「小学生、中学生が洋画入門として観るのに最適です。」SUPER 8 スーパーエイト X32さんの映画レビュー(感想・評価)
小学生、中学生が洋画入門として観るのに最適です。
小学生、中学生が洋画入門として観るのに最適です。
ただ大人の鑑賞には堪えません。
スティーブン・キング小説の出来損ないといったストーリーで、なにも目新しさは感じられませんでした。
たぶん「スタンド・バイ・ミー」、「グーニーズ」、「ET」あたりと比べられるのでしょうが、それらに比べるとシナリオに深みを感じませんでした。
たとえば、「スタンド・バイ・ミー」では、少年それぞれが抱える問題がさりげなく説明されており、物語の最後で、主人公たちのその後が紹介されます。
E.T.では、エイリアンと少年の交流を丁寧に描いていたと思いますが、本作ではエイリアンについての説明が不足しているように思われます。
本作ではそういった細かな人間ドラマやエイリアンの心理描写が手薄になっているので、感情移入ができませんでした。
なぜエイリアンは殺戮を繰り返しながらも、少年は助けたのか?
幼年がエイリアンの心を癒したのはなぜなのか?
そのあたりを丁寧に描くべきではなかったのでしょうか?
もしこの作品で「スタンド・バイ・ミー」のように、成長した子供たちの姿が描かれていたとしたら、本作を鑑賞し終えたあとの印象は違っていたことでしょう。
例えば…
ジョー&アリス ジョーは科学捜査に欠かせない鑑識官。アリスと結婚するも、妻のアル中で悩まされる日々を過ごす。もちろん趣味はガレキ作成。
チャールズ・カズニック=映画監督を夢見ながら雑貨店(8㎜を現像していた店)で働く。以前の店員が大麻でラリって、交通事故で死んだため。
マーティン ハリウッドスターになり、アカデミー主演男優賞をとるも、式典で嘔吐。
ケアリー 大学に進むが、プラスティック爆弾を超える爆弾を作ろうとして失敗し爆死。
とか(笑)
小学生や中学生の男の子が観るには最適な内容ですが、ひねくれた大人には向かないと思います。
とにかく、評者は本編よりもエンドロールのほうが楽しめました。