まほろ駅前多田便利軒のレビュー・感想・評価
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二人のやり取りが秀逸、将来が楽しみ
瑛太さんと松田龍平さん主演。
便利屋の仕事を通じて
繰り広げられる人間模様がメインの映画。
二人の息がすごくあっている。
役どころで二人は幼馴染という設定だが
違和感なく地で行っている印象を受ける。
瑛太さんはバツイチで子供がいた
という設定なのだが、久しぶりに見た彼は
驚くほどに父親の空気感を身にまとっていた。
松田龍平さんは、ますます父親に似てきたなぁ。
漂々とした中に、
時折見せる抜身のナイフのような鋭さ。
映画の中での役どころと見事にはまっていた。
娘がいるバツイチの役で、これも違和感なく
はまっていたなぁ。
映画の中で、松田優作さんに対する
オマージュと思しき部分があり
息子である龍平さんに
「なに?誰にも似てねぇよ」と
言わせるシーンでは、思わずニヤリとしてしまった。
僕が死ぬまでに
この二人がどんな役者になって行って
どんな作品を見せてくれるのか
今から楽しみで仕方がない。
『フランダースの犬』は、ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。
そんな視点、初めてだった。
そのような感想を持つようになる生い立ちから培った人生観。
行天の過去を知るとき、この感想が、妙に納得してしまう。
いろいろな、親子関係、生い立ちの中で背負ってしまったものを抱えながら、でも、何かを求めて生きていく人々がたくさん出てくる。
なのに、重さをあまり感じさせず、ゆ~る~い映画。
車のハンドルでいうところの”遊び”みたい間。
ギチギチ、ガチガチな人も出てくるのだけれど、それらの人々が浮き立つことなく、緩すぎるかも、と思うほどに、眠たくなるそのギリギリの線でまとまっている映画。
『セトウツミ』も、日常のグダグダを、いつまでも観ていたくなる作品にまとめていらっしゃったけれど、この監督の持ち味なのかな?
原作未読。ドラマも未鑑賞。
バディは親友である必要はないんだな。
寮生活を観ているような気分。特に物語として盛り上がりはない(あえて作らない)のだけど、何回も見直したく…帰ってきたくなる。
「負け組」とか「競争社会からの落ちこぼれ」とか、この二人をカテゴライズすれば、ここに入るのかも。
でも、そんなクラス分けって必要なの?
まあ、この映画にも一般に考えられるコースを生きていると思っていたのに違うんだねという趣旨の台詞はあるけど。
話さない行天を気にして、絡み続けた中学時代の多田。影の薄い自分は忘れられていたかと思っていた行天(小指の件があるのに?)。覚えていた多田。追い出しながらも、前意識的に行天を探し続けた多田。
「誰かに必要とされるって希望になることでしょ(思い出し引用)」と〇〇を提供して別れる行天。誰かを必要としていた多田の目の前に現れた行天。
まったくかみ合わないお互いの言動でも、少しずつお互いの心のツボにハマり、かみ合っていく。
そんな二人のやりとりを幾つかのエピソードを絡めて描く。エピソード一つ一つはそれだけで1つの映画ができそうなのに、あえて”盛り上がり”系の展開にはしない。二人の日常に起きたこととして?並列的に描いていく。その中で浮かび上がってくる二人のキャラ・関係性。
家族を失った多田。家族を絶った行天。
人と関わることを避けているように見えて、人のことに熱くなる。
不思議な距離感。
セルフネグレクトと言いたくなるような居住空間。
あえて幸せから遠ざかっているような。
それでも、この世の居場所を探して、漂っている二人。
そんな喪失感と、かすかなもがきと、温かさ。
不思議な場。
そんな二人を囲むように、この役者がこの役を?とドンピシャな役から、ほっと笑いが出るような役でいろどりを添える。(岸部さんだけはもっと使い方あっただろうにと思う)
松田龍平氏は、その立ち姿・振る舞いだけでショートムービーができそうな味わいある役者さんだと思う。そんな特異な個性もこの映画のなかでは注し色としてでなく、この世界観にハマっている。
ズバズバ心に痛い台詞が出てくるのに、この世界の住人になりたくなる。そんな不思議な映画です。
優しいです
居心地良い
何じゃコリャー!
【邦画、バディムービーの良作。三作目を待ちたい魅力的なシリーズ作品である。】
主役2人(瑛太・松田龍平)の相性が良いのかな。
いやいや、お二人が、現代邦画を代表するプロフェッショナル俳優だからだろう)
松田龍平さんはバディムービーの相方としては適役なのかもしれない。(”探偵はbarにいる”シリーズでの佇まい、振る舞い。)
このシリーズは原作の面白さを全く損なっていない、というか原作を読むと多田と行天といえば、このお二人の顔が脳内に出てくるほど嵌っていると思う。
第3作目も待ちたい。(三浦さん、瑛太さん、松田さんともお忙しいとは思うが・・・。)
<関係者の方々へ>
是非、ご検討頂きたいのは、”まほろ駅前番外地”の”星良一の優雅な日常”の映像化である。
勿論、星は引き続き高良健吾さんでお願いしたい。(ストイックな男と言えば高良さんであろう、健康にも気を使ってそうだしね)
新村清海はそうだなあ、小悪魔的な女優さんであれば、浜辺美波さんかなあ。
でも、ショーツ一枚で一晩のうちに星のベッドで360度回転して眠るというシーンは無理だよなあ・・。
誰かいませんか?敵役の魅力的な女優さんは・・。(求む、公募)
<2011年5月9日 劇場にて鑑賞>
旅感
ワケアリ男2人の共同生活
訳ありの結婚生活を経験している×1の2人。 便利屋をとおして2人の...
雰囲気は好きだけど…
平成の福音ムービー
瑛太と松田龍平の空気感がいい感じ! 行天と多田の不思議な関係。その...
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