「鬼才、いや、巨匠・園子温」冷たい熱帯魚 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
鬼才、いや、巨匠・園子温
「愛のむきだし」に衝撃を受けて以来、次回作が気になっていた園子温監督、また凄い作品を作ってくれた!
実際にあった連続猟奇殺人事件をモチーフに、人間の内に潜む狂気、欲をむきだしにする。
吹越満、でんでん(とにかく凄い!今年の邦画の助演男優賞は決定!)、神楽坂恵、黒沢あすか、演技の限界に挑んだ熱演・怪演もさる事ながら、園子温監督の鬼才ぶりに改めて感服。
グロ描写、エロ描写を堂々と描き、それでいて役者から秘められた演技を引き出し、KOパンチ並みのメッセージ性やインパクトを残す演出は、もはや巨匠の域。
甘ったるい映画を量産する日本映画界で、これだけ脳天にガツンと来る映画を作るのは、園子温だけ。
次回作ももう2本公開待機中。(「恋の罪」「ヒミズ」)
早く見たい!
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