劇場公開日 2011年3月26日

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「決して抗えぬ運命なのか?」わたしを離さないで だいすけさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0決して抗えぬ運命なのか?

2011年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

時は1970年代のある寄宿舎。
主人公たち3人の子供たちは、
そこで厳重な管理の元、生活しています。

物語の「背景」は、早い段階で明らかになります。

3人の主人公の友情と恋愛模様が中心に描かれるんですが、
その「背景」にあるものを
観ている側は意識せざるを得ません。

人は誰でも、いつかは死を迎える。
それは誰にも抗うことはできません。

決して抗えぬ運命の中で、もがき苦しむ若者たちの姿を
残酷なまでに淡々と描いた作品です。

果たして主人公たちは、
本当に運命を受け入れていたのか?
それとも、諦めに近い気持ちだったのか?
子供の頃からの教育で「洗脳」されていただけなのか?

あまりにも、やるせなく、切ない作品でした。

だいすけ