阪急電車 片道15分の奇跡のレビュー・感想・評価
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ケアは人から人へ伝染するもの
癒された〜この世も悪くない
人生の機微を感じ、味わうことができる人間になりたい そう思える映画だと思います
年の瀬のお休みモードに相応しい、心が休まる映画でした
阪急電車は関西の大手私鉄
関東の私鉄と比較するなら東急電鉄のイメージです
かって両方の沿線に住んだことがあります
特に大阪梅田から神戸三宮を結ぶ神戸線は、東急東横線と沿線や車中の雰囲気がとても似ています
ちょっと山の手の感じ
実際のところ庶民的なんですが、あまり下品な下世話な土地のイメージはないのです
すこし奥にはお屋敷までいかなくても、良い感じの住宅が並んでいます
本作の舞台となる今津線というのは、その神戸線の大阪と神戸のちょうど真ん中辺りの西宮北口駅に接続する支線です
東急で例えるなら、東急大井町線の二子玉川駅と大岡山駅の間の区間のようなところです
所要時間もどちらもだいたい15分ほどで、沿線の雰囲気がとても似ています
終点の西宮北口は、大きなショッピングセンターもあり二子玉川と似ています
沿線の雰囲気も九品仏駅の駅前なんて、まるで阪急今津線の駅前と同じ空気感があります
梅田や渋谷のようなターミナルに直接でる本線ではないので、空気がのんびりしています
人々の暮らしや生活感がそのまま車内にあるのです
阪神今津線ってそんなところです
因みに海の見えるシーンは、神戸のハーバーランドです
横浜でいえば、みなとみらい辺りのイメージのところです
阪神間のデートスポットのメッカです
本作は、いくつかのエピソードが独立しているオムニバス形式の映画ではありません
いくつかのエピソードが互いに入り混じりながら、同時に進行したり、先に終わるお話や、途中から始まるお話が、電車の進行と合わせて展開され、別々のエピソードの登場人物が絡みあい始めます
電車が宝塚駅から西宮北口駅に向けて各駅停車しながら物語が進行していく趣向です
前半が往路で、それぞれのエピソードの発端と登場人物の紹介になります
後半は復路として、今度は西宮北口駅から宝塚駅に向けて各駅停車で進行しながら、各エピソードが完結していくのです
みんなそれぞれの暮らしがあって、悩み事を抱えていて、同じ電車に揺られています
ローカルな支線ですから、同じ時間、同じ車両なら、車内の見かける顔もだいたいいつも同じです
でも、その人々の顔を見知っているからといっても、その人の人生や悩みなんて伺い知ることなんてありません
なんてことのない、普通の人の普通の暮らし
それでも本人に取っては、とっても苦しい悩みをかかえて同じ電車に揺られているかもしれないのです
人生の機微
それはいろいろな経験が積み重なって始めて、分かることなのだと思います
人との出会い、別れ、衝突、失敗
いろんなことがあるものです
実際には、こんな物語なんか起こるわけ有りません
それでも袖触れ合うも何かの縁です
何かのきっかけで、この物語のようなことも起こるのかも知れません
人生の機微を感じ、味わうことができる人間になりたい
そう思える映画だと思います
物語は晩秋から年末にかけて始まり、ラストシーンは明るく暖かい陽光が降り注ぐ春で締めくくられます
観終えた時、私達の心にもまた暖かい春が訪れているのです
良い映画に出逢えた幸せを感じました
短編映画ですが繋がっています
ほのぼのして、人生悪くないなと実感
一期一会
女の子なら一度は見とけ!
人生の機微がテーマだ、と分かったなら、それだけで(お ・ ω ・ け)
大作映画だけが名作なんじゃない。
映画批評する人たちは、なんか映画ってものを崇高なモノだ、と考えるのが好きなのか、粗探しをしては減点したりしてますが、こういう映画もちゃんと評価してもらいたいもんだと思う。
いい映画だ。
敵側の人にとっては、つまらぬ映画かも。
期待を裏切らない、背筋がピンと伸びた姿勢の良い映画でした。
素晴らしかったです。
主人公は中谷美紀。
昔の「どうよ私は可憐でしょ」というイヤーな臭いが抜け、良い意味で「枯れて」良い女優になったと感じました。
で、私がこの映画に注目した理由。
そもそも阪急ってのは、阪急東宝グループという財閥の中核です。
傘下に東宝シネマズという大手シネコンを持っています。
もちろん東宝シネマズでは全店でこの映画を上映しています。
それなのに、この映画。ライバル関係にあるはずのワーナーマイカルでも上映されていたんですよ。
ライバルの映画屋までが上映するって言うんですから、これは映画屋が「絶対に当たる良い映画だ」と考えたに決まっていると思ったわけです。
狙い的中でした。
良かったです。
とはいえ、もしも宮本信子がいなければ、この映画は何一つ成り立たない話でもあるのですが……。
それから、観る側を選ぶ映画でもあります。
つまり、ある特定の人たちを「敵」として切って捨てることによるカタルシス効果が否定できない映画ですので。
人間関係に疲れたら・・
ローカル電車の中で、お節介で投げた親切が波紋のように人の中で広がっていき、優しい世界が出来る・・そうだよね~皆が、ちょっと他人に親切にすれば、もっと気持ちの良い世界になるよね~で、最後の翔子とミサの台詞「なんか悪くないよね,この世界って」「はい、悪くないです」がすごく心に染みる映画。
今津線近辺が生活圏の私などには風景に馴染みがあって嬉しい(でも阪急今津線には、あんなガラの悪いおばちゃんは乗ってません、西川ヘレンさんのような方は、よく居られます)。
撮影時は,あちこちに”エキストラ募集!”のポスターが貼ってありましたね。
芸達者な方々ばかりですが、私が一番驚いたのが時江の若い頃を演じた 黒川芽以が、宮本信子と同じ顔の筋肉を使って笑う事・・女優さんの凄さに驚きました。
出来ればキャストは 翔子→松下奈緒(北川景子でも良いけど,私的には松下奈緒さんの口から「生でやったん!?」の台詞が聞きたいw)、時江→八千草薫、相武紗季の怖いお兄さん→武蔵、結婚式場の責任者→佐々木蔵之介 とネイティブ関西弁の方にお願いしたかったな。有村架純の友人役の子が「神戸にしてはおっとりした関西弁やな~」と思って調べたら京都出身だった、というくらい関西人は関西弁に敏感ですので(笑)
様々な人生が交差する
ほんわかそわか
ほのぼの
結婚間近だったOL高瀬翔子(中谷)の話から・・・別の女に子どもができたからと別れ話を切り出された翔子。承諾する代わりに結婚式に招待してもらい、ウェディングドレスを着て晴れの舞台に汚点を残してやろうとした。
萩原時江(宮本信子)は孫の亜美(芦田愛菜)を連れて、息子夫婦の関係に悩む。。大学受験を控えた門田悦子(有村架純)は年上の会社員と付き合い、志望校が無理だと言われる。半同棲中の森岡ミサ(戸田)はDVの彼氏に悩む。平凡な主婦・伊藤康江(南)はPTAの奥様グループの誘いを断ることができず・・・。権田原美帆(谷村美月)、小坂圭一はおしゃれな大学に馴染めない。
関西学院大学は“かんせい”と読むんだと知ったのは高校時代。しかしローマ字表記がふつうと違い“KWANSEI”だと気づいた。
小さな親切、大きなお世話。道徳教育の一環として作られたようなストーリーなのか?良質の群像劇は終盤にきて、思いがけない繋がりが見つかったり、ほぼ全員が何かで結びつくようなストーリーだと思っているが、この映画ではほんのわずかの市井の人々が電車を通して会話する程度。まぁ、日常生活においても起こりうる程度の人間関係だから、ほのぼのとしてくることは確か。
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