のぼうの城のレビュー・感想・評価
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津波が生々しい……。
主役の野村萬才、佐藤浩市等はイイ味で適役だと思います。
ただ、私が歴史に疎いせいもあろうかと思いますが、台詞が難解で序盤は聞き取れず、何やらいきなり話が進んでいったという印象でした。
また、合戦を描いているのだから当たり前なのですが、首が飛ぶシーンは気持ちのイイものではありませんでした……。なら見るななんですが……。
そして何よりも辛かったのは、大震災の津波にしか見えない氾濫のシーンでした。私にはまだやっと震災から一年半の今はキツかったです。せめて十年たってから見たかったな。そうすれば純粋に映画として入ってきたかも……。
奇しくも鑑賞した日の夕方、またもや大きな揺れがあったので、より後味悪く感じてしまったのだと思います。残念です。
行田市に行ってこようかな
時代物小説の映画化は「火天の城」で大いに裏切られて以来全く期待しない中、この作品の映画化を聞いたときは「またか…」との思いが。
でも脚本を見ると原作者の名前が…。これならと期待しつつ、公開後のレヴューも比較的好意的なので先日遅ればせながら観てきました。
他の方も書いておりますが、野村萬斎が素晴らしかった。
キャスティングの勝利でしょう。
個人的にはエンドロールで映し出された、現在の行田市(舞台となった忍城のあったところです)が素晴らしく、桜の季節にでも訪れて見たいと思いました。
原作に比べると、合戦のシーンが多少カットされてる気がしましたが、まあ気にならないレベルでしたし、楽しい作品でした。
奇策より必要なのは信じる心
現代風のポップなノリの時代劇を予想していたが、ちょっと意外。
往年の時代劇を彷彿とさせるような重厚さと、
現代風のライトな雰囲気を併せ持った映画だった。
野村萬斎、良いっすね!
剽軽でぽかんと明るいのぼう様はハマり役。
終始賑やかだが、時々黙って静かに怒りを燃やす時の眼は、何か底知れない深さがある。
で、そののぼう様率いる500人が、石田三成率いる豊臣軍2万人と対決する訳だが、
この石田三成の“天下人の戦”とやらがまぁ汚い。
多勢に無勢で圧しまくり、しかもそれを卑怯とも考えない。
おまけに自分の手柄の為には兵の事など気にもかけない。
それに対し、少数精鋭と結束力で挑むのぼう軍。
いくら何でもたった独りで門を守らせるのはどーかと思うものの、
佐藤浩市やぐっさん演じる豪将が敵をギッタギッタにする様はやっぱ楽しい!
しかしながら……
個性豊かな豪将が闘う姿は楽しいし見応えもあるのだが、
宣伝で奇策奇策と煽った割には、そういった策があまり登場しない。
ハイライトであるのぼう様の捨て身の策と、成宮寛貴演じる武将の序盤の策くらい?
も少し色んな策が出てくるのかなと期待してたせいか、そこは肩透かしを喰らった感がある。
これ、映画のせいというより、宣伝で『奇策』というフレーズを前面に押し出し過ぎたせいだと思います。
のぼう様に“剽軽な振りして実は策士”という印象を植え付けたのがそもそもの間違い。
だって、観た方なら分かる通り、のぼう様の魅力ってそこじゃないもの。
天下の豊臣軍を相手にして落城されずに済んだのは、
のぼう様があれこれ策を弄した結果では無く、仲間の力を信じ抜いた結果だった。
彼は愚直なまでに仲間を信頼し、尊重している。
家来や農民がのぼう様を慕う以前に、のぼう様自身が彼らを慕っているんだと思う。
だから、彼らの尊厳を傷付ける人間には情け容赦はしないし、
彼らを守る為なら何の躊躇も無く自分の命を捨てられる。
本作の石田三成のような、自分の為だけに結果を出そうとするリーダーに誰がついてくる?
ついていきたくなるリーダーってのは、仲間の力を信頼し、守ろうとしてくれる人ですよ。
その信頼に応えたい、こちらも相手を守りたいと思えるような、ね。
弱っちくて情けなくても、そういう点でのぼう様は最高のリーダーだった。
以上!
爽快感と僅かな苦みを兼ね備えた、見応えある時代劇でした。
<2012/11/11鑑賞>
野村萬斎の為に書かれたような台本
とにかく、構想7年とか壮大なセットで見ごたえありました。それにでくのぼうの様な主人公が本当に頭の良い人で、敵の面前で踊りだした時は、能楽師の野村萬斎でなければ、なし得られなかった作戦でした。とても面白く最後まで目が離せませんでした。
魅了される、のぼう様のお人柄
野村萬斎主演ならと、作品をチェックインしたのが2010.12.。上演延期や、いろいろ配慮した上の作品公開と聞きます。観れて良かったです。上映時間が長めですがまったく気になりませんでした。面白かったです。
「のぼう様」と民に親しまれた忍城城代・成田長親が、石田三成軍との多勢に無勢の戦いに打ってでます。
数と力にものを言わせる世に、こんなにも民と近しく心通わせ、人心掌握を武器に戦った武将がいたとは。
対する石田三成は、人の心には少々疎いタイプ。悪い相手を敵に回しちゃったものです。
攻め方の武将も守り方の武将も個性豊か、奇策あり単騎戦ありで見応え十分でした。
見どころはなんと言っても、のぼう様のお人柄。振り回されながらも慕ってやまない農民や武将達と同様に、
魅了されてしまいました。
農民達の威勢の良さもとても印象的でした。なんとなく武士に守られる農民の図式かと思っていたけれど、戦国の世、下克上の時代を強く感じました。
戦いを通して、大局観のある大人のリーダーへと成長した長親の決断は、頼もしくもあり切なくもありました。
のぼう様を演じた野村萬斎は圧倒的、他のキャストもぴったりでした。
衣装も個性にあっていて良かった。欲を言えば男勝りが可愛い若姫様の、一世一代の絢爛豪華な姿も見たかったな。
人が第一だよね
萬斎さんの異能ぶりはやはり光っていました。ボケや踊りはもちろんですが、信じて賭けに出た姿は素敵でした。佐藤浩市は乗馬や槍に感心しましたが、脇に徹した存在がまたかっこ良かったです。山口さんは野武士して、息子は張飛だとかなりうけてました。
光成はホントに軍才なかったんですね〜知ってた大谷さん関ヶ原ご苦労様。最後に秀吉のコメント欲しかった。このお姫様に子供出来ていたら、豊臣家の子孫まだいたかも。
話題の水攻めは怖いけど、ギリギリセットらしくて子供にもセーフでした。配慮しただけのことはあります。鳥瞰図は分かりやすくもあり、今となったらやるせないです。
最後に忍城の今がどうなっているかわかってしんみり。皆もう生きていない昔のことだけど、人の営みは今も続いています。変わらない生活感のある町で良かったです。
東北の復興も早くこうなりますように…!
さすが野村萬斎
野村萬斎の演技がすごく良い。
笑えるシーンも良く、踊りのシーンはさすが野村萬斎でした。
日本映画にしてはけっこうお金かけていました。
話しもとても面白い。
ぐっさんの顔の演技も最高。
上地雄輔もかなり良い演技していました。
日本映画らしい作品でした。
エンドロールも素晴らしいく、感動。
期待してただけに肩透かし
原作が最高に面白く、また、読んだ時から『正木丹波は佐藤浩一しかない!』と思ってただけに、映画化にはかなり期待してたんですが、結論から言うと、肩透かし食らった感が強かった。
最悪というほどつまらなくはないんですが、野村萬斎の大仰な演劇的演技(けして悪い意味ではないが)と、佐藤浩一のリアル系(東宝時代劇的というか)の演技が妙にかみ合っていないような。それにくわえて、ぐっさん、成宮さん、栄倉さんがテレビちっくなお子様向け演技で、役者の演技のベクトルがバラバラな感じがずっと気になって、なんかせっかくの佐藤さんも生かしきれてないように感じました。
監督二人ってのが難しかったのか、水攻め(というより洪水)や戦のスペクタクルシーン、それだけ見ればすごいんだけど妙に浮いてる気もしました。
特に、戦のシーンは軽すぎる演出でガッカリ感が大でした。迷作『隠し砦の三悪人』リメイク版に通じるような
『効果には力を入れてるが、肝心の演出をしきれていない』、そんな軽さを感じます。
野村萬斎、原作と比べるとぜんぜんボーっとしてるようには感じないけど、けして悪くはないんだけど。
終わってみると洪水だけが印象に残ってた映画でした。
ただ、『隠し砦リメイク版』を楽しめる人にはおすすめかもしれません。
感じ方は人それぞれで、映画のおもしろさは絶対評価じゃないですから。
負け戦とは、勝ち戦とは…
「七人の侍」勘兵衛の台詞『負け戦だった』、
「レッドクリフ」周瑜の台詞『勝者は居ない』、
この二つの台詞は全く同じ意味だと解釈しています。
むしろジョン・ウー監督のオマージュではないかと思ったほど。
真偽は解りませんが…。
そして「のぼうの城」、この映画にも勝者は居ません。何故か敗者も居ません。
上地雄輔演じる石田三成が上機嫌に叫びます、「完敗だ」と。
しかし彼は史実では勝者です。
唯一堕ちなかった城だと言われ忍城の武将たちは歓喜の雄叫びをあげます。
しかし彼らは史実では敗者です。
超えることがタブーのような黒澤映画を、一人の"でくのぼう"がひょいと超えてしまったように思います。
素直に面白い!
レビューをいくつか読ませていただきました。
みなさん評論家のようなレビューっすね。
ボクはこの作品、久しぶりに映画らしい映画を観たような気になりました。
ネガティブコメントがけっこうあるので残念です。
中山美穂のラブレター以来のできのよい邦画だと思います。
素直な目で観てみよう。
(原作を凌げないのはメディアの問題
)
期待が大きかっただけに。。。
評判が高いこともあり、だいぶ期待を膨らませて見に行きました。
特に、出演者コメントで、エンディングは必見との事。エレカシの曲も気に入り、はたして史実を基にした『時代劇』とロックがどう融合するのか。
見終わって。。大スクリーンで見る作品と言うよりは、テレ東の年末スペシャル時代劇という印象かな。それであれば納得。
佐藤浩市さん、ぐっさんは期待通りだったが、萬斎さんの全編通した狂言的発声、言い回しは最後まで異物感を感じた。
逆に、上地さん、山田さんは普段受けている印象と違い、時代ものも意外や意外、存在感ありました。なかなかです。
他でもコメントされてる方下いらっしゃっいましたが、登場人物のその後をナレーションでかたずけるのはお粗末かと。
期待していたエレカシの曲とエンディングの映像(今日の戦地)も、個人的にはしっくり来なかった。確か書き下ろしと聞いており本編を回想する映像ならまだ入って来たのに。
残念な感じを払拭できず、星みっつです。
最後、そう来ますか
水攻めが津波を連想させるということで、1年間延期になっていた本作。
劇場によっては注意書きがされていたりして、どうしても見る前から津波のイメージが強い。
ですが、本作はそれだけじゃありません。
少数の田舎侍が地の利を生かし都から来た近代的な大軍を打ち破るというスペクタクル史劇。
何より、主人公成田長親を演じる野村萬斎氏がいい。
実のところあまり俳優には詳しくないのですが、本職の狂言師さんだそうで、踊りのシーンは必見です。
石田三成は、一般によく言われるイメージとは違いますが、こういう三成もありかなと思います。
あと、芦田愛菜ちゃんはこの頃の方があどけなさがあって可愛いと思うのは自分だけでしょうか…
ただ、アナウンサーによるナレーションはいらなかったように思います。
水攻めのシーンは配慮でカットされた部分もあるとの事ですが、それでもやはり痛々しい。
ですが、エンドロールが始まっても席を立たないで下さい。
最後、”そう来るか!”という感じで、ほっと出来る感じになってます。
のぼうの頭脳。
水攻めシーンのため、完成から公開を一年以上も延ばした作品。
確かに凄惨なシーンであるが、そもそも水攻めっていう戦い方が
私的に気に入らない(そういうことを論ずる場じゃないけど^^;)
二万もの軍がいるんだから、正面切って戦えっ!と思ってしまう
豊臣勢に対し、やはり歩が悪いのぼう勢の味方をしてしまう…。
結局は開城せざるを得ない状況とはいえ(天下統一の一歩手前)、
あまたの農民をこよなく愛する城主(代理)は、彼らのために戦う。
いや、戦うというより守るほうに近いのか。
策という策があるようなないような武勢に、智将であるのぼうと
武将である丹波のコントラストが猛々しくてコミカルだった。
こいつら、ギャグ言ってるのか?という現代詞も度々入るという、
時代考証よりも破竹の勢いでガンガン推し進めてしまう語り口。
しかし、かなりのエンターテインメント作品と思うとそうでもない。
広大なセットでの撮影など、背景的には見事だが、物語的には
のぼうと農民軍が繰り広げる、豊臣勢との鬩ぎ合いが主な動線。
まんまと罠にかかったかの如く、豊臣勢が撤退する前半はいいが、
その報いはすぐに豪水に代わり、城周囲全体を呑みこんでしまう。
あくまで不安を誘うことなく飄々とふるまった城主(代理)も、さて、
いよいよここで諦めるか…と思った矢先に、彼がとった奇作とは。
原作も、その原典となった脚本も知らなかったが、
この「忍城」と成田長親の真実には驚き賞讃してしまうものがある。
何を考えているのか分からない、でくのぼうと見えて、実は、
誰よりも領地の農民のことを考え、大切に扱う領主の本分が熱い。
埼玉というところは、今でも農作物や食品製造の分野でかなりの
繁栄を誇る県だが、食物に不自由のない暮らしが昔も今も脈々と
息衝いているその原点は、農民の暮らしぶりに伺えるのではないか。
のぼうが何を見、何を感じ、どう考えて生きたかは分からないが、
自らの暮らしを支えているものが何なのか、そこに携わる人間達が
どんな暮らしをしているのかを「視察」のように繰り返す日々行脚も、
お高い城の上にいては、分かるはずのない実態である。
社長のためならと命を賭して頑張る部下たちに恵まれる会社経営、
夢のような団結力をもたらすノウハウが今作には詰まっている。
さて、キャスト陣で意外な好演をみせたのが石田三成(上地)だった^^;
両脇に大谷吉継(山田)、長束正家(平)を携えてのアッパレな振る舞い。
私が思うに、このヒトも少し前までわざとバカ者(ゴメンね)を演じていた
気がする、実は非常に小賢しくて出世街道を歩く資質の持ち主だと思う。
個人的にはあまり好きなタイプではないけど(ホント申し訳ない)
これだけ幅を利かせてくれると、これからが楽しみといえる俳優の一人。
(萬斎の巧さ、成宮の可愛さ、しかし佐藤浩市は何をやってもステキねぇ)
萬斎ファンならぜひ
野村萬斎と佐藤浩一は好演だった。この二人がいなかったらどうなったか分からない。特に野村萬斎が素晴らしい。ファンならぜひ見るべきだと思うし、ファンでない人はファンになるだろう。道化ぶりも本業だけあって堂に入っている。表情と言葉に奥行きがある。現代には稀有な「役者」だと感じた。
ただこの作品をもろ手をあげて参りましたと賞賛するのは、日本映画のためにならない。
脚本はそつなくまとめており好感が持てる。だがそつのないものに感動はできない。だが強欲な我々は感動を求めている。原因は、既存の脚本法の踏襲からくる既視感、伝統的な時代小説に立脚していることの既視感だと思う。脚本家はこの題材が処女作のようなので次作に期待したい。
いい意味で金の掛かったテレビ映画時代を代表する時代劇
80年代90年代にあった時代劇からくらべると、本当にエンターテイメントに徹した時代劇ができたと思う。『十三人の刺客』もそうだったけど、これは今の半分金のかかったテレビ観にくるような感覚の観客を満足させるに足る映画だったのではないか。正直これくらいお金をかけて面白くできるなら、もっと長時間でもいいと思ってしまう。肝心の水攻めの段取り、決壊前後など、おそらくもっと描写できたし、実際には撮っていたりするんじゃないか。見世物としての映画を凄く意識していたし、共同監督ということで、“監督様”の芸術でなく、アニメに近い、エンターテイメントとしての細部が見えたし、もっと見たかった。
もちろん不満はいくらでもある。キャストがテレビ過ぎ、演技が過剰気味、なんだかんだいって度肝を抜く演出がある訳ではない。しかし、そこを捨てて、見世物、キャラ立ちで攻め切った『のぼうの城』は充分な満足感があった。
小説の良さに対して映像の良さを出している
原作は既読で、某所に書いたレビューには以下のように書いた。
>何よりも話の筋として肝心な成田長親の性格の多彩な点、陰影
>を書くことに成功している。映像作品に対して小説がなしうる
>意義を、目に見えない心のうちを描くことにあると定義するな
>らば、この本はノベライズ、または単なる小説化というだけで
>はなく、異なるメディアとして小説の可能性を示してくれてい
>ると思う。
本作では、小説ではできない、映像としての「のぼうの城」を描
くことにこだわった作品ではないかと思う。むしろそこに拘った
からこそ、映像がなしうる作品世界の再現に見事に成功している
と思う。
それは忍城周辺の全体の鳥瞰図であり、平和な兵農共存の様子で
あったり、合戦の様子や凄惨な水責めの様子であったり、水が引
いてからの回復の様子であったりする。これらの映像については、
小説では及ばない規模感が見事に表現されており、映像化の価値
もここにあるというもの。
また、本作が成功しているのは、上にも書いたように成田長親の
性格の多彩さだけではなく、登場人物のそれぞれを際立たせるよ
うな演じられ方による部分が大きい。野村萬斎さんはじめ、役者
全てに、手抜きが一切なく、かといって演技過剰で白けさせるこ
とがないのがよかった。内面を描けない分、外見で以下に役柄を
観客に伝えられるか、というのは俳優が目指すべき目標と思うが、
役者陣の才能と努力の跡が見られる。
成田長親のうつけぶり、関白の豪気さ、酒巻靱負の初々しさ、柴
田和泉守の剛毅さ、石田三成の焦り、正木丹波守利英の冷静さな
ど、役柄とストーリーが無理なくはまっていて見事というほかは
ない。
昨年、妻と私で石田三成の史跡を巡ったのだが、夫婦の意見でも、
上地雄輔さんが扮する石田三成が我々の持っている石田三成像と
狂わなかったことも確認した。芸能界に疎い私も上地雄輔さんに
対する印象が一変した。
大谷吉継についても好きな戦国武将の一人なのだが、勇者ヨシヒ
コでコミカルな姿を見せている人とは同一とは思えない武将っぷ
りの山田孝之さんである。
私の中で印象に残ったのが、長束正家を演ずる平岳大さんで、実
は成田長親の次に演ずるのが難しい役だったのではないかと思え
る、話の筋を変えるきっかけとなる役を見事に演じていた。平岳
大さんは私は知らない役者だったのだが、今後注目してみようと
思う。
小説の映像化に徹する本作は、エンドロールまで映像化に拘る。
背後に投影される映像に、現在の平成の忍城の跡、そして行田市
の様子を流すのである。作品世界から一気に現代に戻されるよう
で興をそがれるという意見もあろうが、私は逆にそれが小説には
ない、本作の映像作品としての意識を表明しているようでならな
い。私は不覚にも本編もそうだが、エンドロールで今の行田市の
映像が多数流れたことにも感動してしまった。
'12/11/18 ワーナーマイカルシネマ 新百合ヶ丘
面白かった…んだけど。
野村萬斎が出るものは、面白いものが多いと思う☆
この作品も面白かった♪
石田三成が唯一負けた戦いがある…って史実を知らなかったし、その大将がでくのぼうって、それだけで面白そうって思う。
想像通り、いつの間にかその面白さに引き込まれてて集中して観てました。
ただあっという間であっさり終わった感じもあったかな。
そして、尾野真千子と榮倉奈々は、役は逆でも良かったかも。
何となくイメージ的に。
全154件中、101~120件目を表示