「信頼と友情」英国王のスピーチ yuitosさんの映画レビュー(感想・評価)
信頼と友情
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吃音症の英国王がスピーチをする為に言語療法士と頑張るという史実に基づく話。ストーリー自体はシンプルで展開の起伏も少なく平坦に進むものの、心情の変化など非常に丁寧に魅せてくれる為飽きる事無く見れる。言語療法士との間に築かれてゆく友情にあたたかい気持ちになれる。形式的な治療法を求めお前は医師じゃないと言われても心を解きほぐし絆を強めるライオネルとジョージ6世。今際の際の国王から誰よりも辛抱強い男という嗟歎を受け王としての振る舞いを強いられてきた事や王室の人間である事に対する苦しみを乗り越えるシーンは泣けた。気弱だが責任感の強いジョージ6世が国王としてでは無く自らの言葉として開戦を国民に伝えるラストは、王族だが人間味溢れる弱い1人の男の成長をみせてくれ勇気付けられる。コリン・ファースとジェフリー・ラッシュの演技も勿論だがトム・フーパー監督の演出は人間賛歌的なあたたかい物が多いのかしら。レミゼラブルとか。面白かった!
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