「吃音が心理的な要因のみで起こることではないことは知っている。が、吃...」英国王のスピーチ 時村さんの映画レビュー(感想・評価)
吃音が心理的な要因のみで起こることではないことは知っている。が、吃...
クリックして本文を読む
吃音が心理的な要因のみで起こることではないことは知っている。が、吃音の悩みを持つ人間を何人か知っている身として「王族とはいえ初対面の人間にあんな不遜な態度をとれる奴が吃音になるかぁ?」と疑問を抱かざるを得なかった。もうちょっとナイーブな一面を見せてほしかった。ナイーブといっても自分が王位に相応しくないとメソメソしたりすることじゃない、相手に必要以上に気を遣って失敗してしまう、でもそれは裏を返せば優しいということだから王に相応しい、とすれば説得力があった。けっこう主人公がみんなにあなたならできる、相応しいと励まされるけど確かにこの人なら良い王になるなという描写もないしいつも困ったり怒ったりしているのでやっぱりこいつ向いてないんじゃねえかと思わされた。担当医との友情が芽生えるくだりも、まあ大人の友情といわれればそうなのかもしれんが抑えすぎてて物足りずグッドウィルハンティングのような感動はなかった。妻役のヘレナボナムが地味だけど良かった。王子の求婚を再三断りながらも一転結婚すると妻として献身的にまた気丈に夫を支えた彼女のストーリーのほうが面白そう。
コメントする