小川の辺
劇場公開日:2011年7月2日
解説・あらすじ
「真夏のオリオン」「つむじ風食堂の夜」の篠原哲雄監督が、藤沢周平の短編小説を映画化した時代劇。同じく藤沢原作の「山桜」で篠原監督とタッグを組んだ東山紀之が主演する。藩命で妹の田鶴が嫁いだ佐久間森衛を討たねばならなくなった戌井朔之助が、肉親の情愛と藩命の間で苦悩する姿を描く。ヒロインの田鶴役で菊地凛子、朔之助の道中に付き従う若党の新蔵役で勝地涼らが共演する。
2011年製作/103分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2011年7月2日
劇場公開日:2011年7月2日
「真夏のオリオン」「つむじ風食堂の夜」の篠原哲雄監督が、藤沢周平の短編小説を映画化した時代劇。同じく藤沢原作の「山桜」で篠原監督とタッグを組んだ東山紀之が主演する。藩命で妹の田鶴が嫁いだ佐久間森衛を討たねばならなくなった戌井朔之助が、肉親の情愛と藩命の間で苦悩する姿を描く。ヒロインの田鶴役で菊地凛子、朔之助の道中に付き従う若党の新蔵役で勝地涼らが共演する。
2011年製作/103分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2011年7月2日

東山紀之、七夕の願いは「給料上げて」
2011年7月2日
東山紀之「普通のことが幸せ」 震災を機に思い新た
2011年6月7日
尾野真千子「小川の辺」で献身的な妻を熱演
2011年5月25日
菊地凛子、東山紀之主演作「小川の辺」ヒロインに
2010年9月29日
東山紀之「小川の辺」で3年ぶり2度目の藤沢周平作品
2010年9月2日上意討ちなんてそもそも暗いテーマ。向き合う家族。主人公と親父は主君に従う、封建制度の侍。主人公の妻は、ひたすら見守るばかり。立場が微妙な奉公人も慕う妹の身を案じる。母親だけが唯一思いを述べる。それぞれの思いが絡み合い、でも衝突はしない感じ。感情移入もなく淡々と物語は進む。
当事者の妹が、何とも腑に落ちない中途半端な設定で気持ちが迫ってこないのが不完全燃焼。菊池さんらしく、きっぱりと白黒つける脚本にして欲しかった。だから、後味が悪いな。
庄内地方の四季折々の風景。東山さんと片岡さんの殺陣シーン。映像的には見甲斐があったけど、ドラマとしてはイマイチかなあ。
いやですなー、断れないミッションって。逆らったら家族にも塁が及ぶし。ほーんと、侍はつらいよ。池波正太郎の「上意討ち」では、何年も探し回り、追う方も追われる方もボロボロになっていたが、この作品ではあっさり見つかってしまう。しかし、一本気というか、自分を貫く部分では、佐久間(片岡愛之助)と田鶴(菊地凛子)の夫婦は、似た者同士であるね。
東山紀之の侍姿は背筋が伸びてて、キリっとして涼やか。愛之助との殺陣は見ごたえがあった。愛之助は現代劇でも時代劇でもこなせて、ほんと頼れる役者だわ。これからも二刀流でがんばって欲しい。菊地凛子の顔、ほんとに気が強そう。兄に挑みかかるところは、キビキビ動けててびっくりした。あまり美人とは言えないが、日本髪に着物だとしっとりしてきれいだった。チャラ男のイメージだった勝地涼の男気にも打たれた。
身分違いの初恋は実らないのが相場だが、これはうまくいきそう。田鶴は新蔵なら弱い部分を出せるし、新蔵はそれを受け止められる。真剣で斬りあうほど強気の女が、新蔵にはか細い声で甘えかかるところは、ギャップ萌えした。
BS TBSの放送を録画で。