劇場公開日 2011年4月2日

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「【映画スターだが、空虚で自堕落な生活を送る男の元に戻って来た大切なモノが、男に気付かせた事。若きエル・ファニングの魅力的な事と言ったら!!】」SOMEWHERE NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【映画スターだが、空虚で自堕落な生活を送る男の元に戻って来た大切なモノが、男に気付かせた事。若きエル・ファニングの魅力的な事と言ったら!!】

2022年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 映画スターのマルコ(スティーブン・ドーフ)の元に別れた妻との間に設けた娘。クレオ(エル・ファニング)が一時的に戻って来る。
  マルコが豪奢な生活を、娘と送る愉しき日々を、センスある衣装、意匠で魅せる作品。-

◆感想

 ・今作の魅力は、若きエル・ファニングの姿に尽きるであろう。
 - フィギュアスケートする姿(上手だなあ・・。)、プールで遊ぶ姿、マルコのために朝食を作る姿・・。-

 ・アンナ可愛い娘が、一時的にでも独り身の所に戻ってきたら、父親としてはメロメロであろう。

 ・マルコが、クレオとイタリアで愉しき日々を過ごす中で、徐々に精気を取り戻して行く姿。

 ・それまで、豪奢なホテルの部屋でポールダンスを女性にさせていたり、共演女優と情事に耽っていたマルコの生きる姿が、徐々に変わって行く様を、巧く映し出している。

 ・マルコが電話で”俺は、空っぽな男だ・・”と涙するシーンも印象的である。
 - お金と名声が有っても、埋められないモノはあるよね。それに気づかせてくれたのが、少し大きくなった、愛娘の存在である。-

<ソフィア・コッポラらしい、お洒落な映像が印象的な作品。
 フー・ファイターズやポリスの音楽の使い方も良い。
 愛するモノを持つ人間は、独りでは生きられない。
 お金が有っても、名声が有っても・・。
 吹っ切れたマルコが、愛車のポルシェで向かった先は、想像が付くよ。>

NOBU