「哀・戦士で味をしめて←いやらしいやつ そして悲喜こもごもに感慨深く」機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5哀・戦士で味をしめて←いやらしいやつ そして悲喜こもごもに感慨深く

2022年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

泣ける

楽しい

幸せ

この映画も、やはり徹夜で劇場前に並んだのですよね。←いつもながらあまり褒められたことじゃないです
そして、哀・戦士編に続いて劇場オリジナル企画でイラストギャラリー的な催しがあったです。
あの時、一枚当たり3000円×2枚の合計6000円で売れた件を書きましたよね。
なので、今作は味を占めて、あわよくば精神全開で描きましたとも!
もっとパワーアップして大きなキャンバス(多分半紙サイズ)を作って、目いっぱいの全力でイラストを描きましたよ。気分はもう文化祭だよ!
今度は、ハガキや名刺サイズほどの小さなセル画を描いて、キャンバスに一枚づつ貼り付けていくという、かなり緻密かつ大掛かりな職人芸もどきでした。
アニメ雑誌の資料を元に各キャラクターの面々や、各種モビルスーツの、劇中の名シーンなどを交えて。
この当時の安彦さんの絵って、キャラクターの頬やメカの平面に、独特の“うねうねの”影が入っていたので、それを逐一真似たものです。
思えば、今までに描いたイラストの中で、一番苦心した作品だったと思うです。←作品ときたかw
そしたら売れたね!やっぱり支配人の娘さんに!哀・戦士編の時の遥か上をいった1万円だよ!おい!マジか!Σ('◉⌓◉’)
自分で描いておいて驚いたよね!てか、娘さん富豪かよ!
    ↑
ほんっといやらしいヤツ…(⌒-⌒; )

あっ、映画のお話ですよね。(そうだよ!)
フライヤー裏面の資料によると、75%新作カットの作品らしかったです。
だから余計に新作カットがあまり多くなかった、ガンダムvsジオングの闘いの作画の粗が目立っちゃって残念だったんですけれど。
記憶を辿ってみると、しょっぱなのホワイトベースが宇宙に上がったシーンからして、既に新作カットでしたよね。
安彦さん独特の、メカにまでちょっと丸みを持たせた優しい線が好きなの。新作カットの色合いも好き。
なんでか、なかった子にされてしまったガンタンクの代わりに、キャノン109に搭乗するハヤト出撃のカットだとか、前作から登場のコアブースターに乗るセイラさんと、我らがスレッガーさんのカットも、そんな感じでした。
「スレッガーさんかい、早い、早いよ!」だとかの名台詞を挟みながら。
哀・戦士編と異なって、前作までのあらすじをすっとばして本編に入った、スピーディーなテンポがよかったです。
オープニング早々の、ぴ~ん♪ぴぽぱ~♪の音色が好き。

音楽と言えば、哀・戦士編に続いての井上大輔さんによる主題歌だよ!「めぐりあい」だよ!
もうね、この人は天才(ニュータイプ)って思ったのね。
ガンダムの世界観をきっちり踏襲しつつの新アレンジで、とても印象的な歌を残してくださったですよ。
(一作目は変化球すぎて失敗しちゃった、例の“アレ”なんですけれどね・笑)
こう考えると本当に惜しいの。一作目も井上さんの手で作られた曲だったらよかったのに。
“あっち”も、たいがいガンタンク扱いでしたよね(笑)
謝って

谷村さんと、たかじんさんに謝って!
こぉいしくてぇ~♪(恋しくて~)
つのぉるおもぉおぉ~いぃ~♪(つのる想い)
そら茜色にぃ~染めてくぅ~♪(ここの短い間奏好き)
Yes may sweet Yes may sweetest↷♪
I wanna get back Where you were↷♪
愛しい人よぉおぉぅ↷ もおぉ~↷ぅ一度ぉ~↷♪
そうそう、井上さんの歌唱スタイルってこの↷(フォール)の使い方なんですよね。
カラオケで思いっ切り真似てるです↷♪
「哀・戦士」といい、この「めぐりあい」といい、ヒトカラで歌うと爽快感MAXなの。
ぼっちだよ!映画だけじゃなくてカラオケも食事もぼっちだよ!悪いか!
(´;ω;`)
友達はいないから ノートに猫の絵を描く♪
友達はいないから 痩せた子猫の絵を描く♪
これはちがうよ!全然関係ない歌だよ!
全然大丈夫じゃない歌だよ!

「戦うのヤだ!」とか言ってた第一作目の子が、人さまの乗っている機械に鉄砲向けて粛々と屠っていくように覚醒した様は、考えようによっては、かなり怖いシーンかも
(ll゚Д゚)怖ァ・・
(ちなみにアムロが撃墜したコンスコン隊のリック・ドムは12機全機じゃなくて9機らしいです・どうでもいい情報)

でもね、劇場版の常、地味~ぃなストーリーは省かれる運命にあるんですよ。
一番惜しかったのは、マ・クベとギャンの件。
マ(笑)さん、結構好きなキャラだし、ギャンも好きなMSなので。
あと、シャリア・ブルとブラウ・ブロの地味~ぃな活躍も。ブラウ・ブロの砲台のケーブルが、にゅ~んと伸びるのも好きなの。

この映画ね、かなり感慨深いんですよ。
公開当時の私、高校生活最後の春です。卒業式済んで間がないころですよ。
数々の友人たちとの別れと、新しく開けた進路への希望や不安を大きく抱えていた時期の真っただ中ですよ。
私は進学ではなく、就職組だったのですね。数学できんかったし(笑)
本当ならデザイン関係の専門学校に行きたかったのですが、家計の事情がそれを許さず(´;ω;`)
だったら他に、何か物を作ることができる職に就きたくて。←マチルダさんみたいな
親戚のコネクションを頼って、なんでかコックさんを目指す進路を選んだのですね。←なんでやねん!(笑)

そんなこんなの友人たちとの別れや、新たに来る日の、めぐりあいの思いが悲喜こもごもに重なって。
そんな思い出補正採点の⭐4.5の映画でしたとさ。

野球十兵衛、