機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編のレビュー・感想・評価
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スレッガー中尉に感動
これ一本だけ見ても、何のことだか分からない人が多いんでしょうけど、それでも数あるガンダムシリーズの中でも最高傑作。もともとテレビシリーズを再編して映画にしただけあって、ヤマ場がいくつもあって、本当に目が離せない。
この映画の話をし出したら、一晩でも語りつくせるぐらいに思い入れがあります。
それでもメインになるのは、アムロとララアの出会い。セイラとシャアの別れと再会。ザビ家への復讐劇の顛末が、戦争という悲哀の中で語られていく。驚くのは、当時奇抜で難解だったニュータイプという概念が、いまだに古臭くならないこと。そして、いくつも作られてきた続編の中で、ニュータイプをきちんとドラマの軸に据えたものがその後現れていないこと。
今にして思えば、当時流行の最先端だった『スターウォーズ』から、剽窃したらしい設定がいくつか見受けられる。ガンダムの武器であるビームサーベルは、ジェダイの持つライトセーバーに。ザクのデザインはストームトルーパーに置き換えられる。シャアがマスクをつけるのは、ダースベイダーが先にやっているし、敵に肉親がいること、ボスを自ら倒す裏切りをやってのけることもかぶっている。(もっとも、これはガンダムが先で、過去に似た事例はいくらでも見受けられるが)さらにさらに、フォースの概念はニュータイプの持つ空間認知能力や、共鳴する感受性、ファンネルなどに応用されて発展している。まあ、それも含めてガンダムの魅力のいくつかにはあげられるが、やっぱり繰り広げられる人間ドラマの濃厚さに尽きるだろう。
音楽も素晴らしいが、作画も当時の最高水準。キャラクターの瑞々しさは、現在でも人気を保っている安彦良和の力が大きい。映画用に描き直した作画の美しさに、当時見ほれたし、無重力下でのいくつもの美しいシーンなど、何度見直しても素晴らしい。
引きこもりの少年が戦争に巻き込まれる『機動戦士ガンダム』も素晴らしいスタートだが、『めぐりあい宇宙編』の結末も本当によくできた美しいエンディングだ。だって、いまだにこれを超えるガンダムは現れていないのだから。
めぐりあい
子どもの頃、初めて一人で観た映画。立ち見だった。40年以上を経て再びスクリーンで観られた。それだけで感激。すっかり出来上がったアムロ16歳が遺憾無く攻撃力を発揮する。初めてニュータイプというものが具体的に提示され、謎のイメージがぶち込まれますがすぐに慣れます。井上大輔の歌と映画の場面がとても良くシンクロし忘れ得ぬ体験になる。
人の夢を見るヒト
シャアの本名は、キャスバル・ダイクン。お父さんはジオン・ダイクン。ジオン父さん曰く、ヒトは宇宙(そら)で暮らすことで、進化する。だから、地球連邦政府の言いなりになる必要はないと唱えます。天然資源が枯渇している地球政府が、認めるわけありません。ジオン父さんは、ある日突然、急死。ジオン独立戦争となります。
これが、ガンダムの源流(オリジン)となります。
私にとっても、ね…。
この映画のラストに、凄く大きな意味があるのは、幼かった私に分かるわけもなく、後々、解説本で知ることになります。
先日、「道」と云う、古い映画を観ました。およそ70年前の映画。ヒトって、今も昔も、変わんね-なーと思いました。同じところで、コケてる。きっと、宇宙世紀も…。何とかしたいけど、治す方法を、誰も知らない。仕方ないから、映画でも創る。映画でも観る。カメラは止まらない。いや、だからこそ、カメラを止めるな。そのカメラは、ずいぶん進歩しました。スマホでも、撮れるくらいにね。でも、ヒトは進化しました?。ヒトは、分かり合えてるの?。
ガンダムの世界に、ミノフスキー粒子なるものがあります。これ撒き散らすと、通信障害発生。スマホも、ドローンも、レーザー誘導ミサイルも、遠隔操作できません。それでもヒトは、解り合うことより、モビルスーツ組み立てて、争い合うことを選ぶ。それが私達の望む、すばらしき世界なの?。
「ハンナ・アーレント」と云う映画。ヒトは同調圧力の中で、思考停止。人殺しでも、何でもするそうです。「エクスペリメント」も、そうだったな。かつての被害者も、今はすっかり加害者。一瞬で、入れ替わる。偶然で、入れ替わる。転生したら、スライムなのか、ジオン兵か、連邦兵か、わかったものじゃない。だから思考を止めるな。
世界は、決して穏便ではありません。ガンダムは完成していません。私達の進む先に、どんな同調圧力があると思います?。
この映画のラスト、通信不能エリアで、アムロの仲間は、アムロのメッセージを直感で理解します。その後、カツ、レツ、キッカの3人が突如、喋り出します。行方不明のアムロに話かけます。そう、アムロには、分かったんです。帰る場所があったんです。別に超能力って訳じゃない。それに、ヒトの革新は、アムロだけのものでもない。スマホなくても、ガンダム壊れても構いません。だって本当に必要なものは…。
ヒトは、分かり合えると思いますか?。
ヒトに、革新の余地があると思いますか?。
誰も、1人では生きられないのだから…。
本作は宇宙での戦いがメイン。背景は、星のある夜空だから美しい。 リ...
本作は宇宙での戦いがメイン。背景は、星のある夜空だから美しい。
リアリティは皆無で完全にファンタジーだから良い。
ジオン軍の未完成ジオングをシャアは使いこなす。
足など飾りだ、上の奴らはそれがわからんのだ。セリフがいちいちカッコいい。
ジオン軍のモビルスーツは妖怪をモチーフにしているように感じる。
お化け退治的な面白さとミリタリー的要素とがブレンドされていて好き。
コックピットが頭ではなく腹にあるというのが凄く嬉しい。
人の体に指令を出しているのは脳ではなく、大腸だという考えかたを裏付けるかのよう。
腹を割る、腹黒い、などの言葉がある。日本人は西洋医学やデタラメ科学に洗脳されている。日本語の意味を、そして真実を取り戻さなければならない。虫の声を美しいと思える日本人こそ人類の希望なのだ。
頭がなくなったガンダムで、超能力(ニュータイプ能力)で、頭だけになったジオングを打ち落とす。凄い演出。
ザクやグフ、ズゴックやゲルググも腹にコックピットがあるというのに、ラスボスのジオングだけ、なぜか頭にコックピットがあるという設定。面白い。
実に面白い。
声に出して読みたいサブタイトル日本一
初鑑賞
テレビアニメ再編集三部作3本目
前作前々作に比べ大幅に未公開シーンが追加されたこともあってファンのあいだでは評価も高い
大きい子供をターゲットしたためかセイラの入浴シーンが追加されたがその反面ギャンやブラウ・ブロなどは割愛してる
1stガンダム特別版三部作を鑑賞した結果感じたことはこれらは本来なら映画館で観るべきものだなと
見ず知らずのガンダムファンが同じ空間に集いガンダムを堪能することに意義がある
そのために富野由悠季は再編集したのだ
見終わったあとに互いに「ガンダムお好きなんですか?」「もちろんお好きです」と小粋なコミュニケーションを取るのも良かろう
動画サイトやDVDならテレビアニメでもいいはずだ
あっちなら旧ザクのやつがあるしザクレロだって登場する
今度は映画館で観たいものだ
哀・戦士で味をしめて←いやらしいやつ そして悲喜こもごもに感慨深く
この映画も、やはり徹夜で劇場前に並んだのですよね。←いつもながらあまり褒められたことじゃないです
そして、哀・戦士編に続いて劇場オリジナル企画でイラストギャラリー的な催しがあったです。
あの時、一枚当たり3000円×2枚の合計6000円で売れた件を書きましたよね。
なので、今作は味を占めて、あわよくば精神全開で描きましたとも!
もっとパワーアップして大きなキャンバス(多分半紙サイズ)を作って、目いっぱいの全力でイラストを描きましたよ。気分はもう文化祭だよ!
今度は、ハガキや名刺サイズほどの小さなセル画を描いて、キャンバスに一枚づつ貼り付けていくという、かなり緻密かつ大掛かりな職人芸もどきでした。
アニメ雑誌の資料を元に各キャラクターの面々や、各種モビルスーツの、劇中の名シーンなどを交えて。
この当時の安彦さんの絵って、キャラクターの頬やメカの平面に、独特の“うねうねの”影が入っていたので、それを逐一真似たものです。
思えば、今までに描いたイラストの中で、一番苦心した作品だったと思うです。←作品ときたかw
そしたら売れたね!やっぱり支配人の娘さんに!哀・戦士編の時の遥か上をいった1万円だよ!おい!マジか!Σ('◉⌓◉’)
自分で描いておいて驚いたよね!てか、娘さん富豪かよ!
↑
ほんっといやらしいヤツ…(⌒-⌒; )
あっ、映画のお話ですよね。(そうだよ!)
フライヤー裏面の資料によると、75%新作カットの作品らしかったです。
だから余計に新作カットがあまり多くなかった、ガンダムvsジオングの闘いの作画の粗が目立っちゃって残念だったんですけれど。
記憶を辿ってみると、しょっぱなのホワイトベースが宇宙に上がったシーンからして、既に新作カットでしたよね。
安彦さん独特の、メカにまでちょっと丸みを持たせた優しい線が好きなの。新作カットの色合いも好き。
なんでか、なかった子にされてしまったガンタンクの代わりに、キャノン109に搭乗するハヤト出撃のカットだとか、前作から登場のコアブースターに乗るセイラさんと、我らがスレッガーさんのカットも、そんな感じでした。
「スレッガーさんかい、早い、早いよ!」だとかの名台詞を挟みながら。
哀・戦士編と異なって、前作までのあらすじをすっとばして本編に入った、スピーディーなテンポがよかったです。
オープニング早々の、ぴ~ん♪ぴぽぱ~♪の音色が好き。
音楽と言えば、哀・戦士編に続いての井上大輔さんによる主題歌だよ!「めぐりあい」だよ!
もうね、この人は天才(ニュータイプ)って思ったのね。
ガンダムの世界観をきっちり踏襲しつつの新アレンジで、とても印象的な歌を残してくださったですよ。
(一作目は変化球すぎて失敗しちゃった、例の“アレ”なんですけれどね・笑)
こう考えると本当に惜しいの。一作目も井上さんの手で作られた曲だったらよかったのに。
“あっち”も、たいがいガンタンク扱いでしたよね(笑)
謝って
谷村さんと、たかじんさんに謝って!
こぉいしくてぇ~♪(恋しくて~)
つのぉるおもぉおぉ~いぃ~♪(つのる想い)
そら茜色にぃ~染めてくぅ~♪(ここの短い間奏好き)
Yes may sweet Yes may sweetest↷♪
I wanna get back Where you were↷♪
愛しい人よぉおぉぅ↷ もおぉ~↷ぅ一度ぉ~↷♪
そうそう、井上さんの歌唱スタイルってこの↷(フォール)の使い方なんですよね。
カラオケで思いっ切り真似てるです↷♪
「哀・戦士」といい、この「めぐりあい」といい、ヒトカラで歌うと爽快感MAXなの。
ぼっちだよ!映画だけじゃなくてカラオケも食事もぼっちだよ!悪いか!
(´;ω;`)
友達はいないから ノートに猫の絵を描く♪
友達はいないから 痩せた子猫の絵を描く♪
これはちがうよ!全然関係ない歌だよ!
全然大丈夫じゃない歌だよ!
「戦うのヤだ!」とか言ってた第一作目の子が、人さまの乗っている機械に鉄砲向けて粛々と屠っていくように覚醒した様は、考えようによっては、かなり怖いシーンかも
(ll゚Д゚)怖ァ・・
(ちなみにアムロが撃墜したコンスコン隊のリック・ドムは12機全機じゃなくて9機らしいです・どうでもいい情報)
でもね、劇場版の常、地味~ぃなストーリーは省かれる運命にあるんですよ。
一番惜しかったのは、マ・クベとギャンの件。
マ(笑)さん、結構好きなキャラだし、ギャンも好きなMSなので。
あと、シャリア・ブルとブラウ・ブロの地味~ぃな活躍も。ブラウ・ブロの砲台のケーブルが、にゅ~んと伸びるのも好きなの。
この映画ね、かなり感慨深いんですよ。
公開当時の私、高校生活最後の春です。卒業式済んで間がないころですよ。
数々の友人たちとの別れと、新しく開けた進路への希望や不安を大きく抱えていた時期の真っただ中ですよ。
私は進学ではなく、就職組だったのですね。数学できんかったし(笑)
本当ならデザイン関係の専門学校に行きたかったのですが、家計の事情がそれを許さず(´;ω;`)
だったら他に、何か物を作ることができる職に就きたくて。←マチルダさんみたいな
親戚のコネクションを頼って、なんでかコックさんを目指す進路を選んだのですね。←なんでやねん!(笑)
そんなこんなの友人たちとの別れや、新たに来る日の、めぐりあいの思いが悲喜こもごもに重なって。
そんな思い出補正採点の⭐4.5の映画でしたとさ。
一つの大戦を乗り越えて、人はニュータイプへと革新し得るのか?輝く光芒の中、人の革新の陣痛が続く…。 日本映画史に燦然と輝く伝説のアニメーション、LAST SHOOTING!
劇場版『機動戦士ガンダム』三部作の第三部。
宇宙へと飛び立つホワイトベース。それを追うシャア。
アムロと謎の少女ララァとの出会いは、人類に革新をもたらすのか?
今、一年戦争は終局を迎える…。
本作はTVアニメ版の第31話の後半から最終話(第43話)までを再編集したもの。
元の素材が大体250分くらいで、本作の尺が140分。三部作の内では最も時間的に余裕があることになる。
そのため、他の2作に比べると格段に映画らしい、纏まりのある一作に仕上がっている。
アニメ版では宇宙戦なのに何故か陸戦型であるガンタンクに乗っていたハヤトだが、本作では搭乗機がガンキャノンに修正されていたり、テキサスコロニー戦とソロモン戦の順番が入れ替えられていたり、ラストにシャアらしき人物が宇宙の彼方へと去っていく描写が追加されていたりと、テレビ版を観賞している人間ならニヤリと出来る変更点が沢山あるのもポイント。
いや〜、もう何というか、完璧なクライマックス、完璧な物語でした…😭
低視聴率による打ち切りが原因で、本来の構想とは違う結末になったというこの『1st』ですが、どう考えてもこのフィニッシュが最適解でしょう。いや、この結末以外考えられない!!
「人と人とはわかり合えない」という非情な現実を描き出し、それでも自分たちの子供の世代にはもしかしたら……、という希望を残して終わる。いやー、完璧✨
そりゃ、確かに一本の「映画」として考えるとちょっとこれどうなの?というところはある。
75%が新規作画だという本作。確かに映像のレベルは恐ろしく高い。前作、前々作とは比べ物にならない高級さ。
…なんだけどそれが仇をなしていて、テレビ版の作画が挟まると、そこだけが急に間の抜けた感じになってしまう。
75%も新規作画にしたんだったら、残りの25%も新規で作画に起こしてくれよ、とか思うのは消費者の我儘ですよね💦とはいえ、やはり新旧の作画のチグハグ感はちょっと気になる。
一本の物語として凄く良く出来ているとはいえ、やはり総集編感が強く出てしまっているところもある。
特にテキサスコロニーの件はちょっと浮いているように感じてしまう。
あとはミライさんとスレッガーさんの恋模様。テレビ版を観ていない観客には、かなり唐突に思えたかもしれない。
以上のように多少の瑕疵はあります。完璧な結末を見せてくれるが、完璧な映画には程遠い。
しかし!もうこれは偏愛と言われても仕方ないと思うのだが、とにかくこの『めぐりあい宇宙』が好きで好きでたまらないんです!🥰
もうララァの初登場場面からラストまではずーーーっと泣きながら見てましたからね。なんでララァとアムロが戦わなくちゃいけないのよ…😭
「人と人とのすれ違い」が殊更に描き出されるのが『1st』の特徴。この三作目は特にその傾向が強く、前作までのようなアムロを中心とした物語というよりは、登場人物たちの群像劇として成り立っている。
とにかく複雑な人間関係が至る所で形成されながら、それぞれの物語がとてもスマートな形でラストに向かって収束していっており、そのあまりの巧さに驚嘆させられる。
特に好きなのはアムロとフラウの関係。
「アムロは、違うわあの人は。私たちとは違うのよ。」というフラウの強烈なセリフ。
そして互いの心が離れ離れになってしまったことを悟ったアムロが、最後の最後に投げ掛ける「僕の好きなフラウ。」という一言。
この一言の優しさと切なさ。あぁもう思い出すだけで涙が…😭
アムロとシャアの力関係が完全に逆転してしまっているのも、本作を面白くしているポイントの一つ。
あれだけアムロを苦しめていたシャアなのに、本作では全くアムロとの戦闘についていけておらず、絶えずチャレンジャーとしての立場から描き出される。
プライドを傷つけられた上、恋人であったララァまでもガンダムに殺され、復讐に取り憑かれたシャアは本来の目的までも見失いアムロに固執する。
対して、ララァとの邂逅により戦う目的を見出したアムロは、シャアに拘ろうともせずにザビ家打倒を目指す。
「人と人とのすれ違い」というテーマが、最終決戦にも密接に関係している。これはもう神の如き作劇の巧さ。
すれ違いを続ける人々の姿を描いて描いて描いて……。
最後の最後、子供たちが真のニュータイプとしての姿を示す。そしてアムロを帰るべき場所へと導いてくれる。
多大な犠牲は、次代の人々をニュータイプ、つまり戦うことを選択しない人類へと導いた。
もう続編とか要らない、完璧なエンディングでしょうこれ!!
本作は正に予告編で流れた名文句、「人の革新の陣痛」の物語でした。
マ・クベ司令が只のモブだったり、アムロが初めて対峙したニュータイプのシャリア・ブルが出て来なかったり、名曲「いまはおやすみ」が流れなかったりと残念に思うところはあるが、それを踏まえても余りある名作中の名作。
『1st』の終盤を作っていた時の富野由悠季監督には、恐らく芸術の神が取り憑いていたのだろう。
作劇の極地とも言える本作。これをバカにする奴とは絶対に友達になれない。そんな私はオールドタイプ……。
ジオン側の魅力が強い
多くの仲間を失いながらジャブローに辿り着いたアムロたち。ジオンの独立を巡る最後の戦いが近づいていて…。
初代総集編最終作。主人公各人の成長も魅力ではあるがジオン内部、主にシャアを中心とした内部抗争や思想のぶつかりが面白かったです。
3分も経たずにか…!?
ヤバいシーンしか無いと思うが?
まずアムロの『宇宙(そら)か…』のシーンで緊張する。最近の映画に足りない、観ているコチラ側に作品内の緊張を伝えるのが圧倒的に上手い!
語りだしたらキリがないが、戦闘体制に入った時のホワイトベース内の言葉のやり取りに緊張がガンガン走る!そしてあの圧倒的なスピード感!今の映画はどーしてあんな勿体つけるのだろう?
リックドムを12機撃滅した時のアムロが汗を拭いながら放つ『ここのつっ…!』って言葉に鳥肌が立つ。
機動戦士ガンダムって映画がここまで語り継がれるのは、この【緊張感】もあるのではないだろうか?
軽い気持ちで観たら・・・・。
高校生の時に見た。
何かの映画と同時上映(田舎の映画館だったので)のため、「めぐりあい宇宙編」がガンダム初見。
「ほ~これが噂のガンダムか」程度で軽く観ていたら・・・・終わった後はすっかりガンダムファンに!
割と淡々と進んでいくストーリー。ジオン・地球連邦の思惑、シャアの復讐、親子・兄弟の確執や愛情。見所満載のこのファーストガンダム三部作が今でも大好きです。
ちなみに、私はYouTubeの「宇宙世紀ボーイズ」にもハマっています。
何回繰り返し観ても興奮する映画です。
大人気TVアニメの総集編第3作です。
第2作で成長したアムロ達の「成長譚」としてのストーリーは影を潜めます。
その代わり、ニュータイプとして覚醒したアムロの大活躍が描かれ、その姿は純粋に格好良く感じます。
クライマックスはシャアとの対決は勿論、1年戦争終結に相応しい重厚さと迫力でした。
ララァとのエピソードがやや薄い印象があり、そこだけが気になるところです。しかし、3部作のトリに相応しい完成度で、文句なしの最高評価だと思います。
光る宇宙
"機動戦士ガンダム(映画)" 三部作第3部。
Netflixで鑑賞。
テレビシリーズは未見。
作画のレベルが前2作と比べて格段に良くなり、精密さがありました。めちゃくちゃ鮮明で、とても観易かったです。
ガンダムやキャラクターの顔が崩れてしまうような、作画崩壊を起こしている個所が殆ど見受けられませんでした。
それはさておき、ついに地球連邦軍とジオン公国軍の戦争がクライマックスを迎えました。両者の総力が結集されたア・バオア・クーでの最終決戦は、ホワイトベースが落ち、ガンダムの他、共に激戦を潜り抜けて来たガンキャノンも敵の猛攻の前に行動不能になるなど、手に汗握る展開の連続でした。
ララァに導かれ邂逅したアムロとシャア。人類の可能性を信じる男と、絶望した男の因縁は、宇宙を揺るがし続ける…
[余談]
前2作よりも、展開が駆け足な感がありました。ミライとスレッガーがなんの前触れも無くイイ感じになっていて、困惑しました。さらに、父親を暗殺し暴走したギレンが、呆気無く妹のキシリアに殺害されてしまいました。テレビシリーズでは、それらにいてもっと掘り下げられていたのかもしれず。総集編ならではの弊害が出たのかもしれないなと思いました。
※修正(2024/06/06)
詰め込み過ぎた印象。。
前2作に比べると、なんとも早送りでムリヤリ切り貼りして詰め込んだ印象を受けました。話のボリューム的にも、1作、2作が言わば起・承で、3作目で、転・結をまとめて突っ込んだ感じなので、まあ、そうなってしまいますよね。ミライとスレッガーが急にいい感じになってていつの間に!?って感じでした。ザビ家も、ドズルには、見せ場はあったものの、ギレン、キシリアは実にあっさり退場。。なんとも、寂しい結末ですね。あと、主要メンバーのその後の描写がなく、「地球連合とジオン公国で和平交渉が行われた。」だけではエピローグとしても少しさびしいですね。
ストーリーの方は、もちろんキーパーソンであることは承知していますが、ララァが現れてから、風向きが変わりましたね。なんともスピリチュアルな描写が頻発するようになりましたね。個人的には、安っぽい宗教映像みたいな感じで、あまり好きじゃないです。。今までの人間vs人間の戦いから、エスパー無双みたいな感じになって少し興ざめてしまいました。急に使えるようになったテレパシーもなんだかなあと。
最後に、ジオン軍のモビルスーツって、基本的に、ザクからゲルググまでかっこいいビジュアルでしたが、最後に登場したジオン軍最強のモビルスーツ:ジオング。これが絶妙にカッコ悪いのが残念でした(笑)
テレビと映画の間にあるもの。
アベマTVにて鑑賞
劇場版をキチンと見直すのは20年振り。
スタンダードサイズだったのね。
テレビ版は、10年ぐらい前に職場の人から貰って見直したのだが。
見せ場の連続に唸り、書き直された新作作画がテレビ版と上手く溶け込んだクオリティに目を見張る。
戦闘場面以外のキャラクター達の会話や戦争とニュータイプについての議論する場面を新規に追加して、作品に深みを与えているのは、流石の富野監督。
ただこの後の作品でも延々と戦闘中に会話や議論を始める引き金にもなったのだが。
もちろんテレビ版の長さゆえの大河ドラマ的エピソードも良いが。
個人的には、ソロモンからの脱出カプセルを見捨てようとする、マクベ大佐に苦言を呈する部下のエピソードを映画では、カットしたのは残念。
この作品の凄まじい成功によって、富野監督の手腕があるジャンルに限定されてしまったのが、ある意味問題だと思う。
まだまだ続くのね・・・
ニュータイプのセーラに予知能力が?などと興味深い展開で始まる。シャーも妹であるアルテーシア=レイアと遭遇し、争いごとを嫌ってたはずの彼女がなぜ地球連邦軍にいるのか疑問に思っていた。そして非武装地帯でシャアと対峙したアムロ。初めて会うのにわかってしまった。アムロと不思議な出会いを果たしたララーはシャア大佐に拾われ、ニュータイプの力を借りているようだ。
戦闘のテレビ中継なんかもあったりして、国民に戦意高揚させるメディアの問題。連邦などといっても全体主義で統制された国家のよう。
中盤のクライマックスではガンダム=アムロとララーとの対決。愛が無くては戦ってはいけないとか、守るべき人がいないのに戦うなんて・・・などとララーの言うことはまるで新人類のようで、根本的に間違った考えじゃないのか。わけもわからず戦うアムロのほうが現実の戦争観を描いていてまだましだ。それでもシャアの父の無念をはらすための行動が・・・最後にどうなるのか全くわからない。
戦争の虚しさは伝わってくるものの、通してみてもオタクがいっぱい生み出されることを考えるとそんなにいい作品だとは思えない。それでも最後には連邦と公国で終戦協定が結ばれたというナレーションで終わるところでホッとする。
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