので、イギリス王室についてもっと知りたくなった。
この作品では非難の対象だったエドワード王とウォリスに焦点を当てた「英国王冠を懸けた恋」も見てみようと思う。
コリンフォースの名演技
吃音症に悩みながらも、国王として立派にスピーチし終えるラストに感動しました。
普通に話すことはできるのに、いざスピーチをするとなると言葉が出てこないという経験は、多くの人があると思うので、立場は違えど共感できる部分があったのではないでしょうか。
兄からも周りからも『実力もある、彼は王としてふさわしい人物だ』と思われてるにも関わらず、吃音症というだけで失望させてしまう。陛下の真面目な性格故に、うまく話せないことがネックになってしまい、不憫さを感じました。
吃音症になった原因は少し作中で語られますが、もう少し深く語られてもよかった気がします。
とても良い作品でした。
国王が絶対的存在である時代のため、国王の言葉で国民は勇気づけられ安...
国王が絶対的存在である時代のため、国王の言葉で国民は勇気づけられ安心する。そんな時代に国王になるしかなかった吃音症のコリンファースが葛藤する姿に引き込まれる良作。ジェフリーと打ち解けていく描写も繊細で、乗り越えていく2人の姿には胸を打たれる。
友人の意義とは?
これは第二次世界大戦前の''どもりのバーディ''こと英国王ジョージ6世と''ヤブ言語聴覚士のライオネル'’ことローグ医師の実話を元にした成長と友情をテーマにした物語である。
近隣諸国にてスターリンやヒトラーといったスピーチによる人身掌握に長けたカリスマたちが活躍する中、
幼き頃のトラウマにより吃音症となり、王室や皇帝が不安定な時代背景と奔放で王族としての自覚に欠ける兄に悩まされながらも、献身的な妻と友人の助けにより、
立派な王へと成長するジョージ6世の葛藤の克服をユーモラスかつドラマチックに描いている。
皮肉にも王としての最初のスピーチはポーランドへ侵攻したドイツへの戦線布告のスピーチだったのだが。
特に印象的だったシーンは、妻エリザベスとローグ医師の初対面の会話のシーン。
「王族ゆえの隷属状態」をシニカルに表現した二人のセリフのやり取りはとても印象深い。
それは我が国も決して他人事ではないからだろう。
個人的にはそういう事情も理解することこそが国民としての立場の品格ではないか?と考えさせられた。
時代の流れで憲法上「臣民」という呪縛からは解き放たれたとはいえ、「シンボル」とされる一族が存在する以上は我々も守るべき節度はある。
そんなことなんかも考えさせられつつ、本作は
一人の男の「闘病劇」以上の感銘を与えてくれた。
実話というのがまた良い
怖いと思うのは責任重さを知っているから
責任の重さを知っている人が心を決めたとき、人を動かせる大きな力になる
そしてその人のことを心から信じて諦めずに側にいてくれる人がどれだけ心の支えになるか
神様は乗り越えられない人に試練は与えない
Your Majesty!
吃音症の人が、訓練を重ねることで最後に素晴らしいスピーチをする。
ありきたりだな、とも思ったのですが、こういうありきたりな話に限って
「こう来たか」という作りで作られている、というように考えて観賞しました。
上品な調度品、街並み、・・・色々と「イギリスだな」と思うような感じ。
個人的にとても好みです。
これは、自分に勝った王様の話でも吃音症の苦しみの話でもなんでもなく、
ふたりの、困難に対し頑張って、ひとりは自分と必死に戦い、もうひとりの友は
心に寄り添い励ます。
・・・そんな「男の友情」の話だと思います。
信頼関係って素晴らしいですね。
対等な関係を築くのが難しい、悪化した資本主義の世の中、
こういう関係を築けるのって素晴らしいですし、後、これって男限定なんだよなと
男性が羨ましくなりました。
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男と女→男に下心が生じる可能性がある。(対等になり辛いかもしれない
女と女→どちらかが相手に甘えきってしまう可能性があり、
(対等という関係ではなく、従属か優遇されるという関係に傾いてしまう)
甘える側が優位に立ってしまう。
英国王は基本的にメンタル強め。
イギリス王室で、兄が継承するもすぐ後退し、弟のジョージ6世が継ぐことになるが、吃音持ちでスピーチがうまくいかない。そこで資格もなにもない勇敢さと経験のみのローグが吃音克服の講師として招かれる。
王子として接するのではなく、あくまで対等に接し、リラックスするいろんな方法で滑らかに話す方法を模索して、戦争に突入する宣言スピーチでは立派に話す。
実は自分にも軽い吃音があるし、人前で話すこともあるので気持ちがよく分かる。そしてそれを克服する方法も効果的なのがよく分かる。言いにくい単語の前に感嘆詞やちょっとした前置詞を入れたりするのは効果的な方法で自分も実践しているところ。
兄の自分勝手な振る舞いが弟のジョージ6世にお鉢がまわってきて、克服することにつながったので、逆風的に感謝なのかもしれない。
とても良かった
英国王ジョージ6世とローグとの実話を基にして作られた映画。
主人公は、人前で話す事が苦手な吃音を持っていてそれを治すためにローグの元を訪れそこで自分の苦手な部分に向き合いながら英国王としての威厳をつけていくという話でした。
ジョージ6世は、始め「どうせ上手くいかない」「ダメだ」と嘆いてばかりいたけども自分の症状が意外と簡単な事で克服できるのではと感じた所から必死に向き合う姿が印象的で良かったです。
スピーチにそれほどもの力があるのかと思ったけどもこの映画を観てスピーチにこそ、それほど力があるという事に気づかされました。
言葉の重みを感じました。
自分にも人に伝える為には、話し方に気をつけて言葉の力を借りる事が出来たらいいなと思いました。
演技の光る作品
人の上に立つ人間になるための育成の一環で矯正されるような環境の影響で日々追い込まれていき、その果てに言葉を発する事に後天的な障害を患ってしまった内気な主人公の生い立ちを聞いた時はつらかったんだろうなぁと思いました。そして、それと同時に思い通りに話をすることが出来ない主人公を演じる俳優さんの演技には惹き込まれました。
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