劇場公開日 2011年2月26日

  • 予告編を見る

英国王のスピーチのレビュー・感想・評価

全213件中、161~180件目を表示

4.5言葉って

2011年6月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

(5月に鑑賞 日にちが経ってしまい😓簡単なレビューです💦)

言葉をきちんと丁寧に話す重要さ 第2次世界対戦時代に起こった英国の状況や背景など勉強になった。

発声シーンで 下品な言葉を連呼する所など笑いもあり 緊張する場面も

感情移入できとても良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
リンダ

4.5日本の目指す姿を感じた

2011年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

静かな興奮に身を浸し、劇場を出ても余韻を味わい続けることが出来る、素晴らしい作品でした。

幼少時から吃音という問題を抱え、王族として理想を持ちながらもそこにたどり着けない自分に内なる怒りを燃やしているジョージ6世。
なんといってもコリン・ファースが素晴らしい。一見すると癇癪持ちでわがまま、とも取れそうな立ち居振る舞いを取るのだが、心根には慈愛を持ち、国民への深い思いを持っていることが伝わってきます。

そもそも英国の王族が、オーストラリア人に救いを請う、という時点でかなりのストレスを持っているはず。それでも吃音をなんとかしたい、との一念で通い続ける・・・この時代の英国人が羨ましくなるような責任感。

そして圧巻は第2次大戦開戦にあたってのスピーチシーン。一語一語が重みを持って響き、国民を戦争に向かわせざるを得ない国王としての無念さ、それを超えた決意が全身で感じ取れました。

私は常々、政治とは言葉でもって行われるべきであり、翻って日本の政治では、本質的には重要でない他の要素ばかりが取り上げられ、一番重要な「言葉」がないがしろにされすぎている、と思っていました。(わりと最近絶大な人気を誇った元首相は言葉でほめられていたようだが、個人的にはあのワンフレーズ政治は全く評価していない。説明責任を放り出して雰囲気だけで進めたものだから。)

英国の政界では、「言葉」が今も重要性を持っていると聞いてはいましたが、本作を見て、このような伝統があることが心底羨ましいと思ってしまいました。

この国でもいつか、ジョージ6世のようなリーダーに出会いたい。より一層真剣に選挙に向かおうと思わされる映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
gsacra

3.0スピーチが。。。

2011年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

どなたかも書かれてましたが、あまりにも単調で。
役者さんの演技はそれはもう素晴らしいのですが。。。
題名にもなっちゃうような最後の「スピーチ」

もっと、感動させるスピーチで脚色しちゃえばよかったのではないでしょうか?

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ripc02

4.5王様って大変!

2011年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

王族ってだけでも十分苦労しているのに、想定外の王への即位。しかも時代は戦争前夜。ジョージ6世だって本音のところはなんで僕だけこんな目に・・・って思ったこともあるはず。
それでもその状況から逃げすにエリザベス妃とライオネルの支えで吃音を克服して開戦スピーチをやり遂げる姿はちょっとうるっときます。
王様だって悩みもあるし苦労もあって、家族や友人の愛情がなければやっていけない大変な仕事なんだなと思えます。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
kodora

5.0俳優の力ってすごいね

2011年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

2010年イギリス・オーストラリア合作映画。118分。2011年9本目の作品。きつ音障害を抱えた実在の英国ジョージ六世が題材のヒューマニズム作品で、本年度アカデミー賞を受賞。

内容は:

1.観衆の前に立つとどもってまともに話せないジョージ六世の妻は内密に新たな言語療法士を捜し、無名のオーストラリア人「療法士」を見つけ、一悶着の末、診断してもらうことに。
2、その間にも王族では色々と問題が起こり、彼が繰り上げで王になる。
3、時は第一次世界大戦の勃発間近。イギリスの民は王のスピーチを求めていた・・・。

一言でいうと、ザ王道!コリン・ファースとジェフリー・ラッシュの演技がぴかいち。英国王のスピーチが作品のクライマックスと下手すれば何一つ盛り上がらない所を、2人の名演技でけっこうドキドキハラハラ。

本作品のテーマは「誰でも1つは乗り越えられない問題がある。でも、それは必ず乗り越えられる」。こんなヒューマニズムがあるから、王族が題材でもやっぱり根っこは同じ人間。かなり感情移入しながら見てしまいました。

最初は斜め目線で観てしまったけど、主演2人がとても素晴らしく、いつのまにか無心になっていたと思います。

こういうストレートなヒューマンドラマもいいっすね。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
あんゆ~る

4.0実際にあった話に驚く

2011年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

この映画はエリザベス女王の父の話だが、孫のロイヤルウエディングが世界のニュースとなって、世間を賑わしている。吃音の王様にも困ったものだが、もっと人間性を描いてほしかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ルイス

3.0う〜ん…

2011年5月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

アカデミー賞を撮ったし、コリンファースも好きな俳優なんで、期待して観に行きました。

好評価の方には、申し訳ありませんが、この映画って、そんなに良い映画ですかね〜

映画館で寝る事ってめったに無いんですが、久々寝てしまいました。

何かしらの感情を揺さぶられる事は無く、クライマックスの演説へ…

そのクライマックスも、何だか中途半端で…

監督も賞獲る程でもないような…これならデビッドフィンチャーにあげたかったな〜

コメントする (0件)
共感した! 3件)
キーチ

3.0あまりにも手際が良すぎる映画

2011年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

英国王室——恐らく世界で一番人々の関心を集める王室であると言って差し支えない存在だろう。英国王室はなぜこれほど世界中の耳目を集めることができるのか。アカデミー賞で4部門を獲得した本作が、その理由をおしえてくれるはずだ。

 舞台は戦間期の英国。パクス・ブリタニカの栄光は歴史の彼方に去り、ナチスドイツとソビエトロシアの台頭もあって国力の衰退は隠しようもなくなっていた。王室も最早世間から超然とした態度を取り続ける訳にもいかず、国家の象徴として国民と向き合い、鼓舞することが求められていた。こうした時代背景を念頭において本作を見ると、重度の吃音を克服しようともがくジョージ6世(コリン・ファース)の奮闘ぶりと、英国人の象徴としての新たな立ち位置を模索する王室の姿が重なって見えてくる。それがためにクライマックスの演説シーンで訪れるカタストロフィーがジョージ6世のみのものではなく、新たな立ち位置を獲得した英国王室の、ひいては国民に向き合う姿勢を持った王を頂いた英国という国家のカタストロフィーとしてもとらえられ、見るものに大きな感動を与えているのではないだろうか。

 本作は新進気鋭の若手監督、トム・フーパーの指揮の下、コリン・ファースやガイ・ピアースといった英国の有名俳優がその実力を遺憾なく発揮している。その中でもジョージ6世の吃音矯正を任される偏屈オーストラリア人、ライオネルを演じたジェフェリー・ラッシュの演技は目を見張るものがある。普段は偏屈な人間を決め込んでいるが、状況によっては卑屈になったり、優しさをみせたりする人間らしい「ぶれ」を演技だけで表現しきったのには脱帽した。物語の軸は終始ジョージ6世に据えられているので、本来はライオネルには焦点が当たりにくいプロットだったにもかかわらず、ジョージ6世との交流を通して素直な心を獲得するライオネルの物語も浮かび上がってくる。

 とはいえ「大満足!」と言える映画ではなかったことはたしかで個人的には物足りなさが拭えなかった。それは映画として手際が良すぎることに起因するように思われる。クライマックスを除けばドキドキさせる場面でも、笑わせる場面でも、気まずくさせる場面でも、最低限の描写を揃えたらすぐ次のカットに移行してしまう。サクッと見られる娯楽映画としては正解なのだろうが、あまりにも薄味過ぎるような気がしてならない。(★★★☆☆)

コメントする (0件)
共感した! 1件)
s'il vous plaît!

4.5これぞ映画

2011年5月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

映画の醍醐味溢れる映画だった。
ド派手な爆発やCGが凄いのではなく、無論3Dでもない。
演出、脚本、演技、映画の最もな基本が一級品なのだ。

メイン3人の演技が素晴らしい。
オスカーを受賞したコリン・ファースは言うまでもない。吃音演技の難しさ、ラストのスピーチには胸躍るものがあった。
ジェフリー・ラッシュは相変わらず嫌みなほど上手い。クリスチャン・ベールの受賞も分かるが、彼にも受賞して欲しかった。
ヘレナ・ボナム・カーターは最近多い特異な役ではなく、愛情溢れる役を好演。名女優だと改めて認識させてくれる。

英国王室を題材にしているが、これは一人の男がコンプレックスを乗り越えるまでの話。だからこそ共感出来、現代人にも通じる。英国王だろうと一般人だろうと変わりないのだ。
それを見事に昇華させた脚本の妙、おそらくイギリスではタブーであったろう題材に挑戦したトム・フーパー監督に拍手。

それにしても、何故日本映画界は、皇室を題材とした映画を作れないのか?
色々な事情は勿論分かるが、それを恐れず、タブーに挑戦する監督は居ないのだろうか?

コメントする (0件)
共感した! 9件)
近大

4.0ロイヤルファミリーは辛いよ。

2011年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

今週のおはシアは~

“英国王のスピーチ”をご紹介しました。

実在した英国王ジョージ6世が吃音を克服するまでのストーリー。

アカデミー賞4冠ということもあって

劇場は平日の20時過ぎの上映にもかかわらず

結構な入りでした。

アカデミー賞主演男優賞に輝いたコリン・ファースの演技

GOODでしたよん。

吃音=どもり 日本では裸の大将の山下清さんを演じる方が有名だけど

もっともっと研究されているっていうか~本当に上手でした。

王様になる前のヨーク公は、この吃音のせいで何度も演説に失敗・・。

人格的には本当に優しくて立派な王様になれる素質があるのに

自分に自信を持てないでいるのですよ。

それを手助けしてくれるのが、優しい奥様のエリザベス妃と

スピーチ矯正の専門家ライオネル。このライオネルがスゴイ!

医師の資格はないので専門家を名乗っているんだけど

吃音矯正のトレーニングの他に、心的原因を探って治すセラピーもするんです。

それには、プライベートなことも話さなくてはならなくて

ヨーク公はライオネルの治療の際は対等な立場という条件を

なかなかのめないんですよ。当然といえば当然。だって王族なんだもん。

何度かの治療中断を経るうちに、ヨーク公が王様になることになって

結局、戴冠式の時もラオネルのお世話になるのよね。

そして運命の第2次世界大戦への参戦演説。

もうハラハラドキドキです。

ジョージ6世(今のエリザベス女王のお父様)って

奥様・娘さん達を心から愛していて本当に素敵な人ですよ~。

この映画、英国王が主人公とあって、英国人俳優が多く出演しています。

英国人ばかりの映画といえば~ハリーポッターですが・・・

主要キャストに3人もハリーポッター出演者がいるのですよ。

ジョージ6世の妻、エリザベス妃にヘレナ・ボナム=カーター 。

ハリーポッターでは悪~い魔女の、べラトリックス・レストレンジ役。

ジョージ6世のお父様、ジョージ5世はマイケル・ガンボン。

ご存じホグワーツの校長、ダンブルドア役。

そして後のチャーチル首相にはティモシー・スポール。

ヴォルデモートの手先、ピーター・ペティグリュー役。です。

そんなことも気になりつつ鑑賞しておりました。

先週の“ヒア・アフター”同様、温かい気持ちになれる映画です。

“英国王のスピーチ”星は~

4つです。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
mammie

3.5歌うように語れ

2011年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

吃音の矯正物語がドラマチックになる。
ただし、吃音の主は英国王。
吃音の矯正法は歌を歌う。汚い言葉を大声で連発する。
声帯の強化。横隔膜の強化。など、いろいろある。
でも、障害は簡単には克服できない。
本人の意思がもっとも重要なのだ。
ライオネルはキングにそれを求める。
キングのスピーチがあんなにスリリングになるなんて。
スピーチをはじめるまでの間。周囲の人々が固唾をのんで待つ。
キングはスピーチをはじめることができるのか。
スピーチの途中で口ごもる。
最後までスピーチをやり遂げることができるのか。
ハラハラドキドキ。
アクションでなくても観る者をハラハラさせることができるのだ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ace

4.5やっぱり助演男優賞はジェフリーにとってほしかった

2011年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

幸せ

飛行機のなかで観ました。 期待通りの すばらしい作品でした。 一国の王も 一人の人間なんだと。。 そして その王を支えるのは 家族や側近だけでなく かけがえのない友人だっていると、感じさせてくれる。 助演男優のジェフリー・ラッシュの素晴らしさ。 彼に オスカーをとってほしかった。。。

きつ音障害を抱えた内気な ジョージ6世(ファース)が、言語療法士の助けを借りて 障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって 国民を勇気づける見事なスピーチを披露して 人心を得るまでを描く(作品情報より抜粋。)

実話を基に描かれた作品なので 終始シリアスなのかと思えば、ウィットにとんだ会話や表情で 親しみの沸く内容でした。 ジョージ6世を演じた コリン・ファースの演技も もちろん素晴らしかったです。 ヘレナ・ボナム・カーターも、いつも変な格好してるオバチャンのイメージですが “さすが女優!”って貫禄 見せつけてくれました。
個人的に好きだったのが ライオネル(ジェフリー)の奥さんが 驚きの表情を見せる場面。 ライオネルの満足げな表情と あの空気が忘れられません。

これをきっかけに ジェフリー・ラッシュ作品を もっと観てみたくなりました。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
Blue

5.0友情っていいな。

2011年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

アカデミー賞で最優秀とされる賞を総なめにしたこの作品。
いったいどんなものかと思うと、確かにその価値はあると思った。

なぜなら、この話はただ一人の男だけの話ではない。
それに携わる人々の心も描かれている。

やはり、いつの時代も信頼関係は必要であるし、
こういう身分だから偉いとか、そういうことじゃないと思う。
大切なのは心なんだと。

今の世界に必要な、そんな考えがあらわれている映画でした。

くすっと笑ってしまうシーン、うるっとくるシーン。
満点です。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
えりーの

4.0王を演じる

2011年4月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

王様も普通の人間なんだな〜と身近に感じられて良かったです。

来週選挙がありますが堂々と演説してる選挙活動中の人たちも皆裏では色々抱えてるんだろうなあ。

選挙前だけ良いこと言ってうるさいなあという印象しか持ってなかったけれどちゃんと聞いてみようかな。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
チヨ

4.0古典的イギリス映画

2011年4月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

近場の劇場で意外にも上映していたので、さっそく鑑賞しました。

主要キャスト3人がアカデミー賞にノミネートし、主演のコリン・ファースがオスカー受賞だけあり演技面では圧倒されっぱなしでした。

内容は日本にはあまり馴染みの無い英国王室が中心に描かれます。しかしオープニングからラストまで解らなくなる場所はありませんでした。イギリス映画独特の雰囲気が苦手な方は、少し退屈かもしれません。

さて型破りなセラピーをするジェフリー・ラッシュですが、彼がこの作品に面白みをだしています。この作品には不可欠です。またヘレナ・ボナム=カーターも珍しく普通のメイクで、国王を支え続ける妃として素晴らしい演技を観せてくれました。

最後にイギリスの名優ティモシー・スポールのチャーチルが個人的に良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
mad tank

4.5終わりが見えている映画は良いものだ

2011年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

終わりはハッピーエンドと解っているから安心して見れる映画という物がある。
歴史映画や時代劇がそうで、この映画も終わりはハッピーエンドという事が分かっているためあまりハラハラドキドキはない。安心して見れる映画。

人物たちの描写が好印象。
アカデミー賞は伊達じゃない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
いずる

5.0最後のスピーチに泣けました

2011年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

 なんといっても圧巻は、ドイツへの開戦を国民に伝えるスピーチ。バックにBeethoven Symphony No.7 II mov. が流れる中、最初は実にたどたどしい喋り方で、矯正士のローグが逐一素振りでアドバイスをするが、少しづつ良くなり、というより喋り方は相変わらずちょっとたどたどしいけれども、気持ちがこもっていき、ローグも何のアドバイスもせずに聞き入っているだけになってくる。
 このシーンがあまりにも感動的で、この曲の、少し躊躇いながら確実に盛り上がっていく雰囲気とあまりにもぴったり合っていたので、うちに帰ってからこの7番の第2楽章をもう一度と言わずなんども聴き直しました。映画を見ているときには、このスピーチと音楽の協演にまさに感動を覚えて、涙が止まりませんでしたが、ウチでこの曲を聴いているとその感動がよみがえってきて、またこの映画の良さををもう一度かみしめることができました。
 人は、単に何かが出来るということに感動するんではなくて、何かができるようになるということに感動するのかもしれません。じょうずなスピーチももちろん人を感激させるでしょうが、いままでうまく喋れなかったジョージ6世が、その欠点を克服して不得手を乗り越えて話す姿に、多くの国民は感動を覚えたのではないでしょうか。この映画のテーマがそんなところにあるのではないかという感じがします。
 また、スピーチの内容的にも人を鼓舞して開戦するのではなく、相手の戦争への意志に対してやむを得ず戦争を始めるという苦渋の決断を、国民に伝えるというシテュエーションが、よどみなく話すのではなく時に言葉に詰まりながら話すスピーチにぴったりだったんだろうと思います。
 主演のコリン・ファースの演技も素晴らしかったし、メインの3人がこの映画を盛り上げたのは間違いありませんが、やはり良い演出が最大のこの映画の良さだと思います。それが実によく現れているのが、それまで映画の中で音楽がまったく流れていなかったのに、クライマックスのこの時にまさに雰囲気がぴったりと合ったベートーベンの第7番第2楽章を流すという、素晴らしい演出に表れていると思います。映画の中で確か9分間のスピーチと説明されていたので、あの曲はそんなに長かったかなと思ってもう一度聞いてみたら、映画の中で流れていたこの曲は約3分(第2楽章全体は約9分)しかなかったので、多分部分的に繰り返していたのでしょう。実にうまい曲の選択だと思いました。
 アカデミー賞を受賞する前から見たいと思っていたのですが、賞に先をこされてしまい、「とてもいい映画だ」と言っても、ただの追認だと思われてしまいそうですが、是非ご覧になるのをおすすめします。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
こどもの国のレグチー

4.0見やすいテンポ

2011年3月31日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

テンポが良く、内容も私は作り込まれているなあと感じました
ジョージ6世が吃音になった背景などもあり、見終わった後の後味も悪くなかったです

個人的には"内助の功"と言うのか?妻のエリザベスの支えありきのジョージ6世かな、というところが素敵。

あとは日本の政治家ももう少し上手くスピーチをこなす練習をすべきかな…
と思いました(笑)

コメントする (0件)
共感した! 1件)
くろママ

4.5こんなコリン・ファースは観たことない!

2011年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

私のコリン・ファースのイメージといえば、誇り高き知識人という感じ。だが、今回の「ジョージ6世」役では、吃音に気をとられがちだが、かんしゃく持ち、ヘビー・スモーカー、コンプレックスのかたまりといった今まで演じてきていないタイプの役柄だ。それを大げさに演じずに、気品を持ってなりきっている。オスカーは、実在の人物やハンデがある人を演じると獲りやすいのは確かだが、納得の演技だった。また、いつもは一風変わった女の人を演じることが多いヘレナ・ボナム・カーターが、夫を愛し、陰ながら支える良き妻を演じている。こんなに温かみのある女性を演じられるとは思ってもみなかった。ジェフリー・ラッシュのうまさは今さら言うまでもない。この3人の演技のコラボレーションが感動を呼ぶのだ。また、吃音について、ただ対症療法を行うのではなく、その原因を背景から探ることも必要だというのも興味深かった。国民にとっては、たかがスピーチじゃないかと思っていたが、する側にとってはこんな気持ちが込められていたのかと知った。そのため、3月11日の東北・関東大震災に際した天皇陛下のビデオのスピーチに思わず、姿勢を正して聞いてしまった。イギリスと日本の差こそあれ、違いはないと思われたからだ。礼。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
瑞

4.0メディアの功績と罪

2011年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

皇室や王室の映像が当たり前にのようにTVで見られる現在。
見る・見られるの関係が成立している。

1940年代は急激にメディアが発達して、
それまでの雲の上の存在が身近になる。
王族が歩き、話す様子が公開され
生身の存在として庶民に認識されるようになる。

ラジオが普及しなければ、
ジョージ6世の苦悩は軽減されたかもしれない。
ラジオが普及したおかげで、
この作品が誕生した。
陰の功労者に感謝。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ophelia