「臓器提供の話かと思ってたら・・・」わたしを離さないで キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
臓器提供の話かと思ってたら・・・
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死生観の講義を受けていてこの映画を紹介されていた。その前から気になっていたものの見逃していたのでいい機会なので視聴することに。
臓器提供するために寄宿舎で集団生活をする子どもたち。そのことをちゃんと知らされず、知った時にはすでに提供する目前の状態。恋心や感情もマダムから見たら籠の中の鳥がバタバタ騒いでいるだけでどうすることもできないことを悟る。
原作は全く知らずに見た。オリジナルという言葉が出て来た時点で、あっクローンということね、ということが分かった。ということは地球上のどこかで自分と同じ人物がいるということ。そのクローンと知っても、人のことを好きになる感情、嫉妬する感情、人間としての魂があるかどうかは調べるまでもない。その魂と現実しての臓器提供という狭間で葛藤するのがよく伝わってくる。
臓器提供を何回するか、というのがドライに●回で終了という表現になるのは冷酷なもので、怖さすら感じた。
生のを理解せずに命尽きていく。
このことを知っただけでもクローンとして臓器提供するためだけに生きていることを受けとめた言葉なのだ。
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