「決して抗えぬ運命なのか?」わたしを離さないで だいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
決して抗えぬ運命なのか?
時は1970年代のある寄宿舎。
主人公たち3人の子供たちは、
そこで厳重な管理の元、生活しています。
物語の「背景」は、早い段階で明らかになります。
3人の主人公の友情と恋愛模様が中心に描かれるんですが、
その「背景」にあるものを
観ている側は意識せざるを得ません。
人は誰でも、いつかは死を迎える。
それは誰にも抗うことはできません。
決して抗えぬ運命の中で、もがき苦しむ若者たちの姿を
残酷なまでに淡々と描いた作品です。
果たして主人公たちは、
本当に運命を受け入れていたのか?
それとも、諦めに近い気持ちだったのか?
子供の頃からの教育で「洗脳」されていただけなのか?
あまりにも、やるせなく、切ない作品でした。
コメントする