「鑑賞動機:どうやらSFらしいと聞いて10割」わたしを離さないで なおさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞動機:どうやらSFらしいと聞いて10割
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原作未読。すぐ連想したのは、新井素子の某作。結局はどういう視点でどう書くかであろう。そしてなんか「愛はさだめ、さだめは死」の匂いもする(こじつけ)。SF脳も大概である。
サリー・ホーキンスにアンドレア・ライズボローとドーナル・グリーソンいるのね。キャリー・マリガン(と子役)の幸薄くて絶妙に鈍臭い感じ好き。
“Never let me go”が妙に官能的に聞こえる。
終わりから始まって一周して終わる構成好き。ゆるりゆるりとその状況がわかってくるやり方好き。物語を作るなら、現実と同じ感覚でこの仕組みに抗うような話になるのだろうし、そんな話はいくらだってある。だってそっちの方が面白いお話になりそうだもの。でもここではそうはならない。この世界の中での愛や夢や希望や挫折を描き、私たちの感覚がどうであろうと、彼女らにとっては普通の人生を映し出す。
ああ、やっぱり「愛はさだめ、さだめは死」だった。私の認識している世界ではそれが当たり前の結論なのだった。
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