蛇のひとのレビュー・感想・評価
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サイコパスといえば西島秀俊
本来の性格なのか、いやほんとに演技なの?という感じ。
それに対する永作博美。
言葉で人を操る。
自分の思い通りになったら恐ろしいと感じるか面白いと感じるか。
ただ、義太夫の天才だから、言葉を巧みに人を操れるかと言うと、、どうかな。
さいごに永作の心を操っていたのかどうか謎。
なぜか全編に渡ってホノボノしてた
永作さんと西島さんの雰囲気のせいなのか、途中からヘビーな雰囲気になりそうなのに、なぜかホノボノと進んでいった。
でも、西島さんの関西弁、標準語ではストーリーが成立しないのだろうか?
すごーく変だった。
西島秀俊の関西弁は頂けない
ものすごくいい作品。
設定もストーリーも 空気感も良かった。
ただ、関西弁でなければならない話なら もうちょっと関西弁のできる俳優さんでお願いします。
西島秀俊は好きな俳優さんなので併せて残念。
関西出身ではないのに 関西弁の上手い役者さんって
います。
私が 上手いと思うのは 安達祐実。
驚くほど上手。
標準語ではない作品は、その不自然さが気になると私の場合もう全然 話が入って来なくなるくらい気になる。
関東圏の人は方言に寛容な人が多いが、そこはもうちょっと重要なファクターであると製作側に認識して欲しい。
そう言えば、九州弁でびっくりするくらい上手だったのが
「悪人」の樹木希林。
お互い九州出身の夫と
「こういうおばちゃん、何百人もいるね」と感心したものだった。
この作品 関西圏の人は 見ていてどう思うのか
聞いてみたい。
蛇と偽りの光
ポイントは、
今西さんが故意に(計算で)人を不幸にしたかどうか。
を、どう解釈するかで楽しみ方が変わる映画。
人間だれしも「蛇(邪)」を持っていて、
それは時に欲望にもなるし希望にもなる。
今西さんはそれを”希望”と捉え、
おせっかいにも他人に介入する。
結果的に不幸になりはしたが、
本人たちには、その今西さんの言葉が
”希望”に思えた。
そう。今西さんは本当に”希望”だと思っていた。
しかし、それは万華鏡のようなおもちゃを
通した偽りの光(希望)。
唯一、今西さんの思い通りにならない三辺。
なぜなら三辺も同じ蛇を持つ人間だから。
しかし、その三辺から渡されるおもちゃの光。
「偽りの光でもいいから光を見失うなよ」
という三辺から今西へのメッセージ。
蛇は誰の心の中にも存在する。
それでも、偽りでもいいから、
光を目指して進めばいいじゃん。
ラストシーン。
夜の街を口笛を吹きながら歩く三辺。
まるで”蛇よ出てこい”とでも言いたげな
長い長い口笛。
もう私は大丈夫。
蛇が出てきてもその対処法を知っているから。
良い雰囲気の映画
西島秀俊の雰囲気と映画がマッチして、良い雰囲気。淡々とした、見透かしたような話し方、冷たいようで甘くもない雰囲気。西島は、大声張り上げたり、派手な表情しないが、何か独特のオーラが有る。
日本の俳優で、俳優自身のオーラが有るのは、西島と役所。
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