エル・トポのレビュー・感想・評価
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映画のジャケットは渋い
アレハンドロ・ホドロフスキー監督のオカルト映画。
ストーリーは鑑賞して下さい。
主人公は最強のガンマンらしく馬に全裸の息子を乗せて旅をしている様だ。まるで日本版の子連れ狼の様に見える。いや、全く別の物です。
荒野の砂漠で訪れる村は海賊に襲われ人々が無惨に殺されています。
とにかく血が赤いのが印象に残ってしまう。
そしてセリフがなくキャストの演技もあまりなのでストーリー性もしっかりしているが、いかんせん伝わりづらい。
感想はやっぱり難解です。
しかし、映像表現の自由を思いっきり振りかぶっているのは伝わります。
当時のジョンレノンが評価されて話題の映画になったと。そりぁ話題になるかと。
あとは、芸術的なセンスが良いのか?私にはまだまだ思考が追いつかない。
コメディー要素があり宗教的な観念が強い作品なので刺さる人にはたまらないんだろ。
また、障害者のキャストをあれだけ起用しているのも凄い。しかし障害者の人間を純粋な人間であるように描いているのも印象的だ。
メッセージ性の強い作品だけに見たい人だけ観てくれと言う、興行収入に囚われていない作品には間違いない。
あと、主人公の息子のチンチンのボカシは必要なのか?
まぁ大人の事情でしょう。このような作品も刺激になります。
好奇心は満たされる。
今となっては見れる環境ですら無いので!
深いね
コントがはじまる‼️❓
今昔
エルトポ 監督のインタビューでは、崇高の精神と平和をテーマにした映画であると語っていた。
映画としては面白い。50年も前の作品なら奇抜だ。
深い意味等、一つも無い。日本では、テレビも白黒、洗濯機、クーラーが高級品の時代の話だ。昔なら当たり前の哲学や感性を表現している。
ストーリーにわからない箇所等、一つも無い
だが、3人の盗賊+大佐
4人のガンマン、同性愛、女の裏切り、蘇り、再会等を120分に詰め込むと、簡易なあらすじの寄せ集めの製作になり、映画製作当時(今の40代以上)の年代なら違和感無く見れても若い世代なら、今昔の差で時代の違いで理解できない事だらけでは無いかと感じる。
全ての年代にわかりやすく面白いと思わせるには、倍の時間の製作が必要であろう。ジョンレノン活躍の娯楽少ない時代では斬新な傑作映画であろうと思う。
ホドロフスキー的ツァラトゥストラ
冒頭はホドロフスキーの息子が愛らしいシュルレアルな印象的なシーンに始まる。
エル・トポが「私は神だ」という超名言を吐き、砂漠内の強者を西部劇風に倒しながら、自身の精神昇華を目指すというストーリー、そして後半の「詩篇」においては「創世記」「預言者たち」とはうって変わり、洞窟内のフリークスらに神として崇められるエルトポが街へ降りていき、腐りきった下界の姿を目の当たりにするという壮絶な構成だ。
最強を目指す戦いの中で、やがて彼は命というなんの意味の無い殻に閉ざされた人間の無意味さを知り、ニヒリズム的絶望へと至る。
洞窟の外の世界は、五体満足にも関わらず、人間らは下らない宗教の崇拝や人種差別で溢れかえっている。エル・トポは、それらに対する批判_村を自らの手で殺害し自身の命も絶った。そして彼の精神は人間を超克し、息子に受け継がれた。そして物語は、大量殺害のあった村へと回帰する。
これはホドロフスキー的《ツァラトゥストラはかく語りき》だ。
映画という媒体を持って我々の精神に訴えかける、あるいは覚醒させようとしてくる。これこそが芸術であり、これこそが映画である。
ホドロフスキー特集
ホドロフスキー版 子連れ狼&許されざる者かと思いきや
ならず者が跋扈する荒廃した砂漠で幼児と旅する主人公がガンガンならず者を殺してく(だけでなくこっそり金品をせしめる)という子連れ狼&許されざる者なのかな〜と軽く観ていたら、そうは問屋がおろさない。
さすがはホドロフスキー。西部劇の体裁をとりつつも、ご自身の神秘主義的要素やメタファーをがっつりぶち込んでくる。
意外にも主人公が苦難の末、強敵を倒すも自身の虚像性に気づき、没落後に聖者として崇められるという筋はキリスト教的でもあるし、
彼が忌み嫌うハリウッドメソッドも踏襲しているのではないかと思い、非常に興味深かった。
中盤で出てくる預言者の存在、ファムファタール、フリークスの村落と街の比較等意義深い示唆を含んでおり、何度観ても発見と教示があるのだろう。
カルトムービーとなってしかるべき作品。
初志貫徹
思っていたより、しっかりした作りでした
この作品に関しては、カルト映画、カルト映画と言われているので、そういう映画にはそれほど免疫がないので避けてきたのですが、新作が公開中ってこともあって、見に行こうか迷っていたこともあって、それならと、この代表作を観てみました。
それで心して臨んでみたのですが、私にはそれほどカルト的とは思えなかったですよ。むしろ、いや、これ、かなりしっかりと撮ってるんでないの?という印象が強かったです。世の中、もっとカルト的な映画ってたくさんあると思うのですが、この作品は、しっかりと筋もあるし、題材は聖書にとっているようだし、作者の意図は意外と分かりやすいような気もしました。なので、カルト映画という枠に留まらずに、広く見られてもおかしくないような気がしましたですね。
さすがに好きとまでは言えないかもしれませんが、新作も観てみようかという気にはさせてくれましたね。
やっぱり前半の砂漠のシーンが鮮烈でした。これはほとんど神話だなっていう気がしましたです。
さすが
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