「おすすめしたい。」英国王のスピーチ ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
おすすめしたい。
よくある英国王室ものの、どうせ恋愛などの退屈な映画だろうと
時間つぶしに見始めたのだが、吃音障害で苦しむ様子で始まり、
意表を突かれた。
その主人公は権威に胡坐をかく不遜な人物ではなく、プレッシャー
に喘ぎコンプレックスを持った悩める者だった。
まだ王ではない彼の唯一の公務は、王族としてのスピーチだが、
喋ろうとすればする程どもってしまい、周りを落胆させてしまう。
劣等感と責任感により、吃音を直そうとするところから物語が始まる。
映画のクライマックスには題にもなっている有名な演説で終わる。
そのころには充分感情移入していたので、祈るように演説を聞き、
当時のイギリス国民と同様に感動してしまった。
ハリーポッターファンはエリザベス役のヘレナ・ボナム・カーターに
ベラトリックスの悪役のイメージが強いかもしれないが、
ここでのエリザベスは正反対なので、先入観なく見てほしい。
お勧めの映画である。
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