「ホドロフスキー特集」エル・トポ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
ホドロフスキー特集
醜いブルジョワジーな婆ア集団に滑稽な黒人奴隷への扱いと皮肉まじりなホドロフスキーの毒が炸裂。
芸術的な色彩感覚に目を奪われるイメージのホドロフスキーだが本作に限っては彼流の西部劇から埃まみれに土臭い絵画的な美術センスが際立つ。
息子を捨て女の為の行動から裏切られ改心し失望して焼身し全て自分の為の行いであまりにも自分勝手な姿が自由に生きる今のホドロフスキーを彷彿とさせられる感じもする。
主人公を含めた人間の愚かさに容赦無い弱者に対しての疎外感に振るわれる暴力に動物愛護団体から訴えられそうな動物の死骸の応酬に呆気にとられる。
コメントする